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2026.02.17

フェラーリがフル電動スポーツカー「Luce」のインテリアデザインとインターフェースを公開

フェラーリは、2026年2月9日、先進的な新しいフル電動スポーツカー、「Luce(ルーチェ)」のインテリアデザインとインターフェースを発表した。これにより、フェラーリの歴史の新章が幕を開ける。この「Luce」は、単なる車名ではなく、ビジョンを表している。フェラーリにとって「Luce」は、ひとつの技術ではなく、哲学なのだ。電動化は手段であって、目的ではない。デザインとエンジニアリングと想像力が融合して、いまだかってないものが誕生する新しい時代の到来。シンプルでビュア、イメージを掻き立てる「Luce」という車名は、明快さとインスピレーションのシンボルとなる。妥協のないビジョン、透明なデザイン、あらゆる部分から感じられる静かなエネルギー、機能から形作られたフォルム、こうした革新へのフェラーリの姿勢が表現されている。

この新しいネーミング戦略は、跳ね馬のラインアップに加わる「Luce」の重要性を反映し、伝統と革新のシームレスな融合を象徴している。最先端のテクノロジーとユニークなデザイン、クラストップのドライビングの興奮を誇る「Luce」は、フェラーリのレースヘリテージと、そのスポーツカーに宿るタイムレスな魂、そして進化を続ける現代のライフスタイルとを結びつけるモデル。未来を思い描き、果敢に挑戦して、人々の予想を超えようという、フェラーリの固い決意を証明している。先頭に立つ者は、その先の道を照らし出す存在。「Luce」は、そうした気概を体現している。

今回の発表は、フェラーリとLoveFromによってサンフランシスコで行われた。LoveFromは、ジョニー・アイブ氏が同じくデザイナーのマーク・ニューソン氏とともに創設したクリエイティブ集団で、この新モデルのデザインのあらゆる側面について、5年にわたってフェラーリとコラボレーションしてきた。テクノロジーとデザインの世界的中心地であるサンフランシスコでは、長年、世界で最も革新的なユーザー・エクスペリエンスやインターフェース・デザインが生まれてきた。

「Luce」をLoveFromと共に構想するという選択は、未来に対するフェラーリのビジョンをはっきり示している。このモデルは、伝説的なフェラーリのヘリテージを守りつつ、常識に挑み、素材や人間工学から、インターフェース、全体的なユーザー・エクスペリエンスまで、あらゆるディテールを再構築するモデルだからだ。LoveFromは、プロジェクトのデザインの方向性をゼロから定義する創造的自由を与えられ、分野横断的な新しいデザイン要素を、紛れもないフェラーリ体験へと昇華させた。

インテリアの主要コンポーネントは、「Luce」を支えるデザイン哲学に初めて触れる機会となる。そこには、革新とクラフトマンシップ、最先端のデザインが融合している。チームは、あらゆるソリューションが最もピュアな形となるよう、完璧さを追求し、洗練させることに力を注いだ。それは、もともと機能していたものを刷新するためではなく、慎重な熟慮の上でフェラーリの新しい表現を生み出すためであり、交流の重要性がますます高まる世界に向けて構築するためとなる。

開発過程においてLoveFromは、フラヴィオ・マンソーニ氏率いるフェラーリ・スタイリング・センターと協力して、元来の意図を尊重しつつ、コンセプトを進化させた。同時に、すべてのソリューションについて、公道プロダクション・スポーツカーにおけるフェラーリの機能的目標やパッケージング上の制約、認可を得るための要件を満たすよう配慮した。

そしてキャビンは、単一のクリーンな空間として構想された。ドライビングに貢献するようフォルムのシンプル化・合理化が図られ、落ち着いた雰囲気で無駄のない広々とした環境となっている。さらにハードウェアとソフトウェアを合わせて開発したため、物理的アーキテクチャーとインターフェースの挙動に調和が感じられる。またビナクル、コントロール・パネル、センター・コンソールといった重要な要素は自己完結型で、インプット(操作系)とアウトプット(ディスプレイ)に明確に整理されている。

この包括的な手法は、細心の注意を払って推進され、テクノロジー・デザインの分野で最大級の影響力を持つ頭脳によって、明確な意図を持って具体化された。あらゆるコンポーネントに同じ細心の注意を払い、さりげないと同時に明確な機能を持つものとなるよう設計・開発されている。すべてがシームレスに溶け合い、そこから生まれる統一感のある美意識と総合的な機能性によって、フェラーリをドライブする高揚感は変わらず、いっそう高められている。

