2024年6月27日ベントレーモーターズジャパンは、 第4世代となる新型「コンチネンタルGT」シリーズを日本で公開した。このイベントには、英国にあるベントレーモーターズの本社から、チーフ・コミュニケーション&D&Iオフィサーを務めるウェイン・ブルース氏、アジアパシフィックのリージョナルディレクターであるニコ・クールマン氏も来日した。
新型「コンチネンタルGT」の公開前に、2023年の販売セールスが発表された。2023年ベントレーモーターズは、世界販売台数1万3560台のうち、16%を占める2,123台が日本を含むアジアパシフォックで登録。日本は6番目に重要なマーケットになっていることが発表された。カーボンニュートラルを目指し、新型「コンチネンタルGT」に搭載されるパワートレインは、従来モデルに搭載されていた6L W12型エンジンに代わって、「Start Something Powerful」と題したウルトラパフォーマンス・ハイブリッド・パワートレインを搭載しているのが特徴。
4LV型8気筒エンジンに最高出力190psを発生する電気モーターを組み合わせた新設計のウルトラパフォーマンスハイブリッドシステムは、システム合計最高出力782ps、最大トルク1000Nmを発生する。6LW12エンジンと比べると最高出力で、+123ps、最大トルクは+100Nm向上している。また、加速性能もハイブリッド化により、低速トルクの向上、高回転域でもW12エンジンより高いトルクを維持できることで、0-100km/h加速が3.2秒という高いパフォーマンスを発揮。またモーターによるEV走行は81km走行できるなどスーパースポーツカーに匹敵するポテンシャルを持ちながら、普段使いにも適したモデルとなっている。
そして、今回発表された新型「ベントレーコンチネンタルGTスピード」は、世界で最も深いノルウェーのルフルケトンネルで、時速335km/hの非公式「水中速度記録」を樹立した。新型「コンチネンタルGT」は、先代モデルから68%を一新した新型部品で構成され、大幅な進化を遂げている。
外観では、徹底的に見直しつつディテールはスッキリとモダンに仕上げている。新型コンチネンタルGTの外観での大きな特徴は、1950年代以来初めてシングルヘッドライトを採用したこと。これは、今後のベントレーのデザイン革命のパイオニアとなり、ベントレーに大胆で新しいデザインDNAをもたらします。新デザインのヘッドライトは、ダイヤモンドのように輝くカットクリスタル、特徴的な直線のアイブロー、強力なマトリックス、精密パターンの4つの要素で構成されている。
一方、ベントレーが世界に誇るインテリアデザイン、素材、品質、クララフトマンシップは健在。加えて新型「コンチネンタルGT」は、ウェルネスを重視したシートテクノロジーをはじめ、新設計のエアイオナイザー、3Dテクスチャーのレザー、新デザインのモダンなキルティング。そして新しいテクニカル仕上げのダーククロームが新採用されている。
新型「コンチネンタルGT」は史上初、クーペモデルと同時にコンバーチブルの「コンチネンタルGTC」を同時に発売。車両本体価格は「コンチネンタルGTスピード」が3930万3000円、「コンチネンタルGTCスピード」は4312万円。日本へのデリバリーは2025年第一四半期を予定している。
発表会の会場にはコンチネンタルの歴史に敬意を表して、1955年製の「Rタイプコンチネンタル」、2024年製「コンチネンタルGTマリナー」を展示し、新型「コンチネンタルGT」の旅立ちに華を添えた。
取材・文/萩原文博