インテリアでは、すぐにそれと認識できる現行DBSのキャビン環境を維持しながら、さらにそれを際立たせる数多くの斬新なデザイン処理が施されている。DBS 770 Ultimateには、縦方向のキルティングとパフォレーテッド・パターンを特徴とする、フルセミアニリン・レザーおよびアルカンターラ張りのスポーツプラス・シートが標準装備。オプションでアストンマーティンのパフォーマンスシートも選択できる。
また、コントラストカラーが採用されたウェルトとステッチを備えた特注トリムスプリット、テーラーメイドのストラップが採用され、センターアームレストには、DBS 770 Ultimateロゴがレーザー刻印されたバックルバッジが装備されている。加えてカーボンファイバー製ギアシフト・パドルも標準装備される。
さらに、DBS 770 Ultimateには、アストンマーティン・ウィング、DBS 770 Ultimateエンブレムに加え、この車両が300台限定のCoupeまたは199台限定のVolanteであることを示すシリアルナンバーが刻印された専用シルプレートも装着されている。
なお、すべてのアストンマーティンと同様に、オーナーの好みを反映させて車両をパーソナライズし、世界に1台の仕様に仕上げることも可能となっている。DBS 770 Ultimateでは、幅広い「Q by Aston Martin」ビスポーク・オプションも用意されている。これには、さまざまなグラフィック・オプションを備えたQカラーリング、ボディまたはグラフィックの色に合わせてペイントされたホイール、ティンテッド・カーボンファイバーとウーブン・レザーシート・インサート、トリムインレイ、カーボンファイバー・ステアリングホイールなどが含まれる。
DBS 770 Ultimateの生産は2023年の第1四半期に開始され、最初の納車は2023年の第3四半期に予定されている。
「アストンマーティンを象徴するアイコン・モデルが生産終了を迎えるにあたり、何か特別なモデルを製作することが重要でした。私たちは、DBS 770 Ultimateをファイナル・バージョンにふさわしい車にするため、すべてのノウハウを投入して、あらゆる点で史上最高のモデルを生み出すことに成功しました。トランスミッション、ステアリング、サスペンション、アンダーボディ構造に対する包括的な一連の改善のおかげで、DBSは史上最速かつもっともパワフルなDBSであるだけではなく、最高のドライビングマシンに仕上がっています」
「DBSは、常にアストンマーティンの量産モデルラインナップの頂点に君臨してきました。そして今回、私たちはDBS 770 Ultimateに、細部に至るまで考え抜いた方法により、より多くのパワー、より純粋なパフォーマンス、そしてより洗練されたテイストを注入しています。その結果、獰猛でありながらも美しく、見る者を魅了する車が誕生しました。このデザインアプローチを通じて、強化されたフロントエンドから作業を開始し、パフォーマンスの強化とデザインのバランスを取るために、ボディ全体のスタイルが決定されました」
【主要諸元】
サイズ:全高1,285×全幅2,145×全長4,715mm
ホイールベース:2,805mm
エンジン:DOHC48バルブ5.2リッター、V12ツイン-ターボ
最高出力:770PS/759bhp/566kW @ 6500rpm
最大トルク:900Nm
0~60mph加速 Coupe/Volante:3.2秒/3.4秒
0~100km/h加速 Coupe/Volante:3.4秒/3.6秒
0~100mph加速 Coupe/Volante:6.4秒/6.7秒
最高速度:340km/h