ゼネラルモーターズ・ジャパン(GM ジャパン)は、キャデラックの次世代ブランドデザインを導入し、卓越した走行性能と個性的なスタイリング、先進のテクノロジーを融合させたラグジュアリースポーツSUVの新型「XT4」を2024年12月3日より販売開始した。
なお「XT4」は、カンザス工場での生産を電気自動車に移行するため、2025年1月の生産終了が発表された。したがって、日本でもこのマイナーチェンジが最終モデルとなる。世界的に人気の高いコンパクトSUVセグメントにおけるキャデラックの戦略的モデルとして、2021年に日本へ導入された「XT4」。スタイリッシュなプロポーションと躍動感あふれるドライビングテイストは国内外で広く支持されている。新型「XT4」は、キャデラックの最新デザインランゲージをエクステリアとインテリアに採用。エクステリアでは、フロントとリアのデザインを刷新し、インテリアには新素材のメタルインサートを使用し、インストルメントパネルも一新。さらに美しい33インチのLEDディスプレイやAKG社製のサウンドシステムを新たに装備するなど、モダンで洗練された一台に仕上げられた。
今回の新型では、フロントとリアのデザインを刷新。フロントでは、ボディ両端に縦型に配置されたLEDのヘッドランプと、フロントグリル上部に水平に配置されたウィンカーランプが一目でキャデラックであることを印象づけるとともに、ワイド&ローのシルエットを強調。グロスブラックスポーツメッシュのグリルにはキャデラッククレストが輝き、重厚かつスポーティで存在感あふれる佇まいとなっている。
一方、リアでは、リフレクターとバンパーが縦型に変更され、視認性が向上し、より安定感を増したデザインに進化。アスリートのような引き締まったボディを強調している。新デザインの20インチダイヤモンドカットアルミホイールも高級感とスポーティな走りを想起させる。さらに、精密に仕上げられたボディラインは、空気抵抗の低減と静粛性を高め、エアロダイナミクスを向上。フロントグリルにはアクティブグリルシャッターが搭載され、必要に応じて閉じることで空力特性を最適化する。リア下部のフェイシアは、空気の流れをスムーズに導くディフューザー形状を採用し、ツインエグゾーストを美しく一体化している。
インテリアにも、新しいキャデラックのデザイン言語を表現。新素材のメタルインサートや高品質なレザートリム、リアルカーボンを採用したドアトリムなど「本物の素材を使う」キャデラックの伝統を継承している。さらに、ジェットブラックの内装には、ブルーステッチのアクセントを施し、上質かつスポーティで心躍る空間を創造した。
そして、ロングホイールベースの緻密なパッケージングで、広々とした室内空間と快適な乗り心地を提供するとともに、ラゲージスペースを両立。クラストップレベルのリアのレッグルームや、カーゴスペースは通常時637L、リアシートバックレストを倒せば最大1,384Lまで拡大可能となっている。
また、ラグジュアリーなインストルメンタルパネルには、湾曲したデザイン性と視認性に優れた9K解像度の33インチアドバンストカラーLEDディスプレイを装備し、スマートなドライビングをサポートする。さらに、歴史と伝統ある音響・録音システムメーカーAKGが手がけたAKG 14スピーカーオーディオシステムが、堅牢なボディとラミネート遮音ガラスとの相乗効果で、極上の音響空間を生み出し、快適で上質なドライブを実現。
「XT4」は、クラストップレベルの230PSを誇る2L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載。ツインスクロールターボチャージャーにより、低回転域から鋭いレスポンスを発揮する一方、低負荷時には4気筒のうち2気筒を休止するアクティブフューエルマネジメントシステムによって燃費効率を向上させる。さらに、9速オートマチックトランスミッションの滑らかでシームレスなギアチェンジは、俊敏な加速と高速巡航時の低燃費を強化。また、卓越したパフォーマンスと高効率のため、インテリジェントなツインクラッチAWDシステムを標準装備。左右後輪間の駆動トルクも最適に制御するトルクベクタリング機能により、精密なハンドリングを実現した。4つのモードから選択可能なドライブモードセレクターや減衰力可変のアクティブスポーツサスペンションにより、どんな路面状況でも確実で俊敏かつしなやかな走行性能を存分に楽しむことができる。
「XT4」には、先進的な安全装備とより安心感を与える運転支援システムが標準装備されている。エマージェンシーブレーキシステムは、カメラやセンサーを用いて検出された車両や歩行者との衝突リスクを回避、または軽減するため自動的にブレーキをかけるなど、緊急時にドライバーの操作をサポートする。またアクティブセーフティを強化するリアカメラミラーは、通常のルームミラーとして使用するだけでなく、デジタルミラーに切り替えることで、広角な後方映像を表示することもできる。角度調整やズーム機能を駆使し、視界や視認性を高めて、より安全な運転環境をドライバーに提供する。