ランボルギーニは、2026年7月1日、プラグイン・ハイブリッド・スーパーSUVの高性能派生モデルであるUrus SE Performante(ウルスSE ペルフォルマンテ)を発表した。同モデルは、サスペンション・システムに革新的な技術ソリューションを採用することで、卓越した快適性を維持しながら、そのパフォーマンス、走行ダイナミクス、そして空力効率において同カテゴリーの新たなベンチマークを確立している。
このウルスSE ペルフォルマンテは、4.0リッターV8ツインターボ・エンジンと永久磁石式電動モーターを組み合わせたパワーユニットを搭載し、同モデル史上最高のシステム出力となる812PS(596kW)、最大トルクは1,000Nmを発揮。さらに同モデルは、同セグメントの最上位に位置づけられ、ボディワークにカーボンファイバー製のパーツを随所に採用することで、すでに並外れたパワーウェイトレシオ(3kg/PS)を改善するとともに、パフォーマンスの水準をさらに引き上げている。カーボンファイバー製のパーツには、新設計のボンネットやフロントおよびリアバンパーが含まれ、2つのリアスポイラーと相乗的に機能することで、空力効率とブレーキ冷却性能を向上させ、公道とサーキットの両方で最適なドライビング体験を実現。
またドライビングダイナミクスという点で、ウルスSE ペルフォルマンテは、パフォーマンスの正確性、安定性、応答性において新たな高みに到達している。出力とトルク性能の向上、パワーウェイトレシオの改善、空力性能ソリューションの刷新に加え、ウルスシリーズにデュアルチャンバー式エアサスペンションを備えたAURAシステムを採用している。このシステムは、高速走行時の車体の横揺れを半減させるだけでなく、振動も先代のウルス ペルフォルマンテ比で25%軽減し、快適性が大幅に向上している。
アウトモビリ・ランボルギーニChairman and CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、次のように述べている。
「40年前、ランボルギーニは伝説的なLM002によって、スーパーSUVというコンセプトを創造しました。2012年には、ウルスコンセプトを発表し、革新を追求する我々の精神に忠実であり続けながら、再びこのセグメントの境界を再定義しました。そして今日、ウルスSE ペルフォルマンテによって、私たちはスーパーSUVというコンセプトをその頂点へと押し上げます。このモデルは、ウルスがこれまでに到達したパフォーマンス、ドライビング精度、エモーショナルな一体感の最高水準を体現すると同時に、このセグメントのベンチマークとしての地位を築いてきた多用途性と日常での使いやすさも維持しています。ウルスSE ペルフォルマンテは、ランボルギーニが革新とパフォーマンスを絶えず追求してきた成果であり、最先端のハイブリッド技術、先進的なビークルダイナミクス、そして一目でその個性を伝えるデザイン言語を融合しています。本モデルは、まさに スーパーSUVにおける究極の表現といえます」
ウルスSEとの違いとして、ペルフォルマンテのドライビングモードには、Strada、Sport、Corsaモードに加え、ダートでの走行を最大限楽しむことに特化して調整されたRallyモードが導入された。さらに、完全電気走行用のEV モードも選択可能。これらすべての特⾧からウルスSE ペルフォルマンテは、世界最速のスーパーSUVとなり、0~100km/hは3.3秒、0~200km/hは10.8秒で加速し、最高速度は312km/hに達する。
ウルスSE ペルフォルマンテは、2012年の北京モーターショーで公開された最初のコンセプトカーにはじまり、2017年にデビューした初の市販モデルへと続く系譜の最新モデル。このモデルはランボルギーニの歴史的なマイルストーンを達成し、発売直後から商業的な成功を収めた。2022年には、ウルスシリーズにウルスSとウルス ペルフォルマンテが加わり、そのラインナップは拡大した。その後、2024年にはウルスSEが登場し、アウトモビリ・ランボルギーニの高性能電動化戦略における2番目の柱となった。各モデルは、技術面だけでなく、デザイン面においても進化を遂げている。
ウルスシリーズにおいて、Lamborghini Centro Stile(ランボルギーニ・チェントロ・スティーレ)は、サンタアガタ・ボロネーゼを拠点とする同ブランドのデザイン理念をスーパーSUVに落とし込むことで、スタイリングの観点でも新たなセグメントを創出した。
