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2025.03.12

乗ってみたい昭和の名車ランキング、フェアレディZを抑えて1位に輝いたのは?

旧車に特化した買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車は、旧車に興味のある133人を対象に、昭和の名車に関するアンケートを実施した。今回はその調査結果を紹介しよう。今年は「昭和100年」といわれており、昭和元年(1926年)を起点にして100年後の年になる。昭和100年(2025年)を迎えるにあたって、旧車(クラシックカー)との関係性は非常に深いものがある。昭和の時代は日本の自動車産業が急速に発展した時期でもあり、多くの名車が登場した年代。そのため、昭和100年という節目は、昭和時代に生まれた多くの名車を再評価する機会となる。旧車王では、旧車ファンに昭和の名車や、昭和のクルマならではの魅力について調査を行った。

乗ってみたいと思う昭和の名車は?

旧車ファンに聞いた昭和の名車ランキングのトップに輝いたのは、トヨタ2000GTで20票が集まった。日本が世界に誇るスーパーカーとして知られ、その美しいデザインと希少価値の高さから、今もなお多くのクルマ好きの憧れとなっている。映画「007は二度死ぬ」に登場し、一躍世界的な知名度を得たことも人気の要因と考えられる。また、オークションでは1億円以上の価格がつくこともあり、その価値の高さが伝説的な存在感をさらに強めているクルマ。

2位にランクインしたのは、日産フェアレディZで15票だった。手の届くスポーツカーとして、多くの人に「憧れを現実にする」選択肢を提供してきたのがこのクルマ。特にアメリカ市場では大成功を収め、日本のスポーツカー文化を世界に広める立役者となった。今でも「Z」の名を冠するモデルが販売され続けており、その影響力の大きさがうかがえる。

3位のマツダ コスモスポーツ(14票)は、世界初の量産ロータリーエンジン搭載車として、自動車史に名を刻む革新的な1台。ロータリーエンジンならではの独特なフィーリングが、多くのクルマ好きの心を惹きつけた。低く流麗なボディラインも魅力のひとつであり、現在もレストアして乗り続けるオーナーが多いクルマ。

同率3位には、日産スカイライン(ケンメリ)も同じく14票でランクイン。「ケンとメリーのスカイライン」の愛称で親しまれ、CMの影響もあり一大ブームを巻き起こしたことで有名。特にGT-Rモデルは、わずか197台しか生産されなかったため、今や超希少車となっている。そのデザインの美しさと、スカイラインブランドの象徴的な存在感が、多くのファンに支持される理由のひとつ。

5位に入ったのは、日産スカイライン(ハコスカ)で12票だった。レースシーンで圧倒的な強さを誇り、ツーリングカーレースで50連勝を達成するなど、日本のモータースポーツ史において伝説的な地位を築いたクルマ。搭載された直列6気筒エンジン「S20」は、美しいエンジンサウンドとともに、多くのクルマ好きの心を震わせてきた。

この上位5台に共通するのは、「デザインの美しさ」「伝説性」「モータースポーツでの活躍」。それぞれのクルマが持つストーリーが、人々の心を惹きつけ、今なお強い憧れの対象となっていることが明らかになった。

昭和のクルマの魅力と聞いて思い浮かべるものは?

昭和のクルマの魅力と聞いて思い浮かべるものとして、最も多くの票を集めたのは「エンジン音・排気音」と「MT車」だた。エンジン音や排気音は、クルマの個性そのものであり、特に旧車の持つ独特のサウンドはファンにとって特別な存在であると考えられる。現代の車は環境規制や静粛性の向上によりエンジン音が抑えられる傾向にあるが、昭和のクルマは直列6気筒やロータリーエンジン、キャブレターによる独特の鼓動感があり、それが現代のクルマと異なる魅力となっているのだろう。

そしてMT車は、運転の楽しさを求める人々にとって欠かせない要素のひとつ。現代ではAT(オートマチック)車が主流となり、MT車の新車販売は減少しているが、「自分でギアを操る楽しさ」を求めるクルマ好きはいまだ多く、特にスポーツカー愛好者の間では、MT車のダイレクトな操作感が高く評価されている。

3位には「キャブレターエンジンの鼓動感」がランクイン。キャブレター式エンジンは燃料供給を機械的に行うため、現代の電子制御式インジェクションエンジンとは異なり、アクセルを踏んだ時のレスポンスや吸気音が独特で、且つ自由にセッティングできることも魅力のひとつ。その他にも、「重ステ(パワーステアリングなし)」や「フェンダーミラー」といった、運転時のダイレクトな感覚を味わえる要素が人気を集めた。現代のクルマは快適性が向上した一方で、これらの特徴的な装備が減少しており、「昔ながらのクルマらしい感覚」を求める層が一定数いることが分かった。その他の回答には、「デザイン」や「フニャ足」、「角ばっているボディ」、「良い意味でのオーバークオリティ」などがあった。


 今回の調査では、単なる移動手段としてのクルマではなく、「操る楽しさ」「独特のフィーリング」や「現代にはない装備」が、今でも多くの人に愛され続けていることが分かった。 また、旧車ファンの昭和のクルマ文化に対する根強い愛着が明らかになり、現代のクルマが進化を遂げる一方で、昭和のクルマが持つアナログな魅力や個性的なデザイン、運転の楽しさが今なお多くの人々に支持されていることが浮き彫りとなった。これから旧車の購入を検討される方は、今回の結果をぜひ参考にしたい。

【調査対象】
・調査機関:カレント自動車調査
・調査対象:旧車に興味のある男女133名
・調査期間:2025年2月18日〜2025年2月24日
・調査方法:インターネット調査

関連情報:https://www.currentmotor.co.jp/

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