星のや京都が位置する嵐山は、枕草子の一節に「野は嵯峨野、さらなり(*1)」と記され、古くから歌枕として数多くの和歌に詠まれている風光明媚な場所だ。渓谷の斜面が急なため、秋には赤や⻩に鮮やかに色づく紅葉の一本一本が際立ち、錦の絹織物のように広がる風景を眺めることができる。
*1 「野は、嵯峨野は言うまでもない」の意味。嵯峨野とは、嵐山周辺を指す。
星のや京都は、紅葉の名所である嵐山で、美しい紅葉の景色に包まれ、旬の味覚を堪能することで贅沢に秋を過ごしてもらいたいと考え、2024年11月10日~12月10日の期間、紅葉の特等席で秋を1日中愛でる滞在プログラム「奥嵐山の錦秋(きんしゅう)滞在」を今年も開催する。
星のや京都「奥の庭」の樹齢400年の真っ赤なオオモミジの下で夕食を楽しむ。夕食は、時間の移り変わりとともに表情を変える嵐峡の紅葉やライトアップされるオオモミジを眺めながら味わう「錦秋膳」。
先付は秋に旬を迎える渡り蟹に土佐酢を合わせた、目にも鮮やかな一品。秋の吹き寄せを設えた八寸では、旬の味覚を贅沢に盛り込んだ。
そして錦秋膳の最後は、奥の庭に特別に設えた外のお茶席に移動し、ライトアップされたオオモミジや枯山水の庭を座観式で鑑賞。お茶席では夜の景色と共にスタッフが丁寧に立てた抹茶と季節の京菓子を味わい、贅沢なひとときを過ごせる。
「紅葉野遊山」では、早朝に星のや京都の対岸に位置する⻲山公園の展望台まで足を運ぶ。早朝の展望台では、日の出後のわずかな時間にしかみることができない美しい秋の朝焼けと霞がかった奥嵐山の幻想的な景色を楽しむことができる。赤や黄色に色づいた紅葉や翡翠色の大堰川、広大な空が織りなす奥嵐山の景色に包まれながら温かい甘酒で一息つくことで、身も心も癒される。
平安時代から紅葉の名所である小倉山(*2)を目の前に、星のや京都「空中茶室」にて朝食を味わう。
空中茶室は、星のや京都の前を流れる大堰川(おおいがわ)にせり出すようにつくられた外の空間で、自然をダイナミックに感じられる場所。小倉山に朝日が差し込み、紅葉の赤や黄色がより鮮やかになる朝の風景を眺めながら、朝食時間を楽しめる。朝食は、秋に旬を迎えるキノコと甘鯛を中心としたお鍋。朱鷺色平茸(ときいろひらたけ)やたもぎ茸、黄甘鯛、赤甘鯛を使用し、奥嵐山の錦秋を表現した。
*2 百人一首26番 貞信公「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」
<1日目>
15:00 チェックイン
18:00 奥の庭の樹齢400年の紅葉の下で「錦秋膳」に舌鼓をうつ
20:00 夜のお茶会で紅葉を眺めて過ごす
<2日目>
7:30 ⻲山公園の展望台まで足を運ぶ
9:00 貸切の空中茶室で小倉山の景色と共に錦秋朝食を楽しむ
12:00 チェックアウト
期間 :2024年11月10日~12月10日
料金 :1名50,600 円 2名88,000円 (税・サービス料込、宿泊料別)
含まれるもの:錦秋膳・和菓子・抹茶・野遊山・錦秋朝食
定員 :1組2名
予約 :公式サイトにて14日前まで受付
場所 :星のや京都
対象 :宿泊者
備考 :雨天時は開催場所が変更、または中止になる可能性がある。
平安貴族が興じた嵐山にたたずむ水辺の私邸で時を忘れる。渡月橋から船に乗り、大堰川を遡った先では、京都に息づく日本の伝統技法を感じる客室、嵐山の情景を映した滋味豊かな日本料理、四季の美しい景観と静けさの非日常が提供される。
所在地:〒616-0007 京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
電話:050-3134-8091(星のや総合予約)
客室数:25室・チェックイン:15:00~/チェックアウト:~12:00
料金:1泊 136,000円~(1室あたり、税・サービス料込、食事別)
アクセス:阪急嵐山駅より徒歩約10分、京都南ICより車で約30分