Menu
  • Top
  • CARS
  • サーキットからグランドツーリングまでこなすロータスの電動ハイパーGT「エメヤ」が目指す世界
CARS
2024.08.27

サーキットからグランドツーリングまでこなすロータスの電動ハイパーGT「エメヤ」が目指す世界

ロータスは、2024年8月22日、初のエレクトリック・ハイパーGTであり、ロータスのデザインとエンジニアリングのDNA、そして最先端テクノロジーとを融合させた次世代ハイパーEV「EMEYA(エメヤ)」を披露した。

イベント当日は、エメヤのフラッグシップモデルである「エメヤ R」の他、1985年F1エストリル戦にて、アイルトン・セナを初優勝に導いた伝説のマシン「ロータス 97T」、そして1981年『007 ユア・アイズ・オンリー』 に登場した 「ロータス・エスプリターボ」も展示され、会場を大いに沸かせた。

このエメヤは、ロータス初のエレクトリック・ハイパーGTであり、新たに同社の次世代ハイパーEV(電気自動車)のラインナップに加わった。これは、ロータスが、2028年までにオール・エレクトリックのグローバル・ラグジュアリー・ブランドを目指すビジョンの一環となる。

ロータスのDNAを受け継ぐGT

エメヤは、デザイン、パワーと精度、安全性、ダイナミックなハンドリング、エモーションとロジックといったロータス・スポーツカーの核となるDNAはそのままに、最新のエンジニアリング性能、そして新しい機能の選択肢が増えたことで、さらにパワフルになり、他の追随を許さないGTとなった。

その先駆的なアクティブ・フロント・グリル、リア・ディフューザー、リア・スポイラーなど、先進的でアクティブな空力特性を実現。これらすべてが低重心と相まって走行時の安定性を高め、優れた乗り心地とハンドリングにおいてGTセグメントのスタンダードを確立した。さらに大胆で筋肉質なホイールアーチは、1950年代から1960年代のロードカーやレースマシンにまで遡るロータスの特徴であり、エメヤのパフォーマンスの伝統を強調する純粋なデザインとなっている。

ロータス・グループ 副社長 兼 デザイン担当のベン・ペイン氏は、次のように述べている。

「ロータスの集大成であるエメヤは、かつて見たことのないロータスとなりました。私たちは今後も、ドライバーへ信頼と 純粋な喜び、そして感動をもたらす、ドライバーとロードをつなぐラグジュアリーなパフォーマンスカーを創造していきます。私たちのエンジニアリングとデザインの伝統は、現在、そして未来を形成する上で極めて重要です。新しいテクノロジーと過去からの美学を組み合わせることで、エメヤは私たちを未来へと導きます」

効率性を追求したデザイン

エメヤは、世界中のサーキットで成功に導いたロータスの強みであるエアロダイナミクスにインスパイアされたモデルであり、スピードとパフォーマンスを向上させる高度なアクティブ・エアロダイナミクス性能を誇る。最高出力は918PSで、0-100km/h加速2.8秒以下、0-200km/h加速9秒という世界最速の1台となる。

そしてアクティブ・エアロダイナミクス性能により、ドライバーは環境に合わせてドライビング・エクスペリエンスを調節することができ、二重構造の複合システムにより、抗力係数0.21Cd、また150kgを超えるダウンフォースを実現している。またサーキットなど過酷な走行条件下でも高い再現性と持続性を可能にするため、冷却特性を備えた新しい高性能ツインレイヤー・バッテリーを採用。そのため充電時の航続距離も延ばすことができた。

さらにレンジ、ツアー、スポーツ、インディビジュアル、トラックを含む最大5つの走行モードを装備。ドライバーは、車高、エアサスペンションの硬さ、加速レスポンス、シート形状(調整可能なサイドボルスター付き)などをコントロールし、あらゆる環境で効率、パフォーマンス、快適性を最適化することができる。

加えて、高度なオンボードセンサーを備えた電子制御エアサスペンションシステムは、路面状況の変化に反応し、車両のセットアップを自動的に調整する。これにより、ユーザーに最もスムーズな乗り心地と最適なドライビング体験を提供。また軽量カーボン・セラミック・ブレーキは、バネ下重量と制動距離を低減し、ダイナミックなハンドリングに貢献するとともに、コンポーネントの寿命を2倍に延ばすことができる。

