エスシーアイは、2026年8月28日より、モーガン史上最もパワフルなカタログモデル「SUPERSPORT 400(スーパースポーツ400)」の販売を開始することを発表した。モーガンのカタログモデルとして初めて400PSの大台を超える出力を発揮するSUPERSPORT 400は、シリーズの頂点に立つ新たなフラッグシップモデル。モーガンのパフォーマンスの進化において、大きな一歩を刻む1台となる。このSUPERSPORT 400は、SUPERSPORTのコンセプトをさらに追求したモデル。走りの速さ、正確さ、そしてドライバーとの一体感を一段と際立たせた。SUPERSPORTが従来から備える落ち着きと扱いやすさは受け継ぎつつ、走行性能に軸足を置くことで、より濃密で意志のあるドライビング体験を実現している。
2025年に登場したSUPERSPORTは、モーガンのラインナップに新たな次元のダイナミズムと洗練をもたらしたモデルであった。その土台となったのが、先進的なCXVアルミニウムプラットフォームと、現代のエンジニアリングと伝統的なコーチビルディングの巧みな融合。SUPERSPORT 400は、この土台をそのまま受け継いでいる。ターゲットを絞った技術開発と性能向上により、SUPERSPORTのアーキテクチャが秘めていた可能性をさらに引き出した。BMWとの長年にわたる技術提携に支えられ、高められた性能は精度、安定性、そしてバランスを兼ね備えた形で実現されている。
SUPERSPORT 400の登場は、モーガンにとって戦略的な成長と製品開発の新たな段階の幕開けでもある。今後もオーダーメイドモデルや限定生産モデルを順次発表し、製品ラインナップの拡充と世界市場での存在感の向上を進めていく。さらに同モデルは、製品としてのマイルストーンであると同時に、前進する勢いを示す1台でもある。SUPERSPORTプラットフォームの自然な進化形として、軽量構造、職人技、アナログなドライビング体験というモーガンの原則に忠実であり続けながら、同社の高性能モデルの領域を広げていく。
Morgan MotorのManaging Director マシュー・ホール氏は、次のように述べている。
「SUPERSPORT 400は、SUPERSPORTというコンセプトの最も純粋な表現です。シリーズにとって自然な進化であり、CXVプラットフォームからさらなる可能性を引き出すものでもあります。そのすべてにおいて、美しく魅力的な軽量スポーツカーを創るというモーガンの基本理念に忠実であり続けています。当初から私たちが目指したのは、よりシャープで研ぎ澄まされた走りでした。高められたパワーが、バランスよく、直感的で、深い満足感を伴う形で発揮されると同時に、繊細なデザインの進化によって、SUPERSPORT 400には明確な意志を感じさせるより際立ったキャラクターが与えられています。
私たちはSUPERSPORT 400を大変誇りに思っています。ラインナップの頂点に立ち、私たちが積み重ねてきた進歩を体現するモデルです。ハンドメイドによる製造、ドライビングにおける人との関わり、そして純粋な走る喜び。モーガンらしさをそのままに、プラットフォームを進化させて性能を高められることを示しました。その進歩は、社員の献身、米国や欧州をはじめとする主要市場での勢い、そして研究開発と新型モデルへの継続的な投資を通じ、事業全体に表れています。SUPERSPORT 400は、私たちの歩みの根幹をなす存在です」
SUPERSPORT 400は、歴代のモーガンの中で最もダイナミックな性能を備えたモデル。SUPERSPORTが持つレスポンスの良さ、正確さ、安定感を土台に、ドライバーとの一体感をさらに追求した。そしてSUPERSPORTでは、オプションだったダイナミックハンドリングパックを標準装備とした。同モデル専用に再調整されたもので、最適なパフォーマンスを発揮するようにチューニングされたバルブとスプリングレートを備えた、調整可能なフロントおよびリアのナイトロン製ダンパーが特徴となる。減衰力は24段階で調整でき、ドライバー自身の好みや路面状況に合わせて乗り心地とレスポンスを調整することが可能となっている。
さらにサスペンションジオメトリとダンピング特性の見直しにより、ボディコントロールと安定性が向上した。それによりドライバーの操作に対して、より予測しやすく正確なレスポンスを実現している。とくに激しいコーナリングでは、シャシーの動きがつかみやすく、確かな手応えが得られる。それでいて、SUPERSPORTプラットフォームが持つ滑らかさと親しみやすさは損なわれていない。オプションのリミテッドスリップディファレンシャルを選べば、トラクションと安定性はさらに高まる。
エンジンは最新のBMW B58「O1」直列6気筒ターボ。8速ZFオートマチックトランスミッションと組み合わされる。408PSを発生するこのパワートレインは、鋭い立ち上がりと優れたレスポンスを発揮。CXVアルミニウムプラットフォームに組み込まれたエンジンは、走りのバランスと正確さ、そして純粋さを保つよう入念に調整されている。
性能向上の構造的な土台となるのが、SUPERSPORTで初めて採用された先進的なCXVアルミニウムプラットフォーム。SUPERSPORT 400は、このアーキテクチャの可能性を最大限に引き出した。出力の向上に加え、シャシーの制御性と精度も高められており、ドライバーはその性能を余すところなく引き出すことができる。
出力の向上は際立っているが、エンジニアリングの狙いはそれだけではない。モーガンの軽量化哲学を受け継ぎ、高められたパワーが正確かつ意のままに引き出せるよう仕立てられている。BMWとの長年の技術提携がこのアプローチを支え、性能の向上と洗練性、効率性を両立させた。そしてSUPERSPORT 400専用に開発された新型ハイフローアクティブパフォーマンスエキゾーストシステムは、より際立ち、力強いサウンドを奏でる。エンジンの特性に合わせてチューニングされており、走りの高揚感を高め、ドライバーとマシンの一体感を強める。
