ジャガーは、90年にわたる大胆なデザインの歴史を記念し、「SS JAGUAR」と新生ジャガーのDESIGN VISION CONCEPT「TYPE 00」を、ザ・チャンセリー・ローズウッド・ホテル前で披露した。ミッドセンチュリー、モダニズムのライン、現代英国の芸術性を融合させたこの建物は、ジャガーの芸術的挑戦を反映している。
90年の時を隔てながらも「Copy Nothing」という信念によって結ばれた2台のモデルは、それぞれの時代における伝統からの脱却を象徴している。「SS JAGUAR」は当時、ジャガーブランドを確立したモデルであり、「TYPE 00」は現代におけるジャガーの未来を示唆するものとなる。
ジャガーの名を冠した最初のモデルであり、創業者ウィリアム・ライオンズ卿の信念である「Copy Nothing」を体現。低いルーフラインと長く伸びたボンネットは、1900年代初頭当時の常識を大胆に覆す。多くの英国車が縦長で実用的であった時代に、「SS JAGUAR」は長いボンネットと流れるようなラインによって、洗練された車高の低いシルエットを実現。
ジャガーの真髄を示すDESIGN VISION CONCEPT。大胆不敵なステートメント、羨望の的となるような存在感、力強いフォルム、活気あふれるプロポーションは、未来のジャガーにインスピレーションを与える。
「SS JAGUAR」から「F-TYPE」に至るまでジャガーは、どの時代においても周囲に同調することのないアイコンを生み出してきた。「XK120」は当時の最速記録を樹立し、「E-TYPE」は美しさの新たなベンチマークを築き、「XJS」はラグジュアリーとパフォーマンスを融合させ、「F-TYPE」はスポーツカーへの情熱を改めて掻き立てた。ジャガーは、常に優雅さ、大胆なデザイン、そして魂を揺さぶるパフォーマンスによって業界をリードしてきた。
ジャガーによるモダンラグジュアリーの新しい表現が「ロンドンレッド」。この特別なカラーは、ロンドンを代表する地区に佇む赤レンガ造りのヴィクトリア朝建築が持つ揺るぎない美しさ、アート作品を際立たせるギャラリーウォールの優雅さ、深紅の電話ボックスから赤い二階建てバスに至るまで、ロンドンを象徴する赤いシンボルから着想を得たもの。そしてこのジャガーのマテリアルチームによって手作業で仕上げられた「ロンドンレッド」は、時代を超えた芸術性と大胆なデザインへのオマージュとなる。ジャガー担当マネージング・ディレクターであるロードン・グローバーは、次のように述べている。
「ジャガーは、常に独創性のパイオニアであり、卓越したデザインと臆することのない先進的な精神を持ち合わせています。来年、市販モデルを発表するのに先立ち、ジャガーは大胆で予想外、妥協のない唯一無二の存在であることを、改めて認識してもらうことが重要です。『TYPE 00』は、かつて『SS JAGUAR』がそうであったように、自動車業界の常識に立ち向かいます」
関連情報:https://www.jaguar.co.jp/copy-nothing/
構成/土屋嘉久