アウトモビリ・ランボルギーニ Design Directorのミィティア・ボルケルト氏は、次のようにコメントしている。
「ウルスSE ペルフォルマンテは、ドライブする喜びや感動を具現化したモデルです。ウルスSEではスポーティな特⾧に宿るエレガントな側面を表現した一方、ウルスSE ペルフォルマンテのデザインは、純粋にそのパフォーマンスと、私たちの理念である『We giveadrenaline a shape』からインスピレーションを得ています。本モデルのスーパースポーツカーとしてのキャラクターを引き立てるため、エクステリアとインテリアの両方において、カーボンファイバー製パーツをより一層むき出しにして魅せることに決めました」
ランボルギーニのパフォーマンスとデザインは、並行して進化を遂げ、あらゆる要素は美しさを追求すると同時に、何よりもまず空力性能に寄与しなければならない。ボルケルト氏は、次のように続けた。
「このモデルは、史上最もパワフルなウルスです。開発段階において、デザインには、エモーショナルなインパクトと機能面でのパフォーマンスの両立が求められることは明らかでした。こうした背景から、ボンネットに大きなSダクト型エアインテークを設けることにしました。その結果、フロントエンドのスポーティな存在感が増すとともに、欠かすことのできない空力性能をもたらしました」
ウルスSE ペルフォルマンテのデザインは、「bold sportiness」というコンセプトに基づいて開発され、フォルムと機能が織りなす視覚的な一体感をさらに際立たせることを目指して開発された。よりシャープで彫刻的なラインを描くとともに、すべてのエアロダイナミクス要素に機能性を持たせることで、パフォーマンスとデザインが完全なシナジーを発揮するという哲学を具現化している。
フロントエンドは、同モデルのキャラクターをひと目で物語る。新しいカーボンファイバー製のボンネットには、ランボルギーニの伝統を彷彿とさせる中央のパワードーム(ボンネットの立体的な膨らみ)が組み込まれ、オメガ(Ω)型のグラフィック・シグネチャーと刷新されたエアインテークが、同モデルのワイド感と存在感を際立たせている。大型化され、エッジの効いたフロントエアインテークは、そのスポーティなデザインを強調するだけでなく、冷却性能を高める必要性にも応え、ラジエーターへ向かう空気の流れを向上させている。
さらに随所に採用されたウルス史上最多となる露出したカーボンファイバー製のパーツは、同モデルの特徴をさらに引き立て、高度な技術とスポーティなアイデンティティを印象付ける。このアプローチは、ボディの側面にも反映されており、ワイドで安定感のある佇まいによって、そのプロポーションは一層ダイナミックな印象を与える。洗練された交差型のY字スポークが特徴的な新しい23インチ・ホイールは、パフォーマンスを重視した同モデルのキャラクターを際立たせており、刷新されたホイールアーチにカーボンファイバー製のディテールを組み込むことで、視覚的なインパクトを生み出している。
また車体後部も同様のデザイン言語を踏襲し、空力効率と力強い存在感を融合させている。より高く、ボディとの一体感のある新しいカーボンファイバー製スポイラーは、航空機やモータースポーツの世界からインスピレーションを得たリアウイングと相乗効果を発揮。さらに、ウルス史上最大のディフューザーは、そのワイド感とスポーティな佇まいを増幅させている。車体後部の表面にもカウンタックからインスピレーションを得た六角形の幾何学模様など、アイコニックなデザイン要素が取り入れられており、唯一無二の外観を確固たるものにしている。
インテリアも同モデルの持つ二面性を反映し、ランボルギーニのDNAの重要な要素である「Feellike a Pilot」というコンセプトに沿った、よりスポーティでドライバー志向のレイアウトとなっている。ボルケルト氏は、次のように述べている。
「インテリアでは、専用のリバリーとグラフィック処理を採用し、特徴的なY字型モチーフとコントラストの効いたレッドのディテールによって、車両のスポーティなキャラクターをさらに強調しています。また、インテリアには、Dinamica社製マイクロファイバーのCorsa Texなどサステナブルな素材を採用し、パフォーマンス志向のデザインと革新的なクラフトマンシップを融合させています」