性能が大きく高まった一方で、SUPERSPORT 400の運転感覚は直感的で、安心感がある。この性能と扱いやすさのバランスにより、ドライバーの経験を問わず、幅広い走行条件下でこの車を楽しむことができる。ドライバーとのアナログなつながりは、変わらず中心的な要素です。ステアリングフィール、スロットルレスポンス、シャシーからのフィードバックは、一切のフィルターを介さず、即座に、そして明確に伝わる。ドライバー、マシン、路面の関係は、より強固なものになった。すべてのモーガンモデルと同じく、パワー、重量、レスポンスの関係が基本にある。SUPERSPORT 400を定義するのは、出力の数値ではなく、その性能がどう発揮されるか。より研ぎ澄まされ、より正確で、より確かな走り。それでいて、モーガンのコアバリューに完全に忠実。
Morgan Motor CompanyのChief Design Officer ジョナサン・ウェルズ氏は、以下のように話している。
「モーガンは長年にわたり、職人技、品質、物語性のあるデザイン、そして歓びに満ちたドライビング体験の提供を高く評価されてきました。熟練の職人が現代の技術を融合させて生み出す、エレガントで時に型破りなプロポーション。それは、お客様が個性を表現する手段でもあります。SUPERSPORT 400はその基盤の上に立つモデルですが、より重要なのは、私たちを前進させ、モーガンを世界最高水準と肩を並べる高性能スポーツカーメーカーとして確立したことです。
新しいシャシーとSUPERSPORTのプログラムは、当初からはるかに大きな可能性を見据えて構想されていました。SUPERSPORT 400は、それを形にする次のステップです。当社のパフォーマンスモデルの進化における重要な節目であり、洗練されたコーチビルディングや大胆で時代を超えたデザインと並び立つ柱を、さらに強固にしました。SUPERSPORT 400は、当社の『カラー、マテリアル、フィニッシュ』戦略の発展においても重要な役割を担っています。社内の専門知識を広げ、車内で素材の魅力をより洗練された形で表現する方法を探ることで、お客様の思い描く1台を実現していきます」
SUPERSPORT 400のデザインは、SUPERSPORTのデザイン言語を熟考のうえで進化させたもの。高められた性能を反映しながらも、現代のモーガンを特徴づけるシンプルさと控えめな美しさを保っている。モーガンの機能的なデザイン哲学では、あらゆる要素が装飾としてではなく、車体のフォルムに溶け込む。SUPERSPORT 400は、この考え方をさらに進めた。繊細でありながら明確な意図を持つ改良が、研ぎ澄まされた性格と性能の高まりを伝える。
フロントウィングに設けられたベントは、機能と外観の双方にメリットをもたらしている。ボディワークにすっきりと溶け込みながら空気の流れと冷却性能を高め、控えめに、しかし確実に、この車の性能の高さを物語る。SUPERSPORTでは、サテングレーで仕上げられていたロワーボディワークが、グロス仕上げに変わった。これにより流れるようなアルミボディとテクニカルな要素とのコントラストが強まり、デザインとエンジニアリングの結びつきが一層際立つ。また軽量鍛造19インチSportliteアロイホイールを標準装備。バネ下重量と回転慣性の低減がレスポンスの向上に寄与し、足元により力強い存在感を与える。標準はミッドシルバー、オプションでダークブロンズ仕上げも選択可能。タイヤは、その性能を引き立てるミシュラン パイロット・スポーツ5を採用した。
一方インテリアにも、一連の改良が加えられた。モーガンの職人技と素材へのこだわりはそのままに、パフォーマンス志向のキャラクターをより明確に打ち出している。フルレザー内装に加え、社内の「カラー・マテリアル・フィニッシュ(CMF)」の知見を活かしたアルカンタラのオプションを幅広く用意。単色のブラックのほか、4種類のツートーンの組み合わせも選択でき、いずれも相性の良いレザーと組み合わされる。アルカンタラはステアリングホイールにも採用されており、ドライバーとの一体感を高める。さらにSUPERSPORT 400専用のステッチパターンをシート、ドア、トランスミッショントンネルに施し、キャビン全体に統一感を生み出した。
専用の計器盤アートワークも、このモデルをシリーズの中で際立たせる要素。手がけたのは、英国におけるスミス(Smiths)計器の製造元であるケアボント(Caerbont)社。CANおよびLIN通信で動作しながら、アナログらしい表情を保っている。さらにCX世代のモーガンとして初めて、アルミニウム製オートマチックギアセレクターをオプションとして設定した。陽極酸化処理を施したダークグレーのアルミニウム仕上げで、人間工学に基づく設計と現代的な素材感を融合させ、正確で心地よい操作感をもたらす。選択すると標準のシフトレバーに代わって装着され、SUPERSPORT 400専用のオプションとなる。これらの要素が相まって、より研ぎ澄まされ、確固たる意志が感じられる空間を生み出し、素材、フォルム、機能が一体となってドライバーを支える。
SUPERSPORT 400の登場は、モーガンモーター・カンパニーにとって重要な節目となる。この英国のスポーツカーメーカーが、新たな成長段階に入ったことを告げるものでもある。最新のフラッグシップモデルとして、オーダーメイドスポーツカーの世界市場において、性能、洗練、そして立ち位置の新たな水準を打ち立てた。今回の発表は、より幅広い製品プログラムの幕開けでもある。モーガンは今後1年以上にわたり、一連のオーダーメイドモデルや限定生産モデルを順次発表していく予定。
関連情報:https://www.morgan-cars.jp/supersport-400/
構成/土屋嘉久