フェラーリ「Roma」の後継となるV8ツインターボ搭載クーペ「Amalfi」が日本上陸

Ferrari

フェラーリ・ジャパンは、2025年7月30日、東京・浜離宮恩賜庭園を臨むウォーターズ竹芝にて、「Amalfi（アマルフィ）」の日本初披露イベントを開催した。同イベントには、イタリアのマラネッロ本社よりプロダクトマーケティング責任者、エマヌエレ・カランド氏を迎え、特別な一夜となった。

Amalfiは、今年7月初旬にイタリアの都市アマルフィで世界初公開された、新型2＋2クーペモデル。同モデルは、Romaの後継として位置付けられ、革新的なパフォーマンスと時代を超えたエレガンスの両立を実現している。

今回のイベント会場は、南イタリア・アマルフィ海岸の鮮やかさを再現するインテリアで彩られ、レモンの木々やライブジャズ、厳選された地中海風のディテールの数々が、来場したゲストにリゾート地のような特別なひとときを届けた。それは都会の喧騒を離れ、フェラーリが持つ情熱やライフスタイルの魅力を存分に体感できる空間となった。

フェラーリS.p.A. ヘッドオブプロダクトマーケティングエマヌエレ・カランド氏

カランド氏は、以下のように語り、来場したゲストは、洗練された空間で、フェラーリの最新モデルが持つ革新性と情熱を体感する機会となった。

「アマルフィは、フェラーリが追求する比類なきパフォーマンスと、ドライビングの純粋な喜びーこの2つの魂を完璧なバランスで具現化したモデルです」

このAmalfiのデザインは、流麗でミニマルなイメージを柱にし、彫り込まれたフォルムとクリーンな面によって、現代性とダイナミズムを表現している。フロントは大きなエア・インテークで占められ、彫り込まれた長いボンネットの下に 640PSのV8ターボエンジンを搭載。リアには、高速走行時の安定性に貢献する一体化したアクティブ・スポイラーを装備し、鍛造ホイールとカーボン・ファイバー製ディテールが、スポーティーで洗練された美しさを引き立てている。

一方、車内に目を転じると、キャビンはデュアル・コックピット・レイアウトを採用。ステアリング・ホイールには物理的ボタンを装備し、アイコニックなスタートボタンも復活した。一体化したセンター・ディスプレイと人間工学にかなった操作系によって、ダイナミックなドライビング中にも、車両との直感的な意思疎通が可能となっている。カーボン・ファイバーの多用とアクセントとなるステッチがエクスクルーシブな印象をさりげなく生み出している。また、2＋のシート構成のため、リアシートを利用して実用性を引き上げることができ、収容力が拡大され、子ども連れの旅行にも利用できる。

Amalfiの心臓部であるV8ツインターボエンジンは、数々の受賞歴があるF154ファミリーから派生した進化型で、ターボチャージャーの新キャリブレーションによって最高640PSを発生する。高く評価されている8速デュアルクラッチ・トランスミッションは、高速でスムーズな変速を実現。傑出したパフォーマンスを誇り、0-100km/h加速は3.3秒、0-200km/h加速は9.0秒、パワーウェイトレシオは同クラス最高の2.29kg/PSとなる。

さらにドライビング・ダイナミクスも磨き上げられた。ブレーキ・バイ・ワイヤ・システムに加え、あらゆる路面や状況に対応できる「ABS EVO」コントローラーが導入され、ステアリング・ギアボックスはいっそう正確でリニアな反応となるよう再キャリブレーションされている。アクティブ・エアロダイナミクスとして、一体化した新しい可動ウィングをリアに装備し、これがあらゆる走行条件とマネッティーノの全ポジションで安定性を確保して、最大のダイナミクス性能を引き出す。

そしてAmalfiには、フェラーリモデルの最新の技術ソリューションが搭載されている。インフォテインメント・システムは、コネクテッド機能を完備しApple CarPlayと Android Autoを標準装備するほか、スマートフォンのワイヤレス充電機能も備える。さらに新ステアリング・ホイール、デジタル・インストゥルメント・クラスター、10.25 インチの横向きディスプレイで構成された先進的なヒューマン・マシン・インターフェース（HMI）は、ドライバーとパッセンジャー双方が関与できる設計となっている。オプション装備には、車速35km/h まで稼働するフロントリフター・システムもあり、市街地の障害物を乗り越えやすいよう、車高が最大40mm上がるようになっている。また乗車体験の仕上げとなるのがオプションのBurmester高級オーディオ・システムで、没入感のある音環境を実現し、乗るたびに高い品質と細部へのこだわりを実感できる。