ランボルギーニのクラシックカーや遺産の保存に特化した部門であるポロストリコが10周年を迎えた。これを記念し、2月21日と22日の2日間、スイスのサンモリッツにて、第1回目の記念イベントを開催した。2月21日の夜には、レストラン「バルタザール・ダウンタウン」で関係者やコレクターを招いた夕食会を開催し、翌日は、ランボルギーニ ポロストリコラウンジで海外のジャーナリストや顧客を迎えた。
中でも注目を集めたのが、この日のために特別に用意された、鮮やかな紫色の「Lambo Thirty」カラーをまとったディアブロSE30。凍ったサンモリッツ湖を見晴らす「バルタザール・ダウンタウン」のテラスには、ディアブロSE30が威風堂々と展示され、1981年と1982年のモナコF1グランプリでセーフティカーとして活躍したカウンタック ペースカーとミウラSVもまた注目を集めた。この2台の車は、コレクター所有の車両で、サンモリッツの「The 1.C.E.」コンクール・デレガンスに参加した。
「カウンタック ペースカー」の名でも親しまれる、伝説的なカウンタックLP 400Sも、ひときわ注目を集めた。この車は1981年のモナコ F1グランプリでセーフティカーとして使用され、翌年にはレースディレクターの公式車両となった。レース環境で使用されてきたランボルギーニの車両の中で最も象徴的な車両のひとつとなっているカウンタックは、現在ポロストリコ認証プロセスの一環として鑑定が行われている。
また氷のサンモリッツを周回したパレードには、2018年にポロストリコで認証された赤のミウラSVも登場した。このミウラSVは、世界初のスポーツカーとして1966年に登場した同モデルの最もパワフルな最終モデルとなる。そしてコンクール・デレガンスでは、ランボルギーニのヒストリックカーの真価と名声が改めて認識された。一般選出に基づいて ミウラSVに「Hero Below Zero」賞が与えられたのも、その証。
次のランボルギーニ ポロストリコ10周年記念イベントは、4月24日から27日にローマで開催されるイタリアのクラシックカーの国際イベント、アナンタラ・コンクール・デレガンス(AnantaraConcours d’Elegance)で行われる。自動車の歴史を誇るアイコニックな名車が、世界から集まる熱烈なファンたちに見守られながらイタリアの首都ローマをパレードする。ランボルギーニ ポロストリコは、このイベントで専用スペースを設ける。
関連情報:https://www.lamborghini.com/
構成/土屋嘉久