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2025.11.13

フェラーリがWEC2025年シーズンのマニュファクチャラーズとドライバーズタイトルを獲得

フェラーリは、「FIA世界耐久選手権(WEC)」シーズン最終戦となる「バーレーン8時間レース」における圧倒的な結果により、1972年以来53年ぶりとなるWECのマニュファクチャラーズタイトルを獲得した。さらに、フェラーリAFコルセ499P #51を駆る公式ドライバー、アレッサンドロ・ピエール・グイディ選手、ジェームス・カラド選手、アントニオ・ジョビナッツィ選手の3名が、ドライバーズタイトルを獲得。チェッカーフラッグを4位で受け、フェラーリに二重の栄冠をもたらした。

この歴史的偉業は、フェラーリが耐久レースの最高峰クラスへ復帰して3年目にして成し遂げたもの。また、#50号車(アントニオ・フォーコ選手/ミゲル・モリーナ選手/ニクラス・ニールセン選手組)が3位でフィニッシュしたことも、この結果を後押しした。同レースでは、#83号車AFコルセ499P(イェ・イフェイ選手/ロバート・クビサ選手/フィル・ハンソン選手組)も5位で完走。これにより、マニュファクチャラーズ部門ではフェラーリが王者に、ドライバーズ部門では#51のピエール・グイディ選手/カラド選手/ジョビナッツイ選手組が首位、#83のイェ選手/クビサ選手/ハンソン選手組が2位、#50のフォーコ選手/モリーナ選手/ニールセン選手組が3位となった。

シーズン最終戦となったバーレーン 8時間では、フェラーリ勢が序盤から主役の座を確立。完璧なドライビングと緻密な戦略により、3台の499Pは常に上位をキープした。終盤、タイトル確定を目前にしたピエール・グイディ選手は、チームメイトのニールセン選手に3位の座を譲り、#50クルーの年間ドライバーランキング3位を確定させた。

今回の勝利は、1953年のFIA選手権創設以来、フェラーリにとって通算24回目の耐久レース世界タイトル (総合およびクラス別)であり、総合タイトルとしては9回目となる。最後の総合王座は、1972年、312Pによる「世界マニュファクチャラーズ選手権」制覇以来の快挙。また、フェラーリが耐久レースのトップクラスでドライバーズタイトルを獲得したのは史上初。ピエール・グイディ選手とカラド選手にとっては、2017年・2021年・2022年のLMGTE Proクラスに続く通算4度目のドライバーズ王座となった。FIA WEC(2012年発足)においては、これまでにGT クラスで7度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得しており、今回が初の総合優勝となる。ドライバーズタイトルは通算6度目(2013・2014・2017・2021・2022・2025)となる。この結果により、フェラーリは2008年のF1マニュファクチャラーズタイトル(F2008)以来17年ぶりに世界選手権タイトルをマラネロへ持ち帰ることとなった。

フェラーリがこれまでに総合タイトルを獲得したのは、1953、1954、1956、1957、1958、1960、1961、1972、そして2025年の計9回。1972年には、312Pが全11戦中10戦で勝利を収めた。クラス別を含めた耐久世界選手権タイトルは通算24回に達し、最新は2022年のGTEマニュファクチャラーズ部門となる。

2025年シーズン、イタリアチームは歴史に刻まれる成功を収めた。今季、フェラーリAFコルセ499Pは3勝(カタール:#50、イモラ&スパ:#51)と2回の2位、3回の3位3度のポールポジション(ルサイル、イモラ、スパ)を記録。シーズン開幕戦ルサイルでは1-2-3フィニッシュ(#83が2位)、イモラとスパでも1-2フィニッシュを達成した。なお、プライベート参戦のAFコルセは、世界選手権ポイント対象外ながらも、独立系チーム部門「FIA ワールドカップ・フォー・ハイパーカー」を制覇し、ル・マン24時間レースでも優勝を果たした。

■最終ランキング
マニュファクチャラーズ部門:フェラーリ 245ポイント
ドライバーズ部門:
ピエール・グイディ選手/カラド選手/ジョビナッツィ選手(133pt)
イェ選手/クビサ選手/ハンソン選手(117pt)
フォーコ選手/モリーナ選手/ニールセン選手(98pt)

■ジョン・エルカーン氏(フェラーリ会長)
この成果は私たちに大きな誇りをもたらし、2022年に耐久レース最高峰への復帰を決断したときに抱いた夢の実現です。3年連続のル・マン制覇、そして今季2つの世界タイトル。チーム一丸となり、日々挑戦と改善を重ねてきた結果が、今日の勝利につながりました。

■アレッサンドロ・ピエール・グイディ選手(#51)
バーレーンで成し遂げた偉業を実感するには数日かかるでしょう。過去3年間、目標に向かって休むことなく努力してきた全チームメンバーに感謝します。3度のル・マン優勝、そしてついにマニュファクチャラーズとドライバーズ両タイトルを獲得できたことを誇りに思います。

■ジェームス・カラド選手(#51)
フェラーリとともに世界王者になるという生涯の夢が叶いました。2023年のセブリングでの復帰以来、チームとして成長を重ね、499Pのポテンシャルを最大限に引き出すことができました。2つの世界タイトルを同時に獲得できたことは本当に特別です。

■アントニオ・ジョビナッツィ選手(#51)
この日は一生忘れられません。アレとジェームズと共に「世界チャンピオンになる」という夢を共有し、それを実現できたことを誇りに思います。マニュファクチャラーズとドライバーズ、2つの王座を手にしたこの結果は、すでに歴史の一部です。

■アントニオ・フォーコ選手(#50)
チーム全員が素晴らしい仕事をした完璧な週末でした。大きなプレッシャーの中でも、ミスなく最高の走りを見せ、再びフェラーリが強いチームであることを証明できました。

■ミゲル・モリーナ選手(#50)
最高のシーズンをこの形で締めくくることができて本当に嬉しいです。#51チームのドライバーズタイトル獲得を祝福するとともに、チーム全体の努力に感謝します。

■ニクラス・ニールセン選手(#50)
長年の努力が実を結び、フェラーリが再び耐久レースの頂点に立てたことは夢のようです。チームのすべてのメンバーに心から感謝します。

■アントネッロ・コレッタ氏(フェラーリ・エンデュランス&コルセ・クリエンティ部門 グローバル責任者)
499P プロジェクトを通じて耐久レース最高峰に復帰して以来、チームは驚異的な成果を挙げてきました。今季は3台がランキング上位を独占し、マニュファクチャラーズとドライバーズの両タイトルを獲得。チーム全員の努力と情熱がなければ、この成功は成し得ませんでした。そして、最近亡くなったアンドレア・デ・アダミッチ氏にも、この喜びを捧げたいと思います。

■フェルディナンド・カニッツオ氏(フェラーリ・エンデュランスレースカー部門責任者)
世界チャンピオンという夢を実現するため、謙虚に、そして全力で努力してきました。2023年のル・マン初勝利でプロジェクトの強さを確言し、翌年以降もその成果を重ねてきました。チームとマラネロの全メンバーに心から感謝します。

関連情報:https://www.ferrari.com/ja-JP/

構成/土屋嘉久

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