マクラーレンのレーシングカーが出走する今年のル・マン 24時間レース。この名高い耐久レースでマクラーレンF1 GTR がデビュー戦勝利を飾ってから30周年にあたる。1995年のル・マンでは、優勝した59号車をはじめ、4台のマクラーレンF1 GTRがトップ5でフィニッシュした。

2025年のル・マン 24時間レースには、マクラーレンのレーシング・パートナーであるユナイテッド・オートスポーツから、2台のマクラーレンGT3 EVOが出走する。グレゴワール・ソーシー選手、ジェームス・コッティンガム選手、セバスチャン・ボー選手が伝説のカーナンバーを付ける59号車に搭乗し、ダレン・レオン選手、佐藤万璃音選手、ショーン・ゲラエル選手が95号車で戦う。

マクラーレンGT3 EVOは、2024年に初めてル・マンに出走し、GT3クラスの栄冠を目指した3台のうち1台が、予選で同クラスのポールポジションを獲得した。今年、ユナイテッド・オートスポーツから出走する2台は、これに匹敵する成績と、2025年世界耐久選手権のLM GT3タイトルに向けて強力な後押しとなるポイントの獲得を目指す。この世界耐久選手権とル・マン 24時間レースに対するマクラーレンの取り組みは大幅に強化されており、先日は、2027年からのハイパーカー・クラス参戦が発表された。

マクラーレンによる歴史的な 1995年ル・マン優勝

1995年6月18日、マクラーレンF1 GTRの59号車は先頭でフィニッシュラインを横切り、世界で最も有名な24時間レースで総合優勝を果たした。J.J.レート選手、ヤニック・ダルマス選手、関谷正徳選手がドライブしたこの59号車を筆頭に、4台のF1GTRがトップ5でフィニッシュして、マクラーレンのマニュファクチャラーとしての驚くべきデビュー戦に花を添えた。マクラーレンはこの勝利によって、チームとしては誰も成し遂げたことのないトリプルクラウンを達成した。トリプルクラウンとは、ル・マン 24時間レース、インディアナポリス 500、F1モナコ GPでの3冠を指す。マクラーレンはこの名高い3つのレースすべてで優勝している唯一のチームとなる。

関連情報：https://cars.mclaren.com/jp-ja

構成／土屋嘉久