Menu
  • Top
  • Cars
  • 航続距離は372マイル!レンジローバー初の電動SUV「RANGE ROVER ELECTRIC」の全貌
Cars
2026.09.10

航続距離は372マイル!レンジローバー初の電動SUV「RANGE ROVER ELECTRIC」の全貌

レンジローバーは、洗練性と走破性能をさらに向上させた初の電気自動車(EV)「RANGE ROVER ELECTRIC」を発表した。これは、新たな時代の幕開けを告げるモデルであり、1970年以来レンジローバーの拠点であるソリハル工場で製造する初のEVモデルであり、ブランドにとって重要なマイルストーンとなる。

レンジローバー史上最も静粛性が高く、余裕のある走りと優れたレスポンス、圧倒的なトルクを兼ね備えた「RANGE ROVER ELECTRIC」は、比類なきデザインと卓越した洗練性、そして息をのむようなモダニティを融合させている。電気推進システムは、レンジローバーが本来持ち合わせている余裕のあるパフォーマンス、時代を超越するラグジュアリーさ、妥協のない走破性をさらに高めるとともに、より静寂な室内空間を実現している。

当初から電動化を想定して設計したフレキシブルなアーキテクチャに電気推進システムをシームレスに統合させた「RANGE ROVER ELECTRIC」は、最高出力550PSと最大トルク850Nmを発生する260kWの永久磁石式電気モーターを2基搭載している。最大航続距離は372マイル(WLTPモード)、実走行での最大航続距離は333マイル(535km)に達し、多くのユーザーは、日常的な移動は追加充電することなく完結できる。

RANGE ROVER担当マネージング・ディレクターであるマーティン・リンパート氏は、次のように述べている。

「『RANGE ROVER ELECTRIC』は、10年にわたる綿密なエンジニアリングと技術開発の結晶であり、『ラグジュアリーSUVのパイオニア』として新たなベンチマークを打ち立てるモデルです。電気推進システムとRANGE ROVERの極めて高い洗練性が完璧に調和し、乗員にこれまで以上の安らぎと静謐で自分だけの聖域のような空間をもたらします。同時に、パワフルかつフレキシブルな電動パワートレインと先進のシャシー技術の組み合わせにより、RANGE ROVERならではの幅広い走破能力は一切妥協をしていません。『RANGE ROVER ELECTRIC』は、史上最も完成度の高い『RANGE ROVER』を目指し、当初の計画をさらに上回る徹底したテストおよび開発プログラムを実施しました」

「RANGE ROVER ELECTRIC」は、新技術を搭載しあらゆる環境下で精密な制御を可能にする。インテリジェントドライブラインダイナミクス(IDD)は、トラクションの喪失を防ぐために後輪へのトルク配分を100%から0%まで調整。また、インテグレイテッド・トラクション・マネージメント(ITM)は、モーター回転数を、50ミリ秒以内で制御し、内燃機関搭載車(ICE)と比べて最大100倍速くスリップを管理することができる。なお、ITMは新しいシングルペダル・モードと連動して機能し制御する。上級者向けスキーコースに匹敵する最大33度の急勾配でもスムーズかつ容易に発進できるほか、最大45度の勾配をローリングしながら登り切ることができる。

JLRのビークル・エンジニアリング・ディレクターであるマット・ベッカー氏は、以下のように話している。

「『RANGE ROVER ELECTRIC』の最大の特徴は、あらゆる路面状況において極めて快適な乗り心地と洗練された走りです。私たちは、その特性を確実に維持できるよう、たゆまぬ努力を重ねてきました。グリップ力の低い過酷な悪路から、スムーズな高速道路に至るまで、『RANGE ROVER ELECTRIC』は驚くほどの落ち着きと洗練さを保ち、ドライバーに確かなコントロール性と揺るぎない安心感をもたらします。そして、新しいドライブライン・コントロール・システムの優れたレスポンスと精度が、快適なドライブを完璧にサポートします。私たちはこの仕上がりをとても誇りに思っています」

「RANGE ROVER ELECTRIC」は、外出先で最大出力350kWのDC急速充電器を使用した場合、バッテリー残量10%から80%までを約22分で充電でき、さらにわずか10分間で220km分の航続距離を充電することができる(WLTPモード)。優れたエネルギー密度を実現する344個のプリズムセルで構成し、実用容量118.5kWhのリチウムイオン・ダブルスタック・バッテリーを搭載している。さらに先進的な800Vアーキテクチャにより、高速かつフレキシブルなスプリッド充電機能を実現している。

260kWの永久磁石式電気モーターを2基搭載しており、このサイズの他社製モーターと比較して20%大きなトルクを発生させる。また、シリコンカーバイド(SiC)半導体を採用することでマイクロ秒単位の驚異的なスイッチング速度を実現し、あらゆる路面において卓越したパフォーマンスと効率性を発揮する。そして、0-60mph加速は4.3秒(0-100km加速は4.45秒)、50-75mph(80-120km/h)の追い越し加速もわずか2.7秒で達成する。

