マクラーレンは2024年4月13日、新しくオープンした「マクラーレン横浜」にて、日本初となるアルトゥーラ(Artura)スパイダーを公開した。イギリス本国からは、マクラーレン・オートモーティブ、チーフ セールス&マーケティング・オフィサーのジョージ・ビッグス氏、そしてAPAC・中国担当 マネージング・ディレクターのポール・ハリス氏が駆けつけ、祝福の辞を述べた。また日本代表の正本嘉宏氏によるプレゼンテーションでは、新型アルトゥーラ スパイダーの卓越したパフォーマンス性能と最新のテクノロジーの解説が行われた。
新型アルトゥーラ スパイダーは、初代アルトゥーラから大幅なアップグレードが施され、パワー、パフォーマンス、そしてドライバー・エンゲージメントの向上が実現。新型アルトゥーラ クーペも同様の改良が施され、次世代スーパーカーの性能をさらに高めている。
搭載される3.0リッターV型6気筒エンジンとEモーターを組み合わせたパワートレインは、最高出力700PSを発揮し、ガソリンエンジンの出力はリッターあたり200PSを超える。また乾燥重量1,457kgというアルトゥーラ スパイダーは、480PS/tという卓越したパワーウェイトレシオで、驚きのパフォーマンスを実現している。
さらに最大トルク720Nmと、最大225Nmのトルクを発生するEモーターの組み合わせにより、瞬時のスロットルレスポンスを実現。トランスミッションのキャリブレーションの見直しと新しいプリフィル機能により、ギアシフトは25%高速化された。
このパワートレインによりアルトゥーラ スパイダーは、0-100km/h(0-62mph)3.0秒、0-200km/h(124mph)8.4秒、0-300km/h 21.6秒、最高速度330km/hという、クーぺとほとんど変わらない高いパフィーマンスを実現している。
そして新設計のパワートレイン・マウントにより、ダイナミックな俊敏性と精度が向上。プロアクティブ・ダンピング・コントロール・サスペンション・システムの応答速度は最大90%向上し、ドライバーの操作や路面の変化に対する反応が大幅に改善された。
また、さらなる改良点として、高速走行時の制動力と安定性が向上し、新しいブレーキ冷却ダクトによって温度管理が改善された。この新型アルトゥーラ スパイダーは、単にパワーが向上しただけでなく、よりダイナミックなパフォーマンスとドライバーとのハイレベルな一体感を提供する。
なお、アルトゥーラ スパイダーのリトラクタブル・ハードトップは、最高速度50km/hまでであれば、わずか11秒で電動開閉が可能となっている。またオプションで、エレクトロクロミック・ルーフパネルも用意。ハードトップを開いたり、リアウィンドウを下げると、再設計されたエグゾーストからのクレッシェンドサウンドがドライバーを包み込み、強烈な感覚と感動をもたらす。
新型アルトゥーラ スパイダーのインテリアは、ドライバーの好みに応じてパフォーマンスマテリアルまたはラグジュアリーマテリアルでトリミングされ、クーペの特徴であるドライバーにフォーカスしたデザインを引き継いでいる。すっきりとしたデザインのステアリングホイールには操作系のボタンがなく、ホイールと連動して動くギアシフトパドルがドライバーの快適性をより一層高めている。
マニュアルのギアシフトとマクラーレンのダイナミックモードの設定はすべて、ステアリングホイールから手を離すことなく操作可能。HDタッチスクリーン・インフォテインメント・システムのおかげで、先進運転支援システム(ADAS)の設定は容易となっている。
またApple CarPlayをサポートするスマートフォン・ミラーリングは標準装備で、対応するモバイル機器のワイヤレス充電もオプションで利用可能。加えて新たに、ブラインドスポット・モニタリング(道路標識認識)とクロス・トラフィック・ディテクション(車線逸脱警報)が標準装備された。
新型アルトゥーラ スパイダーと新型アルトゥーラ クーペは、2025年モデルイヤー(MY25)に指定され、現在注文を受け付けていおり、デリバリーは、2024年度第4四半期を予定している。