「Eクラス」は1946年に発売されたW130型以来、世界のプレミアムセダンの指標とされてきたアッパーミドルセダンだ。その「Eクラス」が2024年1月にフルモデルチェンジをはたした。ホイールベースは先代より20mm長くなり、スタイリングもフロントグリルはクロームの縁どりが加わり、ドアハンドルは通常はボディーと面一になり、使用時はせり出すタイプを採用している。リアビューは、テールランプは2ピースのLEDで、メルセデスのエムブレムであるスリーポインテッドが浮かびあがるデザインが特徴だ。
全長4960mm、全幅1880mm、全高1485mm、ホイールベース2960mmというサイズは、10年前の「Sクラス」に近いサイズとなっている。新型になり、新たにラインアップに加わったのが、プラグイン・ハイブリッドの「E350eスポーツ」(988万円)。セダンにのみラインアップするモデルだ。
パワーユニットは直4、2.0Lガソリンターボエンジン+電気モーター。モーター用の電池は自社開発の電池を使用しており、24.5kWhを発生。129PS、440Nmを出力している。EVの航続距離は112kmがメーカーの公表値。140km/hまで電池+モーターのみで走行できるという。日常使用ではほとんどエンジンを始動させることなくEVだけで事足りる、と担当者が言うほど自信があるようだ。
試乗したのは、SPORTS Edition Starというグレードで、走行距離はわずか509kmという新車だった。運転席に座り、インパネを見ると助手席の前まで1枚のスクリーンが広がる。試乗車は、オプションの「デジタルインテリアパッケージ」(40万4000円)を装備しているので、このワイドなインパネをたっぷり体感することができた。助手席の前にもモニター画面があり、ナビだけでなく各種コントロールも助手席前のスクリーンで操作することができるのだ。