ロータス アトリビュート・アンド・プロダクト・インテグリティ担当ディレクター ギャヴァン・カーショウ氏は、以下のように語っている。

「世界トップレベルのエンジニアリングにより実現したエメヤは、日常使いできるスポーツカーです。ダイナミックなハンドリングと快適な乗り心地はもちろんのこと、車内スペースも広く、ステアリングを握るのが本当にエキサイティングなEV車なのです」

あらゆる旅の完璧なパートナー

エメヤは、スポーツカー並みの性能を持ちながら、日常での使いやすさをドライバーへ提供する。最大509リットルの広々としたトランクは、究極のツーリングパートナーとなり、さらにフロントトランクは31リットルの容量があり、荷物や充電機器を収納するためのスペースも確保されている。

そしてドライバーと直感的にコミュニケーションするアンビエント照明機能は、例えば、電話の着信があるとダッシュボードのエレメントがパルスを発してドライバーに知らせ、充電時にはフローティング・ダッシュボードのアンビエント照明がグリーンに変化する。

なお、すべてのシートには、5つのマッサージモード(強さは3段階)を装備。またパワー・アシスト・ドアにより、乗員は スムーズに車内に乗り込むことができます。加えてセンサーにより、車両が破損する恐れがある場合はドアが開かないようになっている。さらにテールゲートのキックセンサーにより、両手がふさがっていてもトランクを容易に開けることができる。

先進のインテリジェント・パノラミック・ガラスルーフは、不透明と透明の切り替えが可能となっている。これにより、いつでも開放感を楽しむことができる。また、ルーフを部分的に不透明にするオプションもあり、直射日光を遮りつつ、ルーフの残りの部分を透明に保つことができる。

洗練されたグランドツアラーの最高峰

エメヤの内外装は、ドライバーへ究極のラグジュアリー体験を提供するために、ロータスの哲学である「フォルムと素材による軽さへの追求」に則り、先進的なパフォーマンスと技術的な芸術性を融合させたデザインになっている。また二酸化炭素排出量削減のため、先進的な素材を使用。例えば、ファッションシーンで使用される新しいリサイクル繊維の高級糸、ワイロン・トゥルーサイクルド (WYRON truecycled) も含まれる。これを採用した自動車メーカーは、ロータスが業界初となる。

そしてインテリアのタッチポインとなる全てのノブには、ラグジュアリアスな触り心地の金属を採用。カーボンファイバー製エクステリアエレメントは、ブランドのレーシングヘリテージに由来するもので、エメヤが 「For the Drivers」を体現するパフォーマンスカーであることを物語っている。さらにユニークなデイタイム・ランニング・ライト(DRL)デザインが、クルマの存在感を高めてくれる。ヘッドランプはDRLの下の開口部に隠れているため、クリーンでスマートなフロントエンドを実現している。

どこへでも行ける信頼感を提供

エメヤは、急速充電機能により、ドライバーに長距離の旅をこなし、どこにでも行けるという信頼感を与えることで、EV車の所有をこれまで以上に容易にする。400kW(600A対応)のDC急速充電器を使って、14分で10%から80%まで充電することができ、現在入手可能なEVの中で最速の充電が可能となている。またWLTCのエネルギー消費量18.7kWh/100kmと組み合わせることで、10分の充電で最大310kmの航続距離を得ることができる。

そしてパワフルで効率的、かつ洗練されたオール・エレクトリック・パワートレインは、パフォーマンス、レスポンス、航続距離の完璧なバランスを実現し、WLTPでの最大航続距離は610kmに達する。なお次世代ハイパーEVにおける急速充電機能を実現するため、ロータスはセル・トゥー・パック・バッテリー構造(cell-to-pack battery structure)を採用。これは、標準的なモジュール構造と比較して、同スペースに20%多くのセルをパッケージできることを意味する。また、エメヤは、バッテリーの熱性能と効率を向上させるために設計された新しい冷却システム構造を採用しており、非常に高いレベルの繰り返し性能にも貢献している。

関連情報:https://www.lotuscars.com/ja-JP/emeya

構成/土屋嘉久

Share

Recommended

Ranking

AQ Lounge

『AQ』は、ラグジュアリーなクルマのある暮らしを愉しむ、知的でアクティブな富裕層のためのWEBメディア。
 
「AQ」会員に登録すると、プレゼント応募情報の一覧、プレミアムな会員限定イベント、ブランドのエクスクルーシブアイテムの紹介など、特別なコンテンツ情報をメールマガジンでお届け致します。更に『AQ』のタブロイドマガジンのご案内もあり、送付手数料のみをご負担いただくことでお手元で『AQ』をお楽しみいただけます。
登録は無料です。