なお「RANGE ROVER ELECTRIC」は、車両から離れていても、オーナーは新しいRANGE ROVER APP(レンジローバー・アプリ)を通じて常につながることができる。手元のデバイスで、車内の空気清浄機能やステアリングホイール・ヒーターを起動したり、車両の施錠状態や現在位置の確認、バッテリーの充電状況や予測航続距離の確認も可能。また、このアプリには、自宅などで車両を充電ケーブルとつなぎ駐車している際に、充電時間帯を選択・予約できる機能もあり、変動する電気料金の割安な時間帯を有効活用することができる。

「RANGE ROVER ELECTRIC」は、レンジローバーならではのエクスペリエンスを確実に提供するため、世界中で徹底的なバーチャルおよびフィジカル環境でのテストと開発を実施してきた。スウェーデンのアリエプローグでの-40°Cの極寒環境下やドバイの灼熱の砂漠地帯、そして英国イーストナー・キャッスルにあるJLR独自施設でテストを行っている。その走行距離は150万kmを超え、25万時間を超えるバーチャルテストを完了している。

革新的な航続距離予測機能や、航続距離や充電速度、バッテリー寿命、極端な気温下でのパフォーマンスを最適化する先進の熱管理システムThermAssistを採用することで、航続距離は最大25マイル延び、暖房エネルギーの消費量も40%削減、EVとしてのポテンシャルを最大限に引き出している。「RANGE ROVER ELECTRIC」に関連する特許出願数は300件を超え、これはRANGE ROVERブランドの単一モデルとしては過去最多数となる。

さらにバッテリーの安全性と品質を最大限に高めるため、JLRの新しいバッテリー試験研究所では実際に利用しているバッテリーを対象に、-40°Cから+90°Cといった過酷な環境下で、多軸振動および衝撃テストを実施している。これに加え、高強度アルミニウム製エンクロージャーを採用し、強い衝撃や激しい振動に対する耐久性を備えた。その高度な安全性能は業界基準を上回るレベルを実現している。

また整備性とメンテナンス性を高めるため、すべての「RANGE ROVER ELECTRIC」にバッテリー・デジタル・ツインを搭載しており、900項目を超える診断データをJLRのSoftware Over The Air(SOTA)機能と連携させることで、ユーザーの車両をプロアクティブにメンテナンスすることが可能となっている。先進的なパワートレインには、8年間または10万マイルの保証が付帯する。

JLRは、「RANGE ROVER ELECTRIC」のためにソリハル工場を刷新し、先進的な製造技術、デジタル技術、そして電動化技術への大規模投資を推進している。この取り組みの一環として、ソリハル工場の製造部門を担う従業員9,000名は電動化に関するスキルアッププログラムを、さらにJLRのウェスト・ミッドランズ拠点では1,500名の従業員がトレーニングを受けている。

JLRチーフ・オペレーションズ・オフィサーであるナイジェル・ブレンキンソップ氏は、次のように語っている。

「『RANGE ROVER ELECTRIC』のソリハル工場での生産は、50年以上にわたるRANGE ROVERの製造ノウハウと、最新の電動化技術および先進的な製造技術を融合させたものです。レンジローバーは、英国および欧州全域で大きな価値を創出しています。ソリハル工場での生産によって数千もの企業を支え、その支出の3分の2以上が英国および欧州のサプライヤーに対するものです」

ウルヴァーハンプトンにあるエレクトリック・プロパルション・マニュファクチャリング・センターをはじめとするJLRの広範な製造ネットワークが、「RANGE ROVER ELECTRIC」の生産を支える。現在、内燃エンジンに加え、バッテリーパックや電気駆動ユニット(EDU)の生産も行っており、英国最大の内燃機関および電気パワートレインの製造施設となっている。

再開発の第1フェーズでは、4年間で200万時間以上をかけ40,000m²におよぶ敷地を刷新し、計画、エンジニアリング、建設と試運転を行なった。この変革により、全長9kmのコンベアと、テムズ川の全長を上回る182kmもの電力データケーブルを備えた13本のバッテリーおよびEDUの製造ラインを新設した。

EDUの製造工程では、品質検査プロセスに高度なAI搭載スキャンカメラを導入し、重要な部品が完璧に適合し「RANGE ROVER ELECTRIC」の厳格な品質基準を満たしているかを徹底的に検証する。バッテリーセルは、バッテリーパックに組み込まれる前に性能テストが行われ、さらにそのバッテリーパック自体も、組立品質と性能に関する検証を再度実施した上で、ソリハル工場で「RANGE ROVER ELECTRIC」に搭載される。

関連情報:https://www.rangerover.com/ja-jp/

構成/土屋嘉久

Share

Recommended

Ranking

AQ Lounge

『AQ』は、ラグジュアリーなクルマのある暮らしを愉しむ、知的でアクティブな富裕層のためのWEBメディア。
 
「AQ」会員に登録すると、プレゼント応募情報の一覧、プレミアムな会員限定イベント、ブランドのエクスクルーシブアイテムの紹介など、特別なコンテンツ情報をメールマガジンでお届け致します。更に『AQ』のタブロイドマガジンのご案内もあり、送付手数料のみをご負担いただくことでお手元で『AQ』をお楽しみいただけます。
登録は無料です。