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2026.06.17

最高出力500kW、最大トルクは1100Nm!ロールス・ロイス史上最もパワフルなEVクーペ「スペクター・シリーズII」

ロールス・ロイスは、ブランドを象徴するスーパー・クーペ「スペクター」に、技術面およびクリエイティブ面のさまざまな進化を加えたスペクター・シリーズ IIを発表した。2022年の登場以来、スペクターは、現代のロールス・ロイスの特に重要なモデルのひとつとして、その時代を超越したデザイン、静謐でなめらかな走り、そしてエフォートレスなドライビング体験が高く評価されている。今回のスペクター・シリーズIIは、この成功をさらに発展させるモデルとなる。

エンジニアリングの改良により、航続距離は最大18%向上し(WLTP:390マイル/628km)、トルクは1015Nmからスピリテッド・モードでは1100Nmへと強化され、充電時間も最大14%短縮されている。さらに、新たに仕立てられたインテリア・イルミネーション、厳選された素材の拡充、印象的なエクステリアの仕上げにより、スペクターの表現の可能性はいっそう広がった。これらの進化は、すでに未来のクラシックとしての地位を築きつつあるスペクターの本質を守りながら、その個性をより鮮明に際立たせるものとなる。

スペクターの航続距離とパフォーマンスはすでにオーナーの期待を上回っていたが、グッドウッドのエンジニアたちはシリーズIIに向けてドライブトレインを再調整し、より即応性とコントロール性を高めている。これにより、ブラック・バッジ・スペクターは、ロールス・ロイス史上最もパワフルなモデルとしての地位をさらに強固なものにしている。出力は442kW(601PS)、トルクは1015 Nmに向上した。ブラック・バッジ・スペクター・シリーズIIでは、インフィニティ・モードでは500kW(680PS)のパワーを引き出し、スピリテッド・モードでは最大1100Nmのトルクを発揮する。

さらに再設計されたバッテリーセル技術により、スペクター・シリーズIIの航続距離は最大18%向上し、390マイル(WLTP)に達している。また、充電時間は最大14%短縮されている。これは、ロールス・ロイスが掲げる電動ならではの静粛性と妥協なき性能の両立が、あらためて裏付けられている。

スペクター・シリーズIIでは、このスーパー・クーペの象徴的なファストバック・プロファイル、洗練されたボディライン、そして特徴的なスプリット・ヘッドライトが継承されており、初代モデルから高い評価を受けてきたこのデザインに対する、ブランドの揺るぎない確信を示すものす。スペクターは登場以来、この時代を代表する最もエレガントな自動車デザインのひとつとして高く評価され、いまやファントム・クーペをはじめとするグッドウッド時代の名高いモデルと並び、ブランドを象徴するコレクションの系譜に連なる存在となっている。

数々の国際的な賞を受賞してきたスペクターは、その時代を超越したデザインが審査員から一貫して評価されるとともに、オーナーからも真の現代的傑作として受け入れられている。そして、スペクターのフォルムと面の美しさをより際立たせるため、スペクター・シリーズIIのために新たなソリッドカラーのエクステリア仕上げ「エセリアル・ブルー(Ethereal Blue)」が開発された。

そして新たに導入された23インチの鍛造アロイ・ホイールは、あらゆる角度から光を捉え反射する、多面的なマルチスポークデザインを採用している。このホイールは、極めて鋭い2.5mmの曲率で鍛造されており、研磨後もダイヤモンドのようなシャープで立体的な輪郭を保つ。この精緻なファセットを実現するため、各ホイールは最大6時間をかけて手作業で仕上げられており、部分ポリッシュとフルポリッシュ仕上げの2種類が用意されている。

スペクターのオーナーの高い創造性に応えるため、スペクター・シリーズIIではインテリアの表現の幅を大きく広げ、新たな素材や仕上げ、奥行きと多様性に富んだクラフト・ディテールが導入されている。そのひとつが「デュアリティ・ツイル」で、竹を原料としたレーヨンを用いた現代的な生地で、スペクターにこの素材が採用されるのは今回が初めてとなる。この素材は、コート・ダジュールにあるル・ジャルダン・デ・メディテラネの広大な竹林から着想を得ている。この庭園は、ヘンリー・ロイス卿がかつて冬の邸宅としていたヴィラ・ミモザの隣に位置している。

そして、このツイル生地には、アーティスティックなデュアリティ・グラフィックが刺繍されている。このデザインは、ブランド創業者のイニシャルである2つの「R」を抽象的に解釈したもので、セーリングヨットに見られるロープの編み込みを思わせる、航海の世界に着想を得た意匠となっている。これもまた、フランス南東部から地中海に沿って広がる世界有数の高級保養地フレンチ・リヴィエラへのさりげないオマージュとなる。

スペクター・シリーズIIのデュアリティ・ツイルのインテリアには、最大260万針、総延長10マイルにおよぶ糸が用いられ、完成までに最大25時間を要す。ツイル生地のカラーは、ライラック、チョコレート、ブラックに加え、新たにセージが加わった。このセージは、涼やかでみずみずしいグリーンで、スペクター・シリーズIIのインテリアに柔らかな明るさをもたらす。さらに刺繍部分には、50色以上の糸から選択することができ、ベース生地とコントラストをつけることも、調和させることも可能となっている。

またスペクター・シリーズIIでは、精密にカットされたパターンによってレザーに独自のアートワークを描き出す「プレイスド・パーフォレーション」レザーも用意されている。デビューを記念して、デザイナーは月明かりに照らされた雲がつくり出す移ろうシルエットから着想を得たパターンを創り上げた。

