マセラティ MSG レーシングは、FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11から適用される新しいGEN3 Evoレギュレーションに対応した、マセラティ「ティーポ フォルゴレ」を公開した。
2024年11月5日から8日にかけて、スペインのマドリードにあるハラマ・サーキットで行われたプレシーズンテストで公開されたマセラティ「ティーボ フォルゴレ」は、新しいデザインを纏い、より空力に優れたボディと、マセラティの110年にわたるサーキットでの勝利と成功の歴史を物語る美しさを持ち合わせている。
この「ティーポ フォルゴレ」という名称は、マセラティ トライデントの完全電動レンジへのオマージュであり、過去、現在、未来をつなぐ架け橋を象徴している。アイコニックなマセラティブルーで彩られたリバリーには、革新と電動化のシンボルとして、リアにローズゴールドのアクセントが施されている。
マセラティのヘッド・オブ・デザインであるクラウス・ブッセ氏は、次のように述べている。
「フォーミュラEシングルシーターのリバリーデザインに3年連続で携わることができ、大変光栄です。今年のデザインは、マセラティが築いてきた110年間の歴史とモータースポーツにおける実績を称えるものです。フォルゴレの象徴である“コッパーカラー”を採用し、この色が示す通り、マセラティはこれからの電動化の時代により積極的に対応していく意志を表明しています。ドライバーのコックピット周辺には、歴史に名を刻むチャンピオンたちの名前、サーキット、そしてグランプリの勝利日が刻まれています。これが、私たちのレーシングDNAを未来に継承する架け橋となるのです」
フォーミュラEの最新GEN3 Evoパッケージを備えたマセラティ「ティーポ フォルゴレ」は、かつてない速度と効率性を実現し、急成長中のモータースポーツに参戦する。その効率性とパフォーマンスにおいて大きな進化を遂げた結果、他のFIAレースシングルシーターチャンピオンシップにはない加速力を持っている。GEN3 Evoは、0-60mphを1.82秒、0-100km/hを1.86秒で到達。また、600kWの回生ブレーキシステムにより、レース中に使用されるエネルギーの50%が回生によって供給される。
マセラティ MSG レーシングのチーム代表であるシリル・ブレイス氏は、以下のように語っている。
「フォーミュラEで、マセラティのような象徴的な自動車ブランドに参戦できることは、私たちにとって非常に光栄なことです。非常に特徴的な『ティーポ フォルゴレ』でレースに参戦することは、大きな責任があります。マセラティは、レースの場でもそうでない場でも、素晴らしい実績を持っており、シーズン9と10でトライデントを再び表彰台の頂点に導けたことは私たちの誇りでした。この印象的なリバリーは、マセラティの素晴らしいモータースポーツの歴史と、選手権におけるチームの成功を証明しています。シーズン11においても、さらなる歴史的な勝利に向けて、一緒に戦うことを楽しみにしています」
関連情報:https://www.maserati.com/jp/ja/corse/formula-e/car
構成/土屋嘉久