今年1月、ベントレーは、ドバイで開催されたエクスクルーシブイベントで新型「スーパースポーツ」を公開した。「スーパースポーツ」は、666 PSのパワー、後輪駆動、そして高度に磨き上げられたシャシーおよび空力パッケージを組み合わせて、新次元のパフォーマンスを実現した究極のスポーツカーだ。新型「スーパースポーツ」の受注は3月より始まり、生産は今年の第4四半期にスタート、2027年初頭から納車が予定されているが、関係者によるとすでに完売したという。今年6月には、日本にも上陸、東京で新型「コンチネンタル GT S 」と「スーパースポーツ」を披露するイベントが開催されたが、5月末に大阪・舞洲でもその雄姿を目にする機会があったのでその模様を紹介したい。
ベントレーの究極のラグジュアリーとパフォーマンスを体感することができる「スーパースポーツ」は、その名にふさわしいベントレーの情熱と歴史を凝縮した 1台だ。世界限定500台。日本にデリバリーされるのはわずか10台。発表後すぐに完売してしまうほど、注目を集めた人気モデルだ。というのも、ベントレー史上最もドライバーズカーとして磨き上げられたモデルという点も大きいだろう。
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「スーパースポーツ」が脚光を浴びる背景には、ペントレーが 100年以上にわたって、積み重ねてきたモータースポーツへの情熱がある。ここで、このクルマのインスピレーションとなったひとりの女性を紹介したい。彼女の名前は、ミルドレッド・メアリー・ペトレ。1895年生まれの彼女は、レーシングドライバーであり、パワーボートレーサーであり、パイロットとして活躍。陸海空のあらゆる世界で記録を打ち立てた唯一無二の存在だ。
1929年、彼女はフランスのモンレリー・サーキットにて、ベントレーフォー ハーフリッターを 24時間単独で走らせ、耐久記録を樹立した。当時の平均速度は約 90マイルで、現代においても驚異的な数字だが、それを 1920年代に成し遂げたことこそ、彼女の偉大さを物語っている。そのチャレンジスピリットとアドレナリンに満ちた精神を受け継いで誕生したのがプロジェクト・ミュートレッドである。そして、このプロジェクトでベントレーの伝説的なネーミング「スーパースポーツ」が復活したのである。
初代「スーパースポーツ」は 1925年に誕生した。ベントレーとして初めて時速 100マイルを超えたモデルであり、生産台数はわずか18台だった。そして、現代に蘇った新たな「スーパースポーツ」は、その DNAを受け継ぎながら、ドライバーとの一体感を徹底的に追求した一台として誕生した。イベント会場では残念ながら試乗は叶わなかったが、プロのドライバーによるデモンストレーションで、その圧倒的な加速感、コーナリング、そしてベントレーでならではのクラフトマンシップを体感することができた。
イベント会場では、新型「コンチネンタル GTS」に試乗することができた。この新型「コンチネンタルGTS」は、先述した「スーパースポーツ」の思想を受け継ぎながら、より洗練されたスポーティーでラグジュアリーを体感できるモデルとして誕生した。今回、復活した 「S」仕様は、これまで以上に大胆に、感性に訴えかける一台として進化している。このモデルは、これまで「 GTスピード」や「マリナー」モデルのみに採用されていたペントレーのパフォーマンスアクティブシャシーとハイブリッドパワートレーンが搭載されている。これにより「 GTスピード」に匹敵する卓越した走行性能を持ちながら、日常でも心地よく楽しめる絶妙なバランスを実現した。
「GTS」を語る上で欠かせないのがサウンドだ。 標準装備されているスーパーエクゾーストは、アクセルを踏み込むたびにベントレーならではの力強く感動的な輝きを放っている。今回の試乗では、そのサウンドを耳にした瞬間、このクルマが持つキャラクターをより深く感じることができた。また「S」モデルはブラックラインスペックを採用しており、エクステリア各所に施されたブラックのディテールがこのクルマにより引き締まった存在感を与えている。ウェルネスと快適性を追求する「コンチネンタルGTアズール」と究極のパフォーマンスを誇る「コンチネンタル GTスピード」。その中間に位置する 「コンチネンタルGT S」のバランスは、絶妙な心地よさと爽快感を与えてくれるはずだ。
続いて、試乗したのが新型「ベンテイガ スピード」。この新型「ベンテイガスピード」はフル内燃機関モデルとして圧倒的なパワーの 650馬力を発揮する。0~ 100km/hの加速はわずか 3.6秒。最もパワフルな「ベンテイガ」となっている。
ちなみにこのクルマ、単にパワフルなだけなく、ダイナミクスも進化しているところが興味深い。試乗時に、スポーツモードに切り替えて走行したところ、標準の「ベンテイガ」と比べて、サスペンションのダンピングが引き上げられていることも体感することができた。
また、新たにESC Dynamicモードを採用。これにより、高いコーナリング性能と俊敏性、そしてベントレーのSUVとしてかつてないドライバーエンゲージメントを実現している。さらに、アクセルをオンした時のスリップアングル制御やフルローンチコントロールが可能になった。いずれも「ベンテイガ」では初めて搭載された機能だ。さらに、23インチのホイールがオプションとして設定されることになった。これにより、クルマの存在感も一段と高まるはずだ。「ベンテイガ スピード」は標準装備のスポーツイグゾーストシステムによって力強いエンジンサウンドを生み出す。当日の試乗車にはアクラポビッチシステムが装着されており、よりスポーティーなサウンドを堪能することができた。試乗時にはアクセルを踏み込むと、そのサウンドをしっかり堪能することができた。新型「ベンテイガスピード」は、フラッグシップにふさわしい存在であり、ラグジュアリーパフォーマンス SUVに対する期待値を塗り替える 一台となりそうだ。
■関連情報
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https://bentleymedia.jp/model/bentayga/speed-bentayga
文/編集部 撮影/ベントレージャパン