メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・マイバッハの新型モデル「SL 680 Monogram Series」(マイバッハSL)を発売した。1921年から美しいスタイルと贅を尽くした室内空間による圧倒的な高級感で人々を魅了してきた伝説の名車「マイバッハ」。「究極の洗練されたラグジュアリー」を追求する威厳と風格を備えたブランドとして現代に蘇ったのが、「メルセデス・マイバッハ」。メルセデス・ベンツによる最新鋭のテクノロジーを備え、ゆったりとくつろげる 室内空間にプレステージ感あふれるデザインとクラフトマンシップにより仕上げられた 高級素材が随所に採用されている。
マイバッハSLは、同ブランド史上、最もスポーティなモデルとなる。この2シーターオープンモデルは、SLの象徴的なシルエットをマイバッハならではの手法で表現。洗練された美学と最高の快適性を融合したアスリートのようなプロポーションが、オープンエアクルージングに新たな世界を切り拓く。熟練したクラフトマンシップ、上質な素材、精緻なデザインディテールなど、マイバッハを特徴づけるすべての要素が、ダイナミックなドライビングエクスペリエンスと融合している。マイバッハSLは、ブランド哲学に則り、乗員を洗練された空間で包み込み、五感を満たす体験を提供する。
“MAYBACH”レタリングが目を惹くフロントグリルには、マイバッハとして初めてAシェイプの輪郭を採用し、クローム仕上げのピンストライプと相まって、視覚的な重心を大きく下げ、スポーツカーらしいスタイルを演出している。このフロントグリルおよび“MAYBACH”レタリングは、発光機能を持つイルミネーテッドラジエターグリルとなっており、昼夜を問わず圧倒的な存在感を放つ。
さらにフロントエプロンのワイドなエアインテークと印象的なクロームトリムは、マイバッハSLのスポーティな性格をさらに強調しており、フロントウインドウフレームもクロームで仕上げられている。また、ヘッドライト内部にあしらわれたローズゴールドのアクセントとマイバッハロゴ、ボンネットマスコット、クロームフィン、専用ボンネットが、マイバッハならではの個性的なフロントマスクを形成している。
そしてリアエンドは、マイバッハのロゴをあしらったリアコンビネーションランプ、クロームトリム、 ルーバーによって上下に2分割されたエグゾーストエンド、ディフューザーを備えたマイバッハ専用デザインの特徴的なリアエプロンが、エレガントな外観を引き締めている。シート後方には、エアロダイナミクスを追求してデザインされたダブルスクープが配され、オープンモデルならではの個性的なエクステリアを強調している。ボンネットのクロームフィンとサイドスカートのクロームトリムは、2シーターのスタイリングにエレガントなタッチが加えられている。
また、21インチのMAYBACH鍛造ホイールは、標準装備の5ホールホイールと、有償オプションのマルチスポークホイールの2つのデザインから選択可能となっている。さらにエクスクルーシブ性を高める有償オプションとなるMAYBACHロゴ入りボンネットも選択可能。「オブシディアンブラック(メタリック)」のボンネットに「グラファイトグレー」 のマイバッハパターンを施したこのプリントボンネットには、非常に複雑な製造工程を要し、一部の作業は職人の手作業で行われる。また、工程の各段階において複雑な技術的要件を満たす必要があり、最高水準の精度が要求される。
まず、ボンネットにベースコートと1層目のクリアコートを塗布し、手作業で研磨します。その後、マイバッハSLで初採用となる製造プロセス「PixelPaint」を用いてマイバッハパターンがプリントされる。その後さらに2度のクリアコート塗装と手作業による研磨を経て、最終クリアコート仕上げを施す。合計4層のクリアラッカーと3回の研磨工程により、マイバッハパターンの奥行きが 感じられる表情を生み出す。各クリアラッカー層の手作業による研磨には数時間を要し、精密な職人技が求められる。
ドイツ・ジンデルフィンゲン工場において行われている「PixelPaint」は、革新的かつ 持続可能性に配慮した製造プロセス。インクジェットプリンターに着想を得たこの塗装技術は、ボディワークにカスタムパターンやデザインを驚異的な精度で直接施すことを可能とするもので、プリントヘッドには個別に制御可能な1,000個以上のノズルを搭載。20~50マイクロメートルという微細なサイズの塗料を、毎秒1,000滴 以上の速度で噴射する。極めて正確な塗布により、スプレーミストの発生を抑制。手間のかかるマスキング作業や複数回の塗装工程が不要となり、廃棄物の削減と排出ガスの低減を実現している。
そして美しさとスポーティさが融合したマイバッハSLの魅力を表現するために、厳選された 2つのデザインコンセプトが採用された。「レッドアンビエンス」は、外装色に「MANUFAKTURガーネットレッド(メタリック)」を採用し、内装色の「MANUFAKTURクリスタルホワイト(ナッパレザー)」とのエレガントなコントラストを生み出している。マイバッハの新たな2シーターモデルのために専用開発されたボディカラーは、鮮やかで深みのある色彩と独特の奥行き感が特徴となっている。
一方「ホワイトアンビエンス」は、外装色に「MANUFAKTURオパリスホワイトマグノ(マット)」を採用し、内装色の「MANUFAKTURクリスタルホワイト(ナッパレザー)」との統一感を演出している。いずれもブラックトーンで仕立てられたボンネット/ソフトトップと外装色のコントラストによって、マイバッハならではの贅沢なツートーンデザインを生み出している。
上質な素材とクラフトマンシップが融合するマイバッハSLのインテリアには、数多くのマイバッハ専用装備が採用されている。コーヒー豆の殻をなめし剤の原料として使用するなど持続可能性に配慮した方法で生産されている「MANUFAKTURクリスタルホワイト(ナッパレザー)」は、車内全体に輝くような印象を与え、優雅で広々とした 雰囲気を創出している。
そしてシートに施された花びらを思わせるフローラルデザインの刺繍加工は、フロントシートだけでなくリアコンパートメントにも引き継がれ、エンボス加工のマイバッハエンブレムが格調高いアクセントを加えている。さらにレザーの縫製にまでクラフトマンシップが宿る上質なシート素材が、マイバッハならではの最上級の乗り心地を提供。また、シルバークロームのインテリアトリムとホワイトカラーのシートバックレストが華やかなコントラストを生み出している。
コックピットディスプレイとメディアディスプレイには、ローズゴールドを基調とした マイバッハ専用の表示スタイルとスタートアップアニメーションが組み込まれている。さらに、本革巻きウッドステアリング、ステンレスペダル、イルミネーテッドステップカバーにもマイバッハロゴがあしらわれ、贅沢な空間をひときわ印象的に引き立てている。加えて、17スピーカー/1,220WのBurmesterハイエンド3Dサラウンドサウンド システムも標準で備わる。
俊敏かつパワフルなこのオープントップ2シーターは、リラックスしたクルージングにもスポーティなドライビングにも理想的なモデルで、マイバッハならではの高度な快適性と、SLの洗練された走行性能を兼ね備えている。マイバッハSLのパワートレインには、最高出力430kW(585PS)の4リッターV型8気筒ツインターボエンジンが採用されている。アクセルペダルの操作に応じてスムーズにシフトする9G-TRONICオートマチックトランスミッションと組み合わせることで、マイバッハ らしいダイナミックかつ滑らかな乗り心地を実現している。また、ソフトエンジンマウントの採用により、静粛性と快適性も高めている。