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2025.02.23

最高出力668PS、最大トルク1075Nm!史上最強のロールス・ロイス「ブラック・バッジ・スペクター」

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、ブランドのオルターエゴをさらなる高みへと昇華させたブラック・バッジ・スペクターを発表した。大胆なエクステリア仕上げ、鮮やかなインテリアのディテール、そして革新的なビスポークの可能性を兼ね備えたこのモデルは、最高出力485kW(668PS)、最大トルク1075Nmという驚異的なパワーを発揮。これにより、ブラック・バッジ・スペクターは史上最もパワフルなロールス・ロイスとなる。

ブラック・バッジ・スペクターは、あらゆる面でロールス・ロイス史上最もパワフルで大胆なモデル。大胆不敵なスピリットを持つ顧客の要望に応えて誕生したこのモデルは、その精神を完璧に映し出している。ブラック・バッジのオーナーは、ロールス・ロイスの中でも特別な存在。限界を押し広げながら成功を築いてきた彼らは、ラグジュアリーに対しても従来の常識には縛られない。究極のクラフツマンシップが息づくプロダクトと妥協のない体験を追求する一方、自らの世界観、ストーリー、そして大胆不敵な精神そのものを体現する、ダイナミックなエッジとゆるぎない個性を追求する。

このような強力なパワーをもつモデルを製造する決断は、ブラック・バッジのオーナーからの並々ならぬ期待に強く後押しされたもの。オーナーからの緻密な要望に応えるためには、その期待と同等の圧倒的なエンジニアリングの対応が必要とされ、それはロールス・ロイスのブラック・バッジの特徴である「エフォートレスな力強さ、即応性、精度」への深い理解に基づいている。

この理念が、オーナーの実際の車の使用状況を正確に反映していることを確認するため、ロールス・ロイスのエンジニアは、複数のオーナーから匿名化された走行データへのアクセス許可を得た。これにより、ドライブトレインのスペシャリストが数十万マイルに及ぶ運転行動を定量的に分析することが可能になった。分析の結果、オーナーは長時間よりも、短いパワーパルスを最大限に活用していることが明らかになった。このインサイトは、今回のロールス・ロイスのアプローチを強く裏付けるものとなり、この大胆な顧客グループをイメージして入念に開発された、ブランド史上最もパワフルで、ドラマチックかつ強烈な本モデルの特徴と完璧にマッチしている。

ブラック・バッジ・スペクターでは、2つのパワートレインの技術革新により、圧倒的なパワーを瞬時に発揮するというコンセプトが徹底的に追求されている。これらの機能はロールス・ロイスの自動車としては新しいものだが、そのルーツはブランドの歴史に刻まれている。伝説的なスーパーマリン・スピットファイアをはじめとするロールス・ロイスのマーリン・エンジンを搭載した航空機では、パイロットがスロットル・クアドラント(スロットル・レバーの基部)にあるスイッチを押すことで、瞬時に追加のパワーを得ることができた。堅牢なマーリン・エンジンはこのような一時的な出力の増加にも容易に対応でき、パイロットは着陸時にこの機能を使用したことを航空エンジニアに報告する義務があった。しかし、今日のブラック・バッジ・スペクターのドライバーには、その必要はない。

そして、そのひとつ目のイノベーションは、ロールス・ロイスのブラック・バッジを象徴するインフィニティ・シンボルに敬意を表した、独自の「インフィニティ・モード」。ステアリング・ホイールに備わるインフィニティ・ボタン(∞)を押すことでこのモードが作動し、485kW(668PS)の最高出力が解放され、よりダイレクトなスロットル・レスポンスを実現。このモードを有効にすると、走行状況の変化に連動して計器類の表示がより鮮やかに彩られるようになっている。

2つ目には、強烈かつ瞬時の加速を体験することができる「スピリテッド・モード」が搭載された。この機能を作動させるには、停止している状態でブレーキとスロットルを同時に完全に踏み込み、車の準備完了を知らせる触覚的および視覚的なレスポンスを確認した後、ブレーキを完全に解除します。これにより、トルク出力は1075Nmという画期的な数値にまで一時的に増幅され、圧倒的な推進力が解き放たれ、0-60mphをわずか4.1秒(0-100km/h:4.3秒)で駆け抜けることができる。

