メルセデス・ベンツは、メルセデス・マイバッハより新型モデル「メルセデス・マイバッハSL モノグラムシリーズ」を発表した。このモデルは、マイバッハブランドの歴史上、最もスポーティなモデルであり、細部までこだわった絶妙なデザイン、そして上質な素材の組み合わせが特徴となる。さらに特長的なデザイン要素として、マイバッハパターンがエクステリアからインテリアまで施され、一体感を生み出し、これらの特別なアクセントは、フロントからリアに至るまで表現されている。
市場投入時には、ロードスターのツーシータ―モデルに2つのキュレーションされたデザインコンセプトが用意される。「メルセデス・マイバッハSL 680 モノグラムシリーズ レッドアンビエンス」は、外装色オブシディアンブラック(メタリック)とMANUFAKTURガーネットレッド(メタリック)が織りなす新しいツートーンペイントの組み合わせが特徴となる。
一方、「メルセデス・マイバッハSL 680 モノグラムシリーズ ホワイトアンビエンス」では、オブシディアンブラック(メタリック)がMANUFAKTURオパリスホワイトマグノとコントラストを生み出し、メリハリあるエレガンスを演出。このとても鮮やかな「レッドアンビエンス」とエレガントな「ホワイトアンビエンス」は、官能性、美しさ、軽快性を体現しており、メルセデス・マイバッハの哲学と、ドライビングエクスペリエンスを表現している。
さらに内装には、植物由来のなめし加工を施したクリスタルホワイトのMANUFAKTURナッパレザーと、光沢あるシルバークロームのトリムパーツが随所に施され、マイバッハならではの世界観が感じられるようデザインされている。市場展開は2025年春にヨーロッパから始まり、他の市場でも順次展開される。
メルセデス・マイバッハSLは、ブランド哲学に沿って、感性を刺激する体験を提供する。縦のピンストライプを配したマイバッハ専用ラジエターグリルは、中央に配置された“MAYBACH”のレタリングと精巧に統合されイルミネーションにより照らされる。さらに特徴的なボンネットマスコットには、フロントからリアにかけて中央を走るクロームフィンが施され、ボディにメリハリをあたえる。上質さをさらに高めるため、オブシディアブラックのボンネットには、グラファイトグレーのマイバッハパターンを組み込むことが可能。
このボンネットの製造工程は、非常に複雑で高い精度が求められるため、一部がハンドメイドで行われている。まずボンネットにベースコートが施され、それから手作業で研磨され、マイバッハ パターンを塗装。さらにクリアラッカーの塗装の後、再び手作業による磨きを経て、最後にもう一度クリアラッカーが塗布され仕上げとなる。各工程は高度な技術により、極めて精密に行われる。
ヘッドライトの内部は、ローズゴールドの上質なアクセントで仕上げられている。またフロントスポイラー左右に配置されたワイドなエアインテークにより、迫力のあるデザインとなっており、フロントガラスフレームやサイドスカートには、クローム装飾が施されている。なおホイールは、5ホールデザインまたはマルチスポークデザインの21インチ鍛造ホイールが設定される予定となっている。
そして、広範囲にわたって防音処理が施されたアコースティックソフトトップは、ライトブラックカラーのファブリックで構成され、マイバッハパターンがアンスラサイトカラーで組み込まれている。リアは、マイバッハのシグネットが入ったテールランプ、クロームトリムの入ったリアスカート、専用のリアディフューザーデザイン、ルーバーの追加されたエグゾーストエンドによって特徴づけられている。
さらにシート後方には、空力特性を考え設計されたエアロダイナミクスを向上するダブルスクープがこのモデル独特のデザインを演出。ボンネットのクロームストリップと相まって、特にルーフオープン時で、2シーターならではの、非常にエレガントでスポーティなプロポーションを表現している。
インテリアは、マイバッハ特有の装備と、ドアパネル、センターコンソール、そしてブランドのロゴがあしらわれたシートに採用されたクリスタルホワイトのナッパレザーが特別な高級感を生み出している。この植物由来のなめし加工を施したクリスタルホワイトカラーのナッパレザーは、洗練された雰囲気を醸し出している。さらにナッパレザーのなめし剤にはサステナブル素材を使用。
シートは、新たなフローラル・デザインになっており、シート後ろのスペースもホワイトのレザーで仕上げられている。そしてメッキ装飾を施したシートバックレストとシルバークロームのトリムが鮮やかなコントラストを生み出す。またデジタルコックピットディスプレイとメディアディスプレイには、マイバッハオリジナルのスタートアップアニメーションと表示スタイルが組み込まれている。さらに、マイバッハロゴが、ステアリング、ステンレスペダル、ステップカバーにもあしらわれている。
メルセデス・マイバッハSLは、乗り心地と静粛性も追求するため、高い運転能力と快適性に優れた4リッターV型8気筒を採用した。さらに、専用の排気システムは、サウンドを最適化し、広範囲の断熱/遮音対策により高い静粛性を実現し、快適性を重視したサスペンションセッティングやソフトエンジンマウントを採用している。これらの要素が組み合わさることで、マイバッハならではの静かで快適な乗り心地を提供。
さらに、4リッターV型8気筒ツインターボエンジン(430kW/585PS)と、アクセルペダルの操作に応じてスムーズにシフトする9G-TRONICオートマチックトランスミッションの組み合わせにより、極めてダイナミックなドライビングプレジャーを体感。連続トルク可変配分式四輪駆動システムである4MATIC+が滑りやすい路面条件でも高いトラクションを提供し、走行安全性を向上させる。そして標準装備のリアアクスルステアリングは、機敏さと安定性を兼ね備え、操作性と安全性を両立したドライビング体験を実現する。
関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/
構成/土屋嘉久