ダッシュボードの中央に新たに設置された12.3インチのスクリーンは、レヴエルトからインスピレーションを得た最新のグラフィックを採用しており、これまで以上に直感的なヒューマン・マシン・インターフェース(HMI)が搭載されている。Lamborghini Centro Stileのデザイナーたちが手がけたデザイン作業は、特にエアベント、ひと目でそれと分かるY字型のアルマイト加工アルミニウムのディテール、そしてパネル、シート、ダッシュボードの新しいインテリア仕立てに重点を置いていた。ダッシュボードには、航空機からインスピレーションを得たメカニカルボタンパネルが新たに採用され、「Feel Like a Pilot」のコンセプトをさらに強調している。
そして、ウルスSE ペルフォルマンテ専用に新設計されたステアリングホイールは、スポーティなキャラクターと洗練されたラグジュアリー性を融合させ、専用のカーボンファイバー製ベゼルによってその特徴がますます引き立てられている。その流麗でモダンなデザインは、インテリアに大胆な印象をもたらし、ドライビング体験とコックピットのランボルギーニらしいスタイルの両方を高めている。
ウルスSE ペルフォルマンテは、内燃エンジンの力強さと電動化技術の効率性、そして応答性を組み合わせたプラグイン・ハイブリッド(PHEV)パワートレインを採用し、スーパーSUVセグメントにまったく新しいパラダイムを打ち立てている。この技術的進化の心臓部となるのは、高い実績を誇る4.0リッターV8ツインターボ・エンジンであり、これが永久磁石式電動モーターと完璧な相乗効果を生んでいる。
エンジンとモーターという「2つの心臓」を持つこのアーキテクチャは、6,000rpmで812PS(596kW)の最高出力を発揮するほか、1速からすでに2,000~5,500rpmの領域で1,000Nmの最大トルクを発生させ、あらゆるエンジン回転数と多様なドライビングモードにおいて安定した加速力を確保。この成果は、先代のウルス ペルフォルマンテと比較して、最高出力を146PS、最大トルクを150Nm向上させた。
そしてギアボックスの上流に戦略的に配置された同期電動モーターは、V8エンジンのパフォーマンス向上をブーストさせるだけでなく、60kmを超える距離をフルEVモードで走行させることもできる。電力は、重心の最適化を図るためラゲッジルームフロア下に搭載された25.9kWhのリチウムイオンバッテリーから供給される。
パワーマネジメントは、車両のスポーティなキャラクターをより際立たせるために専用チューニングを施した8速オートマチック・トランスミッションが担う。さらに、大幅なソフトウェアアップデートにより応答時間を短縮し、ドライバーの操作に対するレスポンスを最大限に高めるとともに、トルクラグを最小限に抑えている。
また、同モデルには、電子制御式中央クラッチを備えた高度な全輪駆動システムが搭載されている。このセントラル・トランスファー・システムは、電子制御式セルフロッキング・リアディファレンシャルと常に連動し続けることで、多様なトルク配分を実現。これが、「オンデマンド」でオーバーステアを発生させ、サンタアガタ・ボロネーゼで製作されるスーパースポーツカーを象徴するドライビング体験を約束する。
なおウルスSE ペルフォルマンテは、あらゆるコンポーネントのシステマチックな最適化を目指した細部に及ぶ軽量化によって、スーパーSUVセグメントにおける新たなパフォーマンス基準を打ち立てた。このエンジニアリング理念を追求することで、同モデルは3kg/PSというパワーウェイトレシオを達成し、この数値は同カテゴリーにおける絶対的なベンチマークとなっている。ウルスSEと比較して、ペルフォルマンテ仕様は32 kgの軽量化を実現し、認証車両重量は2,473kgまで引き下げられた。
このような機械的なシステムと電子制御の相乗効果によって生み出された性能数値は、ウルスSE ペルフォルマンテを同カテゴリーの頂点へと押し上げている。0~100km/hまでの加速時間は、わずか3.3秒、200km/hに到達するまでの時間はわずか10.8秒を記録するほか、同モデルの最高速度は312km/hに達し、最高峰のドライビングの感動とパフォーマンスを求めるドライバーにとって、究極のベンチマークとしての位置付けを確固たるものにしている。
関連情報:https://www.lamborghini.com/jp-en/%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB/urus/urus-se-performante
構成/土屋嘉久