また製造工程も入念に検討され、あらゆる素材が最も優れた形に仕上げられるよう、高度な製造技術が採用された。こうして、現代的でタイムレスな雰囲気が生まれた。単にラグジュアリーなだけでなく、真に本物の素材を使っているからだ。品質や革新、クラフトマンシップの永続的価値に力を注ぐフェラーリの姿勢が表れている。

そして素材は、耐久性と統一感を考慮して選ばれた。デザイナーが多用したのは、精密機械加工に適しているアルミニウムで、開発されたコンポーネントによって、素材の品質と美しさが際立っている。使われたのは100%再生由来のアルミニウム合金で、3軸あるいは5軸の最新CNC加工技術を用いて、むくのビレットから精密に削り出してから、最先端のアルマイト処理を施している。この処理によって、六角形の極小構造を持つ極めて薄い膜が表面に作られ、抜群の耐久性と硬度、洗練された繊細な手触りが生まれる。その結果、時間がたっても鮮やかさが衰えない深い色合いで仕上がる。ガラスは、耐久性と耐傷性が高く、視認性に優れたコーニングフュージョン5ガラスを使用し、精密に成形されている。

このように、「Luce」のインテリア・デザインには、丹念なクラフトマンシップ、伝統への敬意、考え抜かれた革新が融合している。フェラーリのエンスージアスト(過去を大切にしつつ未来を歓迎し、品質、パフォーマンス、文化的意義に対するフェラーリの飽くなきコミットメントを体現する人々)に、新たな選択肢を提供する。

ナルディ製の木製3本スポークをオマージュしたステアリング・ホイール

「Luce」のステアリング・ホイールは、フェラーリの豊かなヘリテージにオマージュを捧げつつ、現代的な革新技術も装備している。デザインチームは、シンプルなる本スポークの形状を選んだ。1950~60年代の名高いナルディ製の木製3本スポークを再解釈したものろなる。スポークのアルミニウム構造は意図的に露出させて強調し、素材の強度と仕上げを誇示している。100%再生由来のアルミニウム製で、「Luce」のため特別に開発された合金を使い、機械的な耐久性を確保するとともに、アルマイト処理に適した滑らかな表面を実現した。ステアリング・ホイールは、CNC加工による19個のパーツから成り、標準的なフェラーリのステアリング・ホイールより400g軽くなっている。そしてステアリング・ホイール上のスイッチは、2つのアナログ・コントロール・モジュールに塾理され、機能性とわかりやすさが両立している。この直感的な配置は、F1マシンのレイアウトが踏襲された。各ボタンは、機械的フィードバックと音によるフィードバックが最も調和するよう、フェラーリのテストドライバーによる評価テストを20回以上重ねて開発された。

さらにビナクルは、ステアリング・ホイールとともに動いて、ドライバーから計器類が最も見やすい状態を維持し、ドライバー・パフォーマンスを支援する。ステアリング・コラムにインストゥルメント・クラスターが搭載されるのは、フェラーリ車種では初めて。重なり合った2個の有機ELディスプレイを備え、明瞭なグラフィック、鮮明な色、無限のコントラストによって、前例のない視認性を実現している。

デジタルとアナログの要素が調和した自己完結型のユニットで、ステアリング・コラムに取り付けられており、ステアリングの角度に合わせて動いて、シームレスな意思疎通を可能にする。デザイナーが細部にも徹底的な注意を払った結果、ビナクルでは、サムソン・ディスプレイのエンジニアの協力を得る必要があった。こうして、世界で初めて3箇所に大きなカットアウトを設けた超軽量・超薄型の有機ELパネルが誕生した。そこに、上部パネル裏の第2のディスプレイの情報を戦略的に表示して、目を捕らえる興味深い視覚的奥行きを作り出している。それぞれの開口部は、透明なガラスレンズで保護されており、立体感がさらに強調されている。また、開口部を取り囲むアルマイト処理されたアルミニウム製リングによって絶妙なバランスとなり、それがビナクル全体を包む構造フレームのスタイルと調和している。

関連情報:https://www.ferrari.com/ja-JP/

構成/土屋嘉久

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