さらに、ロールス・ロイスのシャーシのスペシャリストは、ブラック・バッジ・スペクターのこの前例のないパワーをオーナーが自信を持って使いこなせるよう、数々の変更を取り入れた。ステアリングのフィーリングを重くし、ロール安定性を調整することで、ステアリング・ホイールの操作からのフィードバックを高め、コーナリング時の車体の揺れを低減させた。また、強化されたダンパーにより車体のコントロール性能が向上し、加速時や減速時の「スクワット(車体の傾き)」が軽減した。これらの改良により、ロールス・ロイスならではのエフォートレスな操作性と名高い「マジック・カーペット・ライド」を維持しつつ、よりエンゲージメントの高い走行性が実現した。

オーナーとの対話から、大胆かつ揺るぎない視点でスペクターを再解釈した、ブラック・バッジ・モデルの登場を待ち望む顧客が、正式な発表前からその可能性に強く惹かれていたことが明らかになった。ロールス・ロイスは、度重なる問い合わせに応え、特別に選ばれた一部の顧客に対して、正式発表まではその所有を極秘にすることを条件に、このモデルのへの早期アクセスを許可した。この慎重な導入方法は、反骨精神を持つ顧客の価値観と共鳴するものだった。ブラック・バッジ・スペクターの公開に先立ち、これらの顧客のために、極めて限定的なブラック・バッジ・スペクターが極秘裏に製作された。オーナーからの圧倒的な支持と、彼らのイメージを反映して開発されたこの大胆な表現手法が、ロールス・ロイス史上最もパワフルなモデルであることを力強く証明するものとなった。

暗黒の美学

ブラック・バッジ・スペクターは、新色ヴェイパー・ヴァイオレットのペイント仕上げで世界デビューを果たす。この深みのある黒紫色は、1980年代から1990年代のクラブ・カルチャーを彷彿とさせるネオンの雰囲気にインスピレーションを得たもので、多くのブラック・バッジのオーナーにとって魅力的な要素のひとつ。さらに、アイスド・ブラック・ペイントのボンネットも採用され、ロールス・ロイスの44,000色の「プレタポルテ」カラー・パレットと組み合わせることで、より大胆なコントラストを演出する。あるいは、ロールス・ロイスのビスポーク・デザイナーとともに、オーナー専用の特別色を開発することもできる。

さらに、既存のショルダーおよびフェンダーのコーチラインに加え、ブラック・バッジではスーパー・クーペの下部に「ワフト(Waft)」コーチラインを施すことが可能になった。これにより、車体下部3分の1の位置にシャープなラインが浮かび上がり、堂々としたフォルムとゆとりあるプロポーションがさりげなく強調される。

また、ブラック・バッジ・スペクターでは、23インチの5スポーク鍛造アルミニウム・ホイールが新たに導入された。部分ポリッシュ仕上げとオール・ブラック仕上げの2種類が用意され、その複雑な幾何学的造形が、このモデルの秘められた技術的複雑性と力強さをさりげなく表現している。さらにブラック・バッジの顧客層の広がりを受けて、新しいホイール・セットには発売当初からウィンター・タイヤのオプションも用意されている。

これまでのすべてのブラック・バッジ・モデルと同様、ブラック・バッジ・スペクターの鏡面加工による光沢部分には特徴的なダーク仕上げが施され、その破壊的でノワール(暗黒)な個性を際立たせている。ロールス・ロイスの象徴であるパンテオン・グリル・サラウンド、スピリット・オブ・エクスタシー、ダブル「R」のバッジ・オブ・オナーに加えドア・ハンドル、広大なサイド・ウィンドウ・サラウンド、バンパー・アクセントにも同様の仕上げが施されている。

鮮やかなイルミネーション

先進的かつ現代的なクラフツマンシップへのこだわりをさらに追求し、ブラック・バッジ・スペクターのイルミネーテッド・グリルをより印象的に際立たせるユニークな機能として、ロールス・ロイスが新たに開発したイルミネーテッド・グリル・バックプレートが導入された。バックプレートのカラーは、テーラード・パープル(Tailored Purple)、チャールズ・ブルー(Charles Blue)、シャルトリューズ(Chartreuse)、フォージ・イエロー(Forge Yellow)から選択可能で、選択したカラーをこの新たなキャンバスに反映し、コーチラインやインテリアを引き立てるユニークなアクセントとして活用することもできる。さらに、10種類の補色から選択できる新開発のイルミネーテッド・ブラック・バッジ・トレッドプレートにより、インテリアにまでこの鮮やかなイルミネーションが広がる。

