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2024.07.03

時速335km!海底トンネルの最速記録を樹立したベントレーの新型「コンチネンタルGTCスピード」驚異のポテンシャル

2024年6月27日ベントレーモーターズジャパンは、 第4世代となる新型「コンチネンタルGT」シリーズを日本で公開した。このイベントには、英国にあるベントレーモーターズの本社から、チーフ・コミュニケーション&D&Iオフィサーを務めるウェイン・ブルース氏、アジアパシフィックのリージョナルディレクターであるニコ・クールマン氏も来日した。

新型「コンチネンタルGTCスピード」のフロントスタイル。
新型「コンチネンタルGTCスピード」とニコ・クールマン氏(左)、ウェイン・ブルース氏(中央)、遠藤克之輔氏(右)登壇者3人のショット。

新型「コンチネンタルGT」の公開前に、2023年の販売セールスが発表された。2023年ベントレーモーターズは、世界販売台数1万3560台のうち、16%を占める2,123台が日本を含むアジアパシフォックで登録。日本は6番目に重要なマーケットになっていることが発表された。カーボンニュートラルを目指し、新型「コンチネンタルGT」に搭載されるパワートレインは、従来モデルに搭載されていた6L W12型エンジンに代わって、「Start Something Powerful」と題したウルトラパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレインを搭載しているのが特徴。

4LV型8気筒エンジンに最高出力190psを発生する電気モーターを組み合わせた新設計のウルトラパフォーマンスハイブリッドシステムは、システム合計最高出力782ps、最大トルク1000Nmを発生する。6LW12エンジンと比べると最高出力で、+123ps、最大トルクは+100Nm向上している。また、加速性能もハイブリッド化により、低速トルクの向上、高回転域でもW12エンジンより高いトルクを維持できることで、0-100km/h加速が3.2秒という高いパフォーマンスを発揮。またモーターによるEV走行は81km走行できるなどスーパースポーツカーに匹敵するポテンシャルを持ちながら、普段使いにも適したモデルとなっている。

そして、今回発表された新型「ベントレーコンチネンタルGTスピード」は、世界で最も深いノルウェーのルフルケトンネルで、時速335km/hの非公式「水中速度記録」を樹立した。新型「コンチネンタルGT」は、先代モデルから68%を一新した新型部品で構成され、大幅な進化を遂げている。

新型「コンチネンタルGTCスピード」のフロントフェイス。今後のベントレーデザインの方向性を示している。
22インチの大径ホイールの中には大容量のブレーキシステムを採用。
新型「コンチネンタルGTCスピード」のトランクルーム。
新型「コンチネンタルGTCスピード」はPHEVで普通充電での充電が可能。

外観では、徹底的に見直しつつディテールはスッキリとモダンに仕上げている。新型コンチネンタルGTの外観での大きな特徴は、1950年代以来初めてシングルヘッドライトを採用したこと。これは、今後のベントレーのデザイン革命のパイオニアとなり、ベントレーに大胆で新しいデザインDNAをもたらします。新デザインのヘッドライトは、ダイヤモンドのように輝くカットクリスタル、特徴的な直線のアイブロー、強力なマトリックス、精密パターンの4つの要素で構成されている。

トランクリッドがスポイラー化され、高い空力性能を発揮。
1950年代以来初めて採用したシングルヘッドランプ。
マグマを彷彿させるリアコンビネーションランプ。

一方、ベントレーが世界に誇るインテリアデザイン、素材、品質、クララフトマンシップは健在。加えて新型「コンチネンタルGT」は、ウェルネスを重視したシートテクノロジーをはじめ、新設計のエアイオナイザー、3Dテクスチャーのレザー、新デザインのモダンなキルティング。そして新しいテクニカル仕上げのダーククロームが新採用されている。

素材にこだわった新型「コンチネンタルGTCスピード」のインテリア。
センターコンソールにスイッチ類を集中さえている。
4LV8エンジンを核としたウルトラパフォーマンス・ハイブリッドを搭載。
本革をはじめ、厳選された素材とクラフトマンシップを感じるシート。
ヘッドレストにはスピードと刺繍されている。

新型「コンチネンタルGT」は史上初、クーペモデルと同時にコンバーチブルの「コンチネンタルGTC」を同時に発売。車両本体価格は「コンチネンタルGTスピード」が3930万3000円、「コンチネンタルGTCスピード」は4312万円。日本へのデリバリーは2025年第一四半期を予定している。

新型「コンチネンタルGTCスピード」のサイドビュー。休息中の獣を彷彿させるリアフェンダーが象徴的。
新型「コンチネンタルGTCスピード」のリアスタイル。リアのコンビネーションンランプも新デザインを採用。

発表会の会場にはコンチネンタルの歴史に敬意を表して、1955年製の「Rタイプコンチネンタル」、2024年製「コンチネンタルGTマリナー」を展示し、新型「コンチネンタルGT」の旅立ちに華を添えた。

1995年製の「Rタイプコンチネンタル」。
2024年製の「コンチネンタルGTマリナー」。

取材・文/萩原文博

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