クルマを愛好し、ドライブを楽しむ人こそ、こだわりたいシューズ。〝トッズ〟のマスターピースともいえる「ゴンミーニ」は、ドライビングシューズを広く知らしめた存在といえる。この靴を選ぶことで、クルマとのライフスタイルが、より上質に、そしてより充実するはずだ。クルマの運転をより楽しむために、重要なアイテムとは? ステアリングをしっかり握るためのグローブ、陽射しを抑えるサングラス、そしてペダル操作を確かにする靴。ドライビングの質に大きく影響するこれらの中でも、特に重視したいのがドライビングシューズだ。たとえクラッチワークの必要がなかったとしても、足と一体感がある靴が生み出す信頼性は、クルマとドライブを愛する人ほど、強く意識できるはずだ。
そしてドライビングシューズの代名詞的存在が、イタリアの〝トッズ〟が手がける「ゴンミーニ」である。「小さなゴム」という意味のその名称が示す通り、片足で100個ほどのラバー ペブルをソール(靴底)からかかとにかけて配して、接地感とグリップ性を高め、運転時の足元の動きがスムースになる効果を生んでいる。底部から上部へと、足を包むような革を甲のところで縫い合わせるチューブラー製法による構造は、使用しているレザーの質感も手伝って、高い屈曲性と、柔らかな履き心地を生み出している。
現在はペブルつきラバーソールを採用した「シティ ゴンミーニ」や、大ぶりなラバー ペブルを配した「ゴンミーニ バブル」など、バリエーションも多いが、ドライビングとの相性は、クラシックな「ゴンミーニ」が最善に感じられる。そしてこの靴と合う服を選ぶことで、運転時の装いも、自ずと洗練されるに違いない。
〝トッズ〟の定番モデルである「ゴンミーニ」。今季はマイルドな色あいが美しいスエードを使ったローファースタイルと、カーフレザーを使い、サドルストラップにメタルの「バレッタ」を配したスタイルが展開されている。チューブラー製法によるコバの張り出しを抑えた形状は、ペダルワークのしやすさにもつながっている。軽快な靴なので、ドライブだけでなく、旅先などでも活躍しそうだ。左は「ゴンミーニ」モカシン¥97,900、右は「ゴンミーニ」モカシン バレッタ¥116,600(トッズ・ジャパン)
右は「ゴンミーニ」をキーアイテムとした〝トッズ〟のファッションストーリー「イタリアン ダイアリーズ」のヴィジュアル。イタリアの風土や文化が生み出すエフォートレスなライフスタイルや美意識と「ゴンミーニ」との相関が表現されている。左は「ゴンミーニ」製作の様子。その工程には熟練した手作業も多く盛り込まれていて、「ゴンミーニ」にはイタリアのクラフツマンシップが色濃く反映されていることがわかる。
ラバー素材の小さな突起(ペブル)を、フラットな靴底に配置した「ゴンミーニ」のソール。運転時に邪魔になりがちなヒールをなくし、ラバーのグリップ性を活かしながら、屈曲性も備えた構造。かかと部分にもラバー ペブルを配して、ペダル操作時にグリップが利くようにしている。
問い合わせ先/トッズ・ジャパン 0120-102-578
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Photos: Toru Oshima Styling: Tomohiro Saito Editor&Writer: Yukihiro Sugawara