ビー・エム・ダブリューは、Mモデルの限定車「M2 CS」の注文の受付を、全国のBMW正規ディーラーにおいて開始した。日本国内において87台限定での導入となり、納車開始は11月以降を予定している。
今回発表のM2 CSのベースとなるM2は、1985年に登場し高性能スポーツカーのベンチマークを確立した「初代M3」と、1973年に誕生しそのスポーティで美しいデザインと卓越した運動性能により名を馳せた「2002ターボ」の伝統を引き継ぐ、最もコンパクトなMモデルであり、初代M2は2016年に発表となり、現在販売されているM2は、2世代目となる。
このM2は、コンパクトなボディに、自然吸気エンジンのような官能的な吹けあがりと、ターボ・テクノロジーによる圧倒的なパワーを併せ持つ直列6気筒Mツインパワーターボエンジンを搭載。セグメント唯一の後輪駆動コンセプトと約50:50の理想的な前後重量配分により、俊敏なハンドリングと卓越したロード・ホールディング性能を実現。Mモデルらしいパワフルなスタイリングとともに高いコーナリング性能を発揮し、アドレナリンがほとばしる究極の「駆けぬける歓び」を実現している。また、よりダイレクトに車両を操れるマニュアル・トランスミッション搭載モデルも、ラインアップする。
今回発表のM2 CSは、M2をベースに、約30kgの軽量化、約50馬力の最高出力向上および約50Nmの最大トルク向上を実現している。なお、M2 CSのCSは、Competition Sport(コンペティション・スポーツ)の略となる。
M2をベースに、ルーフやトランク・リッドにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用し軽量化を図り、さらに、ドアミラーキャップ、ディフューザー等にもCFRPを採用することで、存在感を増している。レッド・キャリパーのカーボンセラミックブレーキを装備し、トランクリッド等のモデルバッチは、ブラックをベースにレッドアクセントを利かせることで特別感が演出されている。
一方インテリアにおいては、センター・マーク付きのMアルカンターラステアリング、Mカーボンファイバートリム、専用CFRP製センターコンソール、CSロゴイルミネーション、前席にMカーボンバケットシート等を採用。レーシングシーンを彷彿とさせるデザインが印象的でありながら、リヤ・シートには大人2名が座れるスペースを確保しており、日常使いでの優位性も兼ね備えている。
M2に搭載される直列6気筒BMW Mツインパワー・ターボ・ガソリン・エンジンをベースに、ブースト・アップ等のチューニングを施すことで、M2に比べ、出力を約50PS向上させ最高出力を530PS(ヨーロッパ仕様値)に、トルクを約50Nm向上させ最大トルクは650Nmにし、さらに、軽量化の実現により、0-100km/h加速は3.8秒(ヨーロッパ仕様値)を実現している。
そしてシャシーは、M2をベースに、専用のエンジンマウントの採用、DSC/MDMのセッティング変更、サスペンションをローダウンする等により、サーキットにおける究極のドライビング性能を発揮する。
関連情報:https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/m-series/bmw-2-series-m-models/bmw-m2-cs.html
構成/土屋嘉久