フロントおよびリアシートのショルダーからヘッドレストにかけて広がるこのデザインは、0.8mm、1.0mm、1.2mmの3種類のサイズによる78,138個のパーフォレーションで構成されている。さらに、このパーフォレーションをイルミネーテッド・ドアのオプションへと拡張した場合、光源に近づくにつれてパターンが繊細に拡散し、移ろいゆく夜空から差し込む星明りを思わせる、柔らかく幻想的な拡散効果を生み出す。

さらに新たに導入されたハイグロス仕上げの「ブリンドルド・ウォルナット」ベニアは、ロールス・ロイスが素材のクラフツマンシップに対して抱く深い哲学を体現している。この仕上げは、本来であれば焼却される実のならないウォルナットの木と、上質紙の製造過程で生じるユーカリ繊維の残渣を組み合わせることで、豊かな層を成す「タイガー・ストライプ」模様を形成している。これらの素材はまず圧縮され、その後精密にカットされてベニアシートとなる。仕上げには、微細なガラスフレークの粉末を配合したラッカーが施され、さらにクリアコートが重ねられる。この多層構造により、煌めく粒子が表面下に浮遊しているかのような印象が生まれ、ベニアに奥行きと躍動感を与える。

インテリア・パネルとクロック・ギャラリーは、新たに導入されたイルミネーテッド・フェイシアによって、ダッシュボード全幅にわたって広がっている。このアートワークは、8,108個のピクセル状イルミネーションによる方向性のあるウェーブパターンで構成され、光が表面を流れるように見えることで、スペクター・シリーズIIの持つ力強い水平基調をさらに強調している。このデザインは、ホーム・オブ・ロールス・ロイスに広がるサウスダウンズの森林に、霧がゆっくりと漂いながら降りていく情景から着想を得ている。

そして新たなタイムピースも導入されており、そのデザインは、視認性を最優先する精密な航空計器から着想を得ている。ダイヤルには鋳造メタルの針が採用され、現代的なキャラクターを反映したミニマルなグラフィック処理が施されている。この新しいタイムピースを収めるだけでなく、特別に設えられたインセット・ヴィトリーヌには、ステンレススチールの無垢材から作られ、下方から照らし出されるスピリット・オブ・エクスタシー像が展示されている。

ブラック・バッジ・スペクター・シリーズIIでは、一連の新たなデザイン強化によって、ブランドの「オルター・エゴ」がさらに際立ち、その強烈で妥協のないキャラクターを強調している。新たに「アイスド・ブラック・エクステリア・ディテーリング」が開発され、車体のほぼすべてのブライトワークマット仕上げが施されている。この処理は、グリル・サラウンド、サイドフレーム・フィニッシャー、バンパー・インサート、「ダブルR」バッジ・オブ・オナーのサイド・サラウンド、ドアハンドル、そしてスピリット・オブ・エクスタシーにまで及ぶ。この効果は、特別に開発されたマット・クリアコートによって実現され、洗練されたサテンのような仕上がりとなっている。なお、パンテオン・グリルのベーンはポリッシュ仕上げのまま残されており、これはロールス・ロイスのアイデンティティを保つためにデザイナーが下した判断。

さらに、ブラック・バッジの存在感をいっそう高める新たなホイールセットも開発された。オープンスポークのデザインによって、力強いブレーキキャリパーが際立ち、ホイールの縁ぎりぎりまで伸びたポリッシュ仕上げのアウターリングが、7スポーク構造の直径をより大きく見せている。仕上げには微細なガラスフレークが組み込まれており、控えめながらも上質な輝きを実現。この大胆な新デザインは「アイスド・マット・ブラック」仕上げでも展開されており、ブラック・バッジのホイールにこの仕上げが提供されるのは今回が初めて。これは、特殊な高温硬化プロセスによって実現されている。

ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者のクリス・ブラウンリッジ氏は、以下のように述べている。

「スペクターは、ロールス・ロイスにとって象徴的な存在であり、エンジニア、デザイナー、職人たちの力を結集して生み出されるとともに、お客様の声を反映しながら開発され、世界中で高い評価を得ています。このモデルは、静粛性、エフォートレスさ、そして揺るぎない力強さといったお客様がロールス・ロイスに求める価値をさらに際立たせるものであり、ロールス・ロイスが電動化と極めて高い親和性を持つことを示しています。

また、世界各地での非常に大きな反響により、スペクターは現代のロールス・ロイスのラインナップの中でも、ビスポークの表現において最も魅力的なキャンバスのひとつとして確固たる地位を確立しました。そしてお客様は、より個性的で大胆なビスポーク・コミッションに取り組まれています。スペクター・シリーズ IIによって、私たちはその可能性をさらに広げました。この現代の傑作をさらに磨き上げるにあたっては、共同創業者ヘンリー・ロイス卿の精神を受け継いでいます。彼の言葉を借りれば、『小さなことの積み重ねが完璧を生むが、完璧は小さなことではない』」

さらにロールス・ロイス・モーター・カーズ デザイン・ディレクターのドマゴイ・デュケク氏は、次のように語っている。

「スペクターは、現代を代表する最もエレガントな自動車デザインのひとつとして、一貫して高い評価を受けてきました。お客様も、そのデザインをこのモデルを選ぶ決め手のひとつとして挙げられており、将来、このモデルが特別なモーター・カーのコレクションに名を連ねる存在になることは間違いありません。スペクター・シリーズIIでは、導入された素材やクラフトの幅をさらに広げることで、スペクターを自らの物語を描くためのキャンバスとして捉え、より大胆で創造的な表現を求めるお客様の期待に直接応えています」

関連情報:https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/showroom/spectre.html

構成/土屋嘉久

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