ロールス・ロイスは、スーパーラグジュアリーの新たな提案「Coachbuild Collection(コーチビルド・コレクション)」を発表した。これは、真のコーチビルド・カーと、数年にわたる特別な体験プログラムを一体としてつくりあげる、スーパーラグジュアリーにおける新たな提案。各コーチビルド・コレクションは、ロールス・ロイスが全工程を手掛ける希少かつ 豪華な作品であり、2度と再現されることのない新たなキャンバス上で創造される。ブランドに特別な思い入れを持つオーナーは、世界各地のロールス・ロイスのプライベート・オフィスを通じてこのプログラムにご参加できる。
ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ氏は、次のように述べている。
「私はこれまでに、世界中のラグジュアリーの頂点を求め、ロールス・ロイスのデザインに強い情熱を持つお客様とお会いする機会に恵まれてきました。彼らが望んでいたのは、ロールス・ロイスが想像力とコーチビルドの自由を活かして創り出す作品を目にするだけでなく、その制作過程のすべてを間近で体験することでした。こうした想いを形にしたのが『コーチビルド・コレクション』です。これはスーパー・ラグジュアリーの世界でも前例のない特別な試みであり、このプログラムがもたらす体験は車そのものと切り離せません。そして、そのすべてが、インスピレーションを与えたコレクターたちの期待に応えるべく、ロールス・ロイスの名にふさわしい、細やかな配慮と高い志をもって具現化されます」
ロールス・ロイスは、創業以来、コーチビルドをブランドの中心に捉えてきた。初期には、シャシーのみを専門のコーチビルダーに託し、オーナーの要望に応じて、あらゆる形のボディが設計・製作されていた。これは、サヴィル・ロウでスーツを仕立てることや、パリのオートクチュールのドレスと同じく、個性の表現そのもの。
チャールズ・ロールズ氏とヘンリー・ロイス氏が定めた唯一の制約は、ラジエーター周りの比率を固定し、すべての車が紛れもなくロールス・ロイスであることを明確に保つことだった。この哲学は今日まで受け継がれ、120年以上にわたるブランドのアイデンティティを守りながら、創造的自由も可能にしている。
グッドウッド時代の画期的なコーチビルド作品、2017年のSweptail(スウェプトテール)2021年のBoat Tail(ボート・テール)、2023年のDroptail(ドロップテール)は、世界で最も影響力のあるコレクターたちが長年抱いてきたロールス・ロイスのデザインへの称賛をさらに深めた。
彼らは、自らデザイン・プロセスを主導するのではなく、ロールス・ロイスに自由な発想を委ね、ブランドのデザイン原則がコーチビルドの自由な表現によってどのように具現化されるのかを見届けることに魅了されていた。こうした長年にわたり地域を越えて続いた対話が、コーチビルド・コレクションの礎となった。
コーチビルド・コレクションは、ロールス・ロイスのコーチビルド部門がデザイン、製作、手作業で仕上げる、唯一無二のボディスタイルを持つ真のコーチビルド車から始まる。これらの車は、すべて正式に認証を受け、公道走行が可能であり、実際に運転するために作られている。各コーチビルド・コレクションは、厳格に限定生産され、2度と同じものが作られることはない。
ロールス・ ロイス・ブランドに特別な思い入れを持ち、この類まれなプロジェクトに参加することに魅了されているとブランドが認めたオーナーは、ドバイ、ソウル、上海、ニューヨーク、そしてグッドウッドの本拠地にあるグローバルなプライベート・オフィスのネットワークを通じて、このプログラムに招待される。これらのプライベート・オフィスは、独自の創造的かつ社交的な空間となっている。
ロールス・ロイスは、この提案に惹かれるコレクターたちが、唯一無二の体験のコレクターでもあることを認識し、それに応える同様の野心的なプログラムを考案した。初のコーチビルド・コレクションでは、オーナーに対して、パフォーマンスや極限の気候条件下での開発過程を間近に見られる非公開のテスト施設への独占的なアクセスが提供される。また、このモーター・カーの物語と深く結びついた特別な場所への旅も企画されている。
さらに、ロールス・ロイスの最も秘められたデザイン・スタジオへの希少なアクセスが許され、スーパー・ラグジュアリーの世界に属する熟練の職人たちのアトリエにも迎え入れられる。これらの職人たちの完璧さへのこだわりは、ロールス・ロイスの精神と響き合うもの。オーナーは、また世界で最も魅力的な目的地に集い、各コーチビルド・コレクションを生み出したデザイナーたちがそのインスピレーションと信念を共有する、特別なプライベート・イベントに参加する。
ロールス・ロイスのコーチビルド・コレクションにおけるデザインやエンジニアリングのアプローチ、生産台数、搭載される特徴、そして参加者が得られる体験は固定されたものではなく、それぞれのコレクションの独自のビジョンに合わせて丁寧に企画・提供される。ロールス・ロイス初のコーチビルド・コレクションは、完全電動車となる予定。これは、多くのオーナーが完全電動のロールス・ロイスに抱く情熱を反映している。
コーチビルド・コレクションのプログラムにインスピレーションを与えた多くのコレクターは、すでにスペクターのオーナーであり、その電動パワートレインがロールス・ロイス体験を高めていることを称賛している。これらの方々にとって、最初のコーチビルド・コレクションの動力源に関する答えはひとつしかない。このように世界でも最も厳しい目を持つコレクターたちが、同じ答えを示したことこそが、ロールス・ロイスが電動化によって成し遂げた成果を最も確かな形で示すものとなる。
初のコーチビルド・コレクションは、ブランドの理念とコレクターの強い想いが融合して生まれた、深く考え抜かれた第1作となる。詳細は、2026年4月に発表される予定です。ロールス・ロイス・モーター・カーズ最高経営責任者 クリス・ブラウンリッジ氏は、以下のように語っている。
「コーチビルド・コレクションのお客様は、私たちのクラフツマンシップが到達し得る最高峰を求めています。4月に発表するのは、現代のロールス・ロイスのコーチビルドを象徴する、華やかさを備えながらも静寂を湛えた特別な作品です」
関連情報:https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/bespoke/coachbuild.html
構成/土屋嘉久