ロールス・ロイスのスペクターは、永続的な価値を持つ車としてオーナーやコレクターからますます高く評価されている。全てのロールス・ロイスを定義する永続性を備えたスペクターとそのブラック・バッジ・モデルは、グッドウッド時代のコレクター・カノンにおいて急速に確固たる地位を築いている。スペクターが将来のクラシックカーとしての地位を築くことは、発売当初から明らかであった。初年度の販売において、スペクターは、レイスやドーンを上回り、オーナーがスペクターをブランドのレガシーを体現する本物の魅力ある存在として受け入れていることを明確に示している。確立されたグッドウッド時代のコレクションを保有する多くのコレクターも、スペクターを欠かせない存在と見なしており、その世界的な人気がこれを裏付けている。2025年には、スペクターは、世界で2番目に需要の高いモデルとなった。
2025年は、多くの高度にカスタマイズされたスペクターが初披露された年でもあり、多くのオーナーがスペクターを短期的ではなく、長期的な資産価値のある1台として選んでいることを示している。中でも、あるオーナーの愛犬への深い思いを込めた「スペクター・ベイリー」や、ブランドと長く人生を共にしてきた夫婦の歩みを称えるために制作された「スペクター・ソウルメイト」などがある。これらのビスポークは、世界中のオーナーがスペクターに託す深い想いと豊かな創造性を示すものとなっている。スペクターのデザインは、この認識の変化を確固たるものにしている。その重厚で落ち着いたフォルム、エレガントなプロポーション、そして洗練されたサーフェスは、クラシックなロールス・ロイスのデザイン原則を現代的かつ時代を超えた解釈で表現しているドラマチックなヘッドランプは、スペクターの精神的前身であるファントム・クーペを彷彿とさせ、表情豊かなパンテオン・グリルとともに力強いアイデンティティを確立しているす。
一方、流れるようなファストバックのシルエットは、歴史的なロールス・ロイスのクーペの優美さを思い起こさせる。インテリアでは、スターライト・ドアやイルミネーテッド・ファシアが、ブランドに期待されるコントロールと抑制の効いた新しいビスポーク表現を実現している。
スペクターは、120年以上前の予言を成就させ、その先見の明を証明した。1900年、チャールズ・スチュワート・ロールズ卿は大胆にもこう予言をした。
「電気自動車は完璧なまでに静かでクリーンであり、匂いや振動もありません。充電ステーションの整備とともに、きわめて有用な存在になるだろう」
この信念をもとにスペクターは、ロールス・ロイスのコレクターにとって決定的な存在となる運命にあった。スペクターが将来のクラシックカーとしての地位を確立しているのは、比類なきエンジニアリングによるものでもある。すべてのロールス・ロイスと同様に、長寿命性と耐久性へのこだわりをもって設計されており、多くの人々から電動パワートレインの理想的な実現例と評価されている。 ロールス・ロイスの長期的な性能に対する自信とコミットメントは、新車および既存のスペクターに標準で提供される、前例のない15年間・走行距離無制限のバッテリー保証にも表れている。
スペクターは、ロールス・ロイス史上最も大規模な250万キロメートルに及ぶ初期テストプログラムを経て、その後も専門エンジニアリングチームによるプロトタイプ車両の運用が続けられている。最近運用を終了したテスト車両は、多様な気候条件と地域における10万キロメートルの実走行後もバッテリー性能を99%維持していることが確認された。そんなバッテリーの耐久性が実証されているにもかかわらず、ロールス・ロイスは、今世紀半ばを大幅に超える長期間にわたり交換用バッテリーの供給を確約している。これにより、すべてのスペクターに対して将来的なサポートを提供し、オーナーの期待に応えるものとなっている。グッドウッド時代の初期モデルの数台、特にファントム・クーペは、いまや名高いクラシックカーの仲間入りを果たしている。スペクターもこの伝統を受け継ぎ、コレクターの間で高度なビスポーク性を持つ電動ロールス・ロイスへの世代交代を反映している。この変化は、ブランドが今後の製品ロードマップを策定する上で、興味深く注視している動向でもある。
ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ氏は、以下のように語っている。
「スペクターは、すべてのロールス・ロイスを象徴する伝統を受け継いでつくりだされました。このカテゴリーの初のモデルとして、ブランドの歴史における特別な節目を示しています。お客様はこの点を直感的に理解され、世代を超えて受け継がれるロールス・ロイスとしてスペクターを注文されています。このことはその評価にも表れており、スペクターは当社史上最も成功したクーペの発表となりました」
関連情報:https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/showroom/spectre.html
構成/土屋嘉久