ランボルギーニのクラシックカーや遺産の保存に特化した部門であるポロストリコが、大きく活躍した2024年。ポロストリコは活動に満ちた1年となり、最も権威ある国際コンクール デレガンスで数々の賞を獲得し、世界中のランボルギーニ・コレクターの評価基準としての存在をさらに確固たるものにした。2025年には、その絶え間ない進化を立証する重要なマイルストーンである10周年を迎える。
2024年2月、ポロストリコは、サンモリッツで開催された「The ICE」に参加。伝説的なランボルギーニV12エンジンを搭載する2つの名モデル、1973年製ハラマSと1968年製400GT 2+2をランボルギーニ・ミュージアムから出展し、凍った湖の上で展示した。
さらに、ランボルギーニ初の量産モデル350GTが60周年を迎えた3月には、1964年のジュネーブモーターショーでのデビューを記念し、350GTがジュネーブに凱旋した。
5月に開催されたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステでは、4台のクラシック・ランボルギーニを展示。1967年製ミウラP400、審査員が最高のエンジン・サウンドを選ぶ「Il Cantodel Motore」賞を受賞した1976年製カウンタックLP400、ポロストリコ認定の1990年製カウンタック25th Anniversary、現在認定取得のための調査が進行中の1999年製ディアブロGT。このディアブロGTはヴィラ・エルバで「BMW Group Ragazzi」トロフィーを獲得し、ヤングタイマーモデルに対するコレクターの関心の高まりが改めて示された。さらにポロストリコは、5月に「Lamborghini Day UK」にも参加し、ディアブロSVと、2024年に50周年を迎えたアイコニックな初代カウンタックLP400を展示した。
そして、9月には、カウンタックの50周年にちなんだ特別イベントがいくつかあった。フランスで開催された「シャンティイ・アート&エレガンス・リシャール・ミル」にはカウンタックの量産第1号(シャシーナンバー001)が出展され、特別クラスで多くの注目を集めた。この歴史的な第1号車は、かつて生産が行われたラインに戻り、現在はレヴエルトが生産されているそのラインで、ランボルギーニV12 モデルの過去と現在との対話を演出する撮影を行なった。
10月にボローニャで開催された「Auto e Moto d’Epoca」では、ポロストリコはレストア中の1968年製ミウラSのボディと、認定作業中の1994年製ディアブロSEを展示した。また11月には、「LamborghiniDay Germany」にポロストリコ認定の3台のクラシック・ランボルギーニを出展してイベントを盛り上げた。続く「Lamborghini Day Japan」では、131台のランボルギーニが連なる華やかなパレードで、ポロストリコの支援の下、ランボルギーニの歴史を表す30台が東京の街を駆け抜けた。2024年に著名なイベントに広範に参加したことで、ポロストリコはランボルギーニを代表する国際的なアンバサダーとしての役割をさらに強固なものにした。
着実に成⾧を続けるランボルギーニ・ポロストリコは、2025年に10周年を迎える。この重要なマイルストーンは、ポロストリコが国際的なイベントやランボルギーニ主催のイベント、世界各地のコンクール・デレガンスに参加して、これまでの進化と活動を祝い、ランボルギーニの歴史の保存と発展における中心的な地位を固める絶好の機会となるだろう。
「2024 年はチーム全体が多くのことに挑戦すると同時に、大いに手応えを感じた1年でした。認定やレストアで優れた成果を挙げただけでなく、世界中のお客様やファンの皆様とランボルギーニのブランドとクルマの歴史を共有し、いっそう豊かなものにすることができました」
関連情報:https://www.lamborghini.com/
構成/土屋嘉久