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2024.02.20

メルセデスAMGがF1由来のターボチャージャーを採用したスポーツSUV「GLC 43 4MATIC」を発売

メルセデス・ベンツ日本は、プレミアムミドルサイズSUV「GLC」のスポーツモデルとして「メルセデスAMG GLC43 4MATIC(BSG搭載モデル)」を追加し、2月15日(木)より販売を開始した。

メルセデスAMG GLC43 4MATIC

このGLCは2015年にデビューし、2020年と2021年ではメルセデス・ベンツの中でベストセラーSUVモデルとなった全世界での累計販売台数260万台を販売するメルセデスのプレミアムミドルサイズSUV。新型GLCは、伸びやかで美しいシルエットの中にスポーティかつ洗練された要素を取り入れたエクステリアと、リアルウッドトリムやカーボンファイバートリムを採用した質感の高いインテリアを併せ持つSUVモデルとして生まれ変わった。

また、ダイナミックなドライビング特性、サポートの精度を高めた安全運転支援システム、縦型の大型メディアディスプレイを搭載。このメディアディスプレイには、MBUX全体の中から、走行に合わせて変化するコンテンツをユーザーのために取り出し、関連するサービスとともにMBUX情報アーキテクチャーに表示するゼロレイヤーデザインが採用されており、直感的な操作設定が可能となっている。

また、直感的な行先案内が可能なARナビゲーション、片側100万画素以上を誇るDIGITALライトによる効果的な夜間の視界確保や、良好な取り回しや優れたハンドリングを実現するリア・アクスルステアリングなど、フラッグシップモデルであるSクラス譲りの最新技術を多数採用している。中でもメディアディスプレイにクルマのフロント部分下方の路面の映像を映し出す「トランスペアレントボンネット」や、車両の傾き、路面の勾配等をディスプレイに表示する「オフロードスクリーン」も標準装備することでオフロード性能の向上も図った。

F1由来の新技術を採用した直列4気筒エンジン

今回のGLC43は、「One man, One engine」の主義に従い熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる直列4 気筒エンジン「M139」を搭載。その最高出力は421PS(310kW)、最大トルクは500Nmを発生。このM139にはエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用している。このターボチャージャーはF1由来の技術で、メルセデスAMGペトロナスF1 チームがモータースポーツの最高峰であるF1において長年採用して実績を上げているシステムを直接のベースとするもの。

エレクトリック・エグゾースガス・ターボチャージャーの電気モーターは厚さ約4cmで排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間のターボチャージャーの軸に直接一体化されている。このモーターが電子制御でターボチャージャーの軸を直接駆動し、コンプレッサーホイールを加速する。この加速は、コンプレッサーホイールが通常のターボチャージャーと同じく、排気の流れによって駆動されるようになるまで行われる。

これにより、アイドリングスピードから全エンジン回転域にわたって、レスポンスの速さが大きく改善される。アクセル操作に対するエンジンのレスポンスがいっそう自然なものとなるほか、ダイナミックな走りが楽しめるようになる。これに加え、ターボチャージャーの電動化は低回転域のトルクを高める効果をもたらし、アジリティや発進加速性能の向上につながる。例えばアクセルから足を離したり、ブレーキを踏んだりした場合でも、エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーは常にブースト圧を維持することができるため、速やかなレスポンスが途切れることなく得られる。

このターボチャージャーは車載の48V電気システムを電源とし、最大175,000rpmまで動作することで、きわめて高い空気流量を可能とする。なおターボチャージャーと電気モーター、それに電子制御ユニットは、エンジンの冷却システムに接続されており、常に最適な温度管理を行なう。

また、GLCに初めて採用したBSGは第2世代のもので、48V電気システムの中ではマイルドハイブリッドとしても機能し、短時間だが出力を10kW(14PS)高めるブースト機能のほか、セーリングモードや回生ブレーキにより効率を最大限に高める。同時に48Vテクノロジーは、ECOスタートストップ機能やセーリングモードの間の切り替えがほぼ感じられないほど滑らかに行われることから、快適性の改善にも役立つ。

トランスミッションには、従来63 モデルにのみ搭載されていた「AMG スピードシフトMCT」(9速オートマティックトランスミッション)を採用した。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現している。

なおパフォーマンス志向フルタイム四輪駆動システムのAMG 4MATICは、前後トルク配分が31:69とAMG独自の後輪重視型となっている。この後輪重視の配分により、横方向加速度を高めるなどダイナミックなハンドリングを強化するとともに、加速時のトラクションも改善している。

またGLC43には、後輪操舵システム「リア・アクスルステアリング」を標準装備した。約100km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大約2.5度傾ける。これにより日常の走行シーンや、駐車する際には回転半径が小さくなるため、クルマが扱いやすくなる。さらに約100km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大約0.7度操舵することで、走行安定性を大きく高める。従来のメルセデスの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や、優れたハンドリングも並立させている。

関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/

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