印象的なパフォーマンスデータよりも、内面的な質が多くを語るクルマがある。アウディ初の大型フルサイズSUVは、まさにそのような1台。このQ9の中心となるのは、広々としたエクスクルーシブなインテリアとなる。これは、家族、ビジネス、そして長距離の旅のためのサンクチュアリとして構想された。
アウディの新しいフラッグシップモデルには、自動開閉機能付き電動ドアを初採用、そのドアが開くと最大7つのシートが現れ、3列目へも簡単にアクセスできる。さらに透明度を切り替えられる大型の照明付きパノラマサンルーフも装備されている。加えて、新しい4Dサウンドシステムは、音楽を没入感のある体験へと変える。Q9の発売は、約2か月後を予定しているが、ひとつ確かなことがある。それは、この車両に足を踏み入れた瞬間から旅が始まるということ。
AUDI AG CEO ゲルノート デルナー氏は、以下のように述べている。
「Q9の車内体験によってVorsprung durch Technik(技術による先進)は、さらに再定義されます。クルマはもはや単なる移動手段ではありません。お客様にとって、移動する居住空間(モバイルリビングスペース)なのです。プレミアムな素材、2列目のインディビジュアル電動シート、そして電動ドアは、この新しい大型フルサイズSUVの品質へのこだわりを強調しています」
Q9を特徴づけるものはスペースであり、それはシートデザインにも明確に表れている。ビジネスクラスの快適性を最大限に求めるのであれば、オプションの6人乗りレイアウトを選択することが可能。この仕様には、2列目に2つのインディビジュアル電動シートが配置され、クッションとバックレスト両方のセンターパネルにアクティブベンチレーションが備えられている。これは、ビジネスクラス並みの快適さとなる。
そして新型Q9のフロントシートは、スポーツシートプラスのベンチレーション機能とマッサージ機能を備え、ラウンジのような雰囲気を高めている。大人数の家族での移動では、7人乗りモデルを選択することも可能。2列目の3つのシートすべてにチャイルドシートを装着することができ、ファミリーでの日常使いが大幅に便利になる。さらに、すべてのシートに部分的な電動調整機能が標準装備されている。また、3列目のバックレストは、電動操作で個別に折りたたむことができ、座席スペースと収納スペースを素早く切り替えたい場合に便利。
今回、アウディとして初めて、すべてのドアを電動で操作できるようになった。これは1度使えば手放せなくなる機能。キーやmyAudiアプリ、MMI、ブレーキペダル、シートベルトのバックルなどどれで操作しても、ドアの開閉は直感的かつ容易に操作できる。ドアの開口角度が広いため、重い買い物袋やベビーカーを持っていても、常にスムーズに乗り降りできる。さらに、障害物検知機能を備えたサラウンドセンサーが、ドアを開けるための十分なスペースが確保できない場合にドアの開閉を停止させる。これは、特に狭い駐車スペースで便利な機能で、また、接近してくる自転車や他の道路利用者を検知するため、道路上の安全性向上にも貢献してくれる。
一般的にパノラマサンルーフは、広々とした開放的な雰囲気を作り出す。このQ9に標準装備されているパノラマサンルーフの大きさは約1.5平方メートルで、大きく開くことができ、本格的なオープンエア体験を実現している。さらに日差しを避けたい場合は、ボタンを押すだけで、個別制御できる合わせガラスの9つのセグメントのうちの任意の部分を不透明に切り替えることができ、効果的に遮光してくれる。
この合わせガラスは赤外線を反射し、UV放射を99.5%以上ブロック。これにより、従来のブラインドは不要となった。車両を駐車すると、ルーフは自動的に不透明になり、外部からの視線を防いでくれる。さらに車両を再始動すると、直近の設定が自動的に復元される。また最上位モデルには、イルミネーション機能も備わっており、84個のLEDがつくりだす30色のうちのいずれかの色でルーフを照らし、選択中のアンビエントライティングと調和させる。
ライティングが新しいSUVの室内を彩る。すべてのQ9において、ダッシュボードとドアに配置されたコンツアーライティングがインテリアの広がりを強調。フロントドア全体に、雰囲気のあるイルミネーションが標準装備されており、オプションでリヤドアにも設定可能となっている。さらにAudi MMIパノラマディスプレイの下部やセンターコンソールにある間接照明は、繊細なフローティング効果を生み出す。アンビエントライトパッケージプラスに含まれるダイナミックインタラクションライト(IAL)は、インテリアの全幅にわたる連続的なLEDライトストリップで、乗員と車両との対話をサポートしてくれる。
アウディは、このインタラクションライトを、4Dサウンドを備えた最新のBang & Olufsenプレミアムサウンドシステムと最適に融合させている。IALの「エクスペリエンス」機能により音楽のリズムと同期し、カラースキームを楽曲のカバーアートに合わせることで、没入感のある体験を実現。これは従来の3Dサウンドシステムをさらに進化させたもので、ヘッドレストスピーカーによって、他の乗員に音の干渉をすることなく、個別の通話やナビゲーションの案内、サラウンドサウンドを楽しむことができる。さらに、フロントシートのアクチュエーターが、音楽体験にさらなる感覚的な次元を加え、音楽を単に聴くものから、身体で感じるものに変える。
アウディは、調和の取れた高品質な素材とカラーのセレクションを厳選した。Q9では、新しいファブリックやウッドトリムを採用し、インテリアオプションを拡充している。アルパカなどのウール素材やダイナミカ(Dinamica)マイクロファイバー、レザーと人工皮革のブレンド、そしてファインナッパレザーといったプレミアムな室内装飾が、Q9のエレガントなキャラクターを際立たせている。
インテリアは、ファイングレインアッシュナチュラル、シルクベージュ、ライムストラクチャーナチュラル、またはバサルトグレーのアクセントを施したカーボンファイバーウィーブにより、さらに洗練されている。キャビン随所に配置されているカラーコーディネートされたトリム要素に加え、光沢のある表面の割合を抑えつつ、マットで質感のある素材を採用したことで、プレミアムな美学を確保し、指紋の付着を最小限に抑えている。タマリンドブラウンやストーンベージュなどの新色がラインアップに加わり、あらゆる好みに合う、心地よい雰囲気を作り出し、静寂と洗練さが漂うインテリアとなっている。
このアウディ最大のSUVは、広々とした収納スペースを備え、考え抜かれた統合収納ソリューションを提供する。再設計された多機能なセンターコンソールは、柔軟性に優れているだけでなく、Qi2.2規格に準拠した2つのワイヤレス充電パッドや最大100Wを供給するUSB-C充電ポートなど、最新の充電オプションを備えている。ワイヤレスデュアルチャージャーで、2台のスマートフォンを同時に急速充電することが可能。さらにトランクの側面に統合された新しいアルミニウムレールシステムにより、スライド式フックと調整可能なアンカーを使用して荷物を3次元的に固定することができ、床面スペースを大きな荷物のために空けておくことができる。実用的な追加装備として、すべての新型Q9に、標準のルーフレールに対応したルーフラックが付属している。このエクスクルーシブなインテリアは、新しいフラッグシップモデルの一側面に過ぎない。Q9の全貌は、2026年夏のワールドプレミアで明らかになる予定。
関連情報:https://www.audi.co.jp/ja/
構成/土屋嘉久