Dレンジを選択。オールテレインの走行モードは、オンロードではエコ/コンフォートの2モードなので、まずコンフォートモードでスタートする。パワーユニットだが、「130」用は直列6気筒、3.0Lディーゼルターボ+マイルドハイブリッドテクノロジーを採用した48Vベルトインテグレーテッドスタータージェネレーターを搭載している。ブレーキと減速でのエネルギーを蓄積し、スタート時などに動力として活用している。最高出力は3000PS、最大トルクは650Nmを得ている。モーターの出力は18PS、トルクは47Nmと発表されている。
始動してからアイドリング中の3Lディーゼルターボはガラガラ音も小さく、振動も抑えられている。コンフォートモードのスタートは、1800回転あたりからトルクがグンッと伸びる。トルクは太く、7速1100回転、60km/hあたりからアクセルを踏めば加速を開始する。車両重量2.5tオーバーの8人乗りSUVが全開で加速する光景はなかなかの迫力。
しかも「ディフェンダー130」は、0→100km/hの加速で7秒台を出すのだ。直6,3.0Lディーゼルは自社製。レッドゾーン入口の4500回転まで、スムーズに素早く上昇する。クルマの挙動だが、直線だけでなく、コーナーでもエアサスが適度なロールを保ちながら、ダイナミックにクリアしていく。コンチネンタルの「クロスコンタクトRX 275/45R22」タイヤは悲鳴もあげずに、オンロードを走る。
この巨体がワインディングを行くのは迫力だ。もちろん、車速は異なるが砂利、砂、泥なども、豪快に走り抜ける実力の持ち主でもある。大人8人が乗り、オールマイティにあらゆる路面を駆け抜けることができるSUV。それが「ディフェンダー130」というクルマなのだ。車両本体価格は「アウトバウンド」の1150万円から「X」1349万円まで。
■関連情報
https://www.landrover.co.jp/defender/defender-130/index.html
文/石川真禧照 撮影/萩原文博