1884年創立のブライトリングは、「140 Years of Firsts」として今年1年を通して140周年を祝福しており、この度、3つのフラッグシップモデル(プレミエ、ナビタイマー、クロノマット)の140周年アニバーサリー リミテッド エディションを発表した。
ブライトリングは、自社製クロノグラフ・ムーブメントを製造する数少ない独立系時計メーカーの一つだ。
2009年のブライトリング マニュファクチュール キャリバー01から始まり、B02の24時間表示、B03のスプリットセコンド、B04のGMT機能など、クロノグラフキャリバーを次々と発表。その後も、さらに多くの技術革新が続いている。新しいキャリバーB19は、ブランド初のエクスクルーシブなパーペチュアルカレンダームーブメントであり、またブライトリング創立当初からの専門分野、クロノグラフでもある。フルカレンダー、ムーンフェイズ、28、30、31日の月と閏年の自動修正機能により、わずかな調整のみで一世紀近く作動。さらには、約96時間という驚異的なパワーリザーブを誇る。
ムーブメントのソリッドゴールド製ローターには、スイスのラ・ショー・ド・フォン、モンブリラン通り3番地にあったブライトリングの歴史的なモンブリラン工場が刻まれている。モンブリランは単なる工場ではなかった。西の棟は別荘風の家屋で、ブライトリング家の3世代が住んでいたのだ。モンブリランの建物は、80年以上もブライトリングの工場として存在し続け、誇らしい広告塔でもあり、1930年代から40年代にかけては、その名前が時計のダイヤルにも記載されていたほどだ。
プレミエは、クロノグラフをコックピットから社交の場へと導き出す時計として1943年にデビュー。それは趣味の良いセンスのシンボルとなった紳士のクロノグラフであり、同時に高性能ツールウォッチでもあった。ソリッド18Kレッドゴールドのアニバーサリーエディションは、プレミエの特徴的なアラビア数字のインデックス、コントラストが際立つ分目盛り、独特の角型プッシャーを踏襲。ストラップは、ブラックのアリゲーターレザーにエレガントな同系色のトップステッチが施され、18Kゴールドのフォールディングバックルが付属する。
ナビタイマーは、クロノグラフとブランド独自の回転計算尺を組み合わせた初のパイロットウォッチであった。1952年当初、航空機オーナーパイロット協会(AOPA)のメンバーに向けて開発されたナビタイマーは、瞬く間にセレブリティや宇宙飛行士など、より幅広いユーザーに愛されるようになる。1962年には、宇宙を飛んだ初のスイス製腕時計となりました。アニバーサリーエディションは、目を引く18Kレッドゴールドのダイヤルにブラックの名高い計算尺が特徴。ストラップは、ブラックのアリゲーターレザーにコントラストの効いたトップステッチが施され、18Kゴールドのフォールディングバックルが付属する。
クロノマットは1983年、イタリアのアクロバット飛行部隊、フレッチェ・トリコローリの公式時計としてデビュー。そのデザインