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2024.10.16

ロールス・ロイスが先鋭的でドライバー志向のV12エンジン搭載モデル「ゴースト・シリーズ II」を発表

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、その歴史上最も人気の高いモデルであるゴーストを、パワフルで、ドライバー志向、そしてエレガントなデザインに進化させたゴースト・シリーズ IIを発表した。

今回の新型は、ゴーストのモノリシックで自信に満ちたエクステリアを絶妙に進化させ、ビスポークを引き立てる舞台としての役割を果たす。さらに、これまでのゴーストにはないインテリアの仕上げや機能のほか、ビスポークがデジタル領域に進出したことを示す先進的なソフトウェア・テクノロジーも利用できるようになった。

ゴーストは、グッドウッド時代のロールス・ロイスを代表する最も重要なモデルのひとつ。2009年に初代モデルが発表されたのは、当時、まったく新しいカテゴリーの高級車のニーズが高まっていたことが背景にある。ロールス・ロイスの最初のモデルであるファントムよりも若い世代のオーナーは、より親しみやすく、用途の広いモデルを求めていた。彼らはまた、ロールス・ロイスというブランドをより凝縮した形で表現すること、そして何よりも、ビスポークを通じて自身の個性を示しながら、自ら運転することに喜びを感じられるような車を熱望していた。

2020年に発表された第2世代のゴーストは、これらの原則を大幅に進化させた。デザインの純粋さを追求したこのモデルは、一見シンプルなデザインの下に、きわめて高度なデザイン、エンジニアリング、そしてクラフツマンシップが隠されており、発表当時、ロールス・ロイス史上最も技術的に進歩したV12エンジンを搭載していた。これは、比類なきアジリティとドライバー志向のシャシーに支えられた、ビスポーク・コミッションのための純粋かつ自信に満ちたキャンバスを提供したいという意欲に基づくものである。

ゴーストのオーナーは、ビスポークがもたらすインパクトを即座に認識した。これは、後にファッション業界に広まった「クワイエット・ラグジュアリー(Quiet Luxury)」のコードから、大胆不敵で鮮やかな色彩への讃美に至るまで、実験と自己表現の時代の到来を告げるものであった。その結果、ゴーストのオーナーは、車両購入価格の平均10%をビスポークに投じている。

2020年に発表されたゴーストは、その美的感覚に訴えるデザイン性に加え、これまでで最も技術的に進歩したロールス・ロイスという栄冠に輝いた。特に、エンジニアが10年の歳月をかけて完成させたプラナーサスペンションシステムは、これまで実現できなかった、まるで地上を飛んでいるかのような乗り心地をもたらした。6.75リッターV型12気筒ツインターボガソリンエンジンに加え、全輪ステアリングと4輪駆動方式を備えたゴーストは、ロールス・ロイス製品で最もダイナミックなドライバーに焦点を当てたモデルとして、また完璧なツーリングマシンとして、瞬く間に評価された。実際、オーナーはゴーストをサルーンではなく、最上級の4ドア・グランド・ツアラーとしばしば表現する。

ゴーストをさらにアップデートする時が来た時、ロールス・ロイスはオーナーの要望を聞き、オーナーにとってゴーストの魅力の最たるものは、個性を発揮できるプラットフォームとしてのポテンシャルと、エンジニアリングのダイナミズムであることを確認した。ロールス・ロイスはそういった要望を尊重し、ゴースト・シリーズ IIの開発にあたって、控え目でありながら意義深いデザインの改良を行い、ゴーストをロールス・ロイス史に刻む契機となった、妥協のない卓越したV12パワートレインを採用した。

モダンな存在感のエクステリア

このゴースト・シリーズ IIは、これまで以上にロールス・ロイスの純粋でモノリシックなデザインアプローチに沿ったものとなっている。フロントエンドは、世界中のオーナーから常に高い評価を受けているロールス・ロイスのデザインアイコン、イルミネーテッドパンテオングリルが際立つ、クリーンで現代的なデザインに凝縮されている。

さらにゴースト・シリーズ IIのモダンな存在感は、刷新されたヘッドライトとデイタイムランニングライトのグラフィックに表れており、グリル下部からフロントウイングのエッジへと流れ、2,148mmのゆったりとした車幅が強調されている。フロントエンドの下部はパンテオングリルの土台となり、さらに新しいクローム仕上げが加わり、スピリット・オブ・エクスタシー像を浮かび上がらせる台座となっている。

リアビューでは、新しいテールランプを採用し、サイドとリアがうまく調和している。このデザインはスペクターからインスピレーションを得たもので、表情豊かな2つの縦型ライトパネルに、「RR」のモノグラムが控えめに刻まれた曲線のクローム・エレメントが描かれている。

なお新たに採用された22インチ、9スポークのホイールは、全面ポリッシュ仕上げまたは部分ポリッシュ仕上げから選択可能。どちらもゴースト・シリーズ IIの現代的でありながら時代を超越したデザインをエレガントかつモダンに引き立て、その根底にあるポテンシャルを巧みに反映している。

アナログとデジタルを融合したインテリア

ゴースト・シリーズ IIのインテリアは、アナログとデジタル両方の巧みなクラフツマンシップを讃えている。新しいピラー・トゥ・ピラーのガラスパネルに収められたセントラルインフォメーションディスプレイには、高機能のSPIRIT(スピリット)オペレーティングシステムが組み込まれている。これにより、ビスポークによるパーソナライゼーションの範囲はハードウェアからソフトウェアへと拡張し、デジタルのインスツルメント・ダイアルのカラーをインテリアやエクステリアに合わせてカスタマイズすることが可能になった。

これは、ビスポークの新しい現代的な表現を追求されるゴーストのオーナーのニーズに応えるもの。SPIRITはまた、ロールス・ロイスのオーナー専用のプライベート・メンバーズ・アプリケーション、Whispers(ウィスパーズ)も統合している。オーナーは、車に直接目的地を送信したり、車両の位置確認や施錠をリモートで管理したりすることができる。これは、オーナーがロールス・ロイスをより幅広いライフスタイルの中心に位置づけるようになっていることを示している。

ゴースト・シリーズ IIでは、エンターテインメントおよびコネクティビティも大幅にアップグレードされている。後部座席のリア・スクリーンには、最大2台のストリーミング・デバイスを接続し、それぞれのスクリーンで独立してエンターテイメントを選択することができる。このインターフェースでは、マッサージ、冷暖房などのシート機能も管理することができる。あらゆるタイプのBluetoothヘッドフォンを後部座席のインフォテインメントシステムとペアリングすることができるほか、センターコンソールに控えめに配されたUSB-C充電ポートや、アップグレードされたWi-Fiホットスポットを利用することができる。

現代クラフトの新しい表現

ゴースト・シリーズ IIには、ロールス・ロイスの職人が緻密に考案した、現代的なクラフトの大胆かつ新しい表現が施されている。助手席側のセントラルインフォメーションディスプレイと並ぶのは、新しいスピリット・オブ・エクスタシー・クロック・キャビネットです。このガラスケースには、アナログ式のクロックとライトで浮かび上がるミラー仕上げのステンレス製スピリット・オブ・エクスタシー像が収められている。

このスピリット・オブ・エクスタシーのフィギュアは、反射効果を生むマットブラックのバックパネルと高光沢のサイドパネルを備えた台座に配されている。車に乗り込むとまず、スピリット・オブ・エクスタシー像がスポットライトを浴びているかのように下方から光を浴び、やがてそのステージ照明は柔らかな光へと切り替わる。

精巧なディテールに加えて、助手席側の全幅に広がるのは、2020年にゴーストで初めて登場した、先進的な職人技によるイルミネーテッドフェイシア。ゴースト・シリーズ IIでは、新しいイルミネーテッドフェイシアのデザインを星空からインスピレーションを得て、タイムラプスの天体写真を彷彿とさせるデザインで夜空の動きを捉えている。オーナーは、ロールス・ロイスのビスポークデザイナーとともに、オリジナルのイルミネーテッドフェイシアのモチーフをつくりだすことも可能となっている。

魔法のじゅうたんのような乗り心地をかなえるプラナーサスペンションシステム

ゴースト・シリーズ IIの心臓部には、パワフルで妥協のない、静粛性に優れた6.75リッターV型12気筒ツインターボ・ガソリン・エンジンと、特徴的な8速ギアボックスが搭載されている。これは全輪ステアリングと全輪駆動の動力源となる。最大トルクは、アイドリング回転数をわずか600rpm上回る1,600rpmで得られるため、1つのギアが途切れなく続く感覚と、ロールス・ロイス特有の「ワフタビリティ(Waftability)」が生まれる。

そして、ゴースト・シリーズ IIにおいて、定評のあるプラナーサスペンションシステムには、フロントサスペンションアセンブリの上部に独自のアッパーウィッシュボーンダンパーユニットが組み込まれている。このユニットは、連続可変の電子制御ショックアブソーバーやセルフレベリング機構付きの大容量エアストラットアセンブリと連動し、ロールス・ロイス特有の魔法のじゅうたんのような乗り心地「マジック・カーペット・ライド」をさらに安定的かつエフォートレスに表現。5リンク式リアアクスルには、同様のセルフレベリング機構付きの大容量エアサスペンション技術を採用している。

さらにサスペンションとシャシーのシステムは、カメラで前方の道路を読み取り、路面の変化に合わせてサスペンションを可変させるフラッグベアラー・システムによって強化されている。これに加え、GPSデータを利用してカーブの曲率に応じた最適なギアを選択するサテライト・エイデッド・トランスミッションを搭載している。このようなテクノロジーが一体となって機能し、ゴーストは過酷な悪路を予測して難なく対応し、比類なき静粛性と、卓越したダイナミズムとアジリティを見事に融合させる。

さらなる創造性のためのキャンバス

ゴースト・シリーズ IIが象徴する本質的なアジリティとビスポークの可能性を求めつつ、最上級のリアスイートスペースを求めるオーナーのために、ゴースト・エクステンデッド・シリーズ II(Ghost Extended Series II)をご用意した。エレガントなシルエットはそのままに、リアドアと開口部を拡張することで、リアスイートスペースを170mm拡大した。

さらに、ゴースト・エクステンデッド・シリーズ IIの最高峰のスタイルを追求するオーナーには、プライベートジェットのキャビンを想起させるリクライニング式のセレニティ・シートも用意している。ゴースト・シリーズ IIと同様、シャンパン・クーラーも選択可能となっている。ロールス・ロイスのスペシャリストがマスターソムリエに相談したところ、ノン・ヴィンテージのシャンパーニュの最適な提供温度は平均6℃、ヴィンテージのシャンパーニュの場合は概ね11℃とのこと。このアドバイスを受け、クーラーは6℃と11℃の2種類の冷却モードで作動する。

こうした数々の改良は、ゴースト・シリーズ IIの格別なダイナミクスを損なうことなく実現されている。実際、ゴースト・エクステンデッドを選ぶオーナーは、ほとんど運転手を手配することなく、後部座席スペースを拡張したこのモデルを自ら運転する目的でオーダーしている。

関連情報:https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/showroom/ghost.html

構成/土屋嘉久

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