ベントレーモーターズは、コンチネンタル GTの誕生20周年を記念して、上海オートショーで1台限りの「コンチネンタル GT S」を初公開した。
この特別な車には、20年を記念するバッジ、インレイ、デザインモチーフなど、マリナーの特注装備がいくつか装備されている。
さらにエクステリアは、マグネティック・ダークグレーメタリックで、ブラッククロームとブラック22インチ10スポークスポーツホイールで引き立てられ、レッドブレーキキャリパーが彩りを添えている。
ブラックとレッドのテーマはインテリアにも受け継がれ、ベルーガとホットスパーのレザーとピアノブラックのデュオトーン仕上げが施されている。
この特注のインテリアには、マリナー独自のカラーウェイ、デュアルフィニッシュのフェイシアとウェストレール、センターコンソールとトレッドプレートの特注ディテールが採用されている。
アッパーフェイシアのパネルはグラナイトストーン製で、独特の触感を持つ仕上げとなっている。ロアパネルはグランドブラック製で、コンチネンタル GT誕生20周年を記念したレーザーエッチングオーバーレイが施されている。
そして上下のウッドパネルの境目に配された赤いピンストライプが、フェイシアを横切ってブルズアイエアベントの上側ベーンへとつながり、左右のドアへと伸びている。
トレッドプレートには、初代コンチネンタル GTと3代目の2つのシルエットが誇らしげに描かれ、モダンGTの20年間を表現。
センターコンソールにも同じデザインが施され、ドアのLEDウェルカムランプには、このアイコニックなグランドツアラーのアニバーサリーを祝うユニークなデザインが施されている。
2003年、ベントレー初の全輪駆動車、初の革新的なW12エンジン搭載車として登場したコンチネンタル GTは、ベントレーを世界で最も人気のある高級車ブランドとして現在の地位に押し上げることに貢献。
2003年の発売当時、コンチネンタル GTは見事なデザイン、スーパーカーとしての性能、そして比類なきクラフツマンシップのユニークな組み合わせを提供した。
最高速度は300km/hを超え、0-60mphは4.7秒(0-100km/hは4.8秒)を実現。4人乗りクーペとして世界最速と賞賛された。同価格帯のライバルがいなかったため、コンチネンタル GTは瞬く間に世界的なセンセーションを巻き起こし、新たなマーケットを定義することになった。
3代目となる現在、コンチネンタル GTとその派生であるコンチネンタル GTCは、数々の賞を受賞し。2022年、コンチネンタル GTスピードはロブ・レポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、2023年にはコンチネンタル GT V8 Sがカー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
また、2023年2月に開催されたオートモーターアンドスポーツアワードでは、101,000人以上の読者投票により、コンチネンタル GTが高級輸入車部門で2年連続の受賞を果たしている。
コンチネンタル GTの誕生は、ベントレーの強力な6.0リッターツインターボW12エンジンが20年以上にわたってベントレーを成功に導いてきた20年でもある。このエンジンは、ベントレーのパワートレインが電気自動車に代わる2024年4月に生産終了する予定となっており、W12の作られる期間はあとわずか12ヶ月しかない。
この節目をグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(7月13日~16日)で祝うこととなる。ベントレーは、過去20年間のW12エンジン搭載車、そしてマリナーによる新しいベントレーバトゥールまで、感動的な展示でW12を祝福する予定となっている。