BMWグループは、「Vision Neue Klasse(ビジョン・ノイエ・クラッセ)」をSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)に発展させた「Vision Neue Klasse X(ビジョン・ノイエ・クラッセ・エックス)」を公開した。
このVision Neue Klasse Xは、Neue Klasseの美学、テクノロジー、サステイナビリティ、フィロソフィーをスポーツ・アクティビティ・ビークル・セグメントで具現化するモデルとなる。新たなアーキテクチャに初めて電動駆動を搭載したこの派生モデルは、2025年からハンガリーのデブレツェン工場でシリーズ生産に入る。
BMWはIAAモビリティ2023において、このVision Neue Klasseを公開、未来のセダンについて明確なビジョンを示した。最新のビジョン・ビークルは、未来のXモデルに対するBMWの据え方を描いている。Vision Neue Klasse Xとは、アクティブなライフスタイル、効率性の高いダイナミクス、自身に満ちた姿勢の象徴。そのデザインでは、一目みただけでわかるエクステリアのデザイン言語と、明るく広々としたインテリアが一体化されている。
次世代のBMW iDriveが生み出す特別なライティングやサウンド・エフェクトによって、電動化、デジタル化、循環性に4つ目の特徴が加わる。BMWブランドの核心を成すのドライビング・プレジャー(駆けぬける歓び)は、Neue Klasseのために特別開発された駆動とシャーシ制御および第6世代のBMW eDriveテクノロジーにより、次なる段階へと進化する。そのサステイナビリティ・コンセプトに沿って、生産、稼働、分解、リサイクルに責任を持って取り組むことも約束される。
新型の駆動とシャーシ制御は、ドライバー個人のニーズに合わせてカスタマイズされた、優れたドライビング・エクスペリエンスを提供する。これを支えるのは、BMWグループが社内で開発し、Neue Klasseモデルのスムーズな走行を常に保証するための基盤となるソフトウェアスタックである。4つの新スーパー・ブレーンが搭載され、その中の2つがNeue Klasseのドライビング・エクスペリエンスを新たな次元へと導いていく。
BMW AG開発担当取締役のフランク・ウェーバー氏は、次のように説明する。
「Neue KlasseはBMWのドライビングが、さらなる高みに到達したことの証です。未来のBMWモデルには、まったく新しい4つのスーパー・ブレーンが搭載されます。これらの高性能コンピューターは、今まで個別に処理されていたものが、同時に動く高度な性能を備えています。1つ目のスーパー・ブレーンは、すべて自社開発しました。これにより、パワートレイン全体とドライビング・ダイナミクスが一体化し、最大10倍のコンピューティング能力を発揮します。2つ目のスーパー・ブレーンで、自動運転は大きく飛躍します。今後は、4つの主要コントロール・ユニットを1つの高性能コンピューターに統合します。これにより、ダイナミックな性能、正確性、効率性、そして駆けぬける歓びが向上します」