アウディは、A6 e-tronファミリーに後輪駆動のエントリーモデルと、quattroモデルを追加することを発表した。なお、これらの新しいバリエーションは、すでにドイツでオーダー可能となっている。
今年の7月に開催されたワールドプレミアで、アウディから新しいA6 e-tronが2つのバリエーションで発表された。後輪駆動のA6 e-tron performanceは、システム出力270kW[367PS](ローンチコントロール時は280kW[380PS])、スポーティなS6 e-tronはquattro四輪駆動で出力370kW[503PS](ローンチコントロール時は405kW[550PS])となる。今回新たなバリエーションとして、後輪駆動で総電力量83kWhの小型バッテリーを搭載した手頃なA6 e-tron(正味容量75.8kWh)と、quattro四輪駆動で総電力容量100kWh(正味容量94.9kWh)の大容量バッテリーを搭載したモデルが登場した。
新しく追加された後輪駆動のA6 e-tronは、システム出力210kW[286PS](ローンチコントロール時240kW[326PS])で、0から100km/hを6秒で加速。800Vの技術で最大225kWを出力するDC急速充電により、充電が短時間で可能となった。最適な充電ステーション(ハイパワー充電、HPC)を使用すると、Sportbackはわずか10分で最大260km、Avantは最大245km相当の充電が可能。充電レベル(SoC)は21分で10%から80%まで増加する。インテリジェントで高性能な予測的サーマルマネージメントが、この優れた充電性能を実現している。そしてA6 Sportback e-tronの一充電走行距離は最長627km、A6 Avant e-tronの一充電走行距離は最長598km。A6 Sportback e-tronは、A6 e-tronファミリーの中で、最も経済的なバリエーションとなる。
一方新しく追加されたquattroモデルは、システム出力315kW[428PS](ローンチコントロール時340kW[462PS])で、0から100 km/hまで4.5秒で加速。A6 e-tron quattroは、最大270kWの充電容量を持つHPCでは、Sportbackの航続距離はわずか10分で最大290km、Avantは最大280km相当の充電が可能となっている。充電レベルは21分で10%から80%まで達し、一充電航続距離はA6 Sportback e-tron quattroで最長716km、A6 Avant e-tron quattroで最長685kmになる。