力強いインテリアの聖域

ブラック・バッジ・スペクターのキャビンに足を踏み入れた瞬間、反骨精神にあふれる大胆なインテリアが印象的に乗員を迎え入れる。スピリット・オブ・エクスタシーを抽象的に解釈したイルミネーテッド・フェイシアのユニークな模様に、ブラック・バッジ・シリーズ全体で使用されているインフィニティ・シンボルが取り入れられた。無限の力を象徴するこのエンブレムは、かつて歴史的な水上速度記録を示すものとして使用され、アドレナリンを求めてきた挑戦者たちに信頼されてきた証でもある。ダッシュボードは、ピアノ・ブラックの「空」に、大小異なる輝きを放つ5,500個以上の「星」を散りばめたデザインになっている。

この最先端の工芸品を囲むように配されているのが、複雑でゆたかなテクニカル・ファイバーの表面仕上げ。このダイヤモンド型の織り柄は、ブラックのボリバル・ウッドをベースに、カーボン・ファイバーとメタル・ファイバーを使用している。このメタル・ファイバーを、カーボン・ファイバーの層の間に手作業でダイヤモンド模様に配すことで、立体感が生み出される。硬化後、各インテリアパーツはサンドブラスト加工が施され、6層のラッカーで密封された後、完璧な仕上がりになるまで手作業で磨き上げられ、印象的な深みと透明感をもたらす。

ブラック・バッジ・インフィニティ・シンボルは、さらに、リアシートを隔てるレザーの「ウォーターフォール」セクションにも配されている。

なお、ブラック・バッジ・スペクターでは、インストルメント・ダイヤルを5つのテーマカラー、ビビッド・グレロー(Vivid Grellow)、ネオン・ナイツ(Neon Nights)、シアン・ファイア(Cyan Fire)、ウルトラバイオレット(Ultraviolet)、シンセ・ウェーブ(Synth Wave)から選択し、カスタマイズすることが可能。このオプションにより、SPIRIT(スピリット)オペレーティング・システムを介して、オーナー自身で車内の物理的デザインとデジタル・インターフェースを調和させることができる。このラグジュアリーなデジタル・アーキテクチャは、リモート充電や位置情報の取得に加え、オーナー専用アプリケーションでのデジタル会員制クラブ「ウィスパーズ(Whispers)」へのアクセスも提供する。

■ロールス・ロイス・モーター・カーズ 最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ氏のコメント

「ブラック・バッジ・スペクターは、私たちがこれまでにつくりだした力強さと存在意義の最も明確な表明のひとつです。細部に至るまで徹底的なこだわりをもって、最も大胆で冒険心あふれるお客様のイメージに沿って生み出されました。ブラック・バッジ・スペクターの開発への旅路の始まりから、この特別な一台を待ち望むお客様たちは、私たちに彼らの大胆不敵な精神を分かち合うように挑みました。

これに応えるべく、当社のエンジニアたちは、データ・サイエンス、定性的フィードバック、そしてロールス・ロイスがもつオルターエゴに関する深い知識を融合させ、圧倒的で妥協のない個性を打ち出す、ロールス・ロイス史上最もパワフルなモデルをつくり出したのです。ブラック・バッジの個性を反映して、デザイナーと職人たちは、鮮やかなディテールと洗練された現代のクラフツマンシップを駆使し、非常にドラマチックで挑発的なビジョンを具現化しました。その結果、ロールス・ロイスのもう一つの姿を極限まで研ぎ澄ませた、ブラック・バッジ・スペクターが誕生しました」

■ロールス・ロイス・モーター・カーズ エンジニアリング・ディレクター ベルンハルト・ドレスラー博士のコメント

「ブラック・バッジ・スペクターの開発は、ブラック・バッジの個性である妥協のない本質をエンジニアリングの観点から深く理解することから始まり、その後、お客様からの詳細なフィードバックと走行スタイルの徹底的な分析を重ね合わせました。世界中のブラック・バッジのオーナーの皆様のご協力のもと、当社のスペシャリストたちは匿名のデータにアクセスすることが可能となり、お客様のロールス・ロイスの実際の使用方法を完璧に理解し、検証することができました。

社内での開発に続いて、このモデルをいち早く手にすることを望む一部のお客様のために、秘密裏にごく僅かな台数の“シークレット”・ブラック・バッジ・スペクターが製造されました。彼らからは私たちの技術的な対応に対して高い評価を得ることができ、ロールス・ロイスとお客様との強固な結びつきが改めて浮き彫りになりました」

関連情報:https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/showroom/black-badge.html

構成/土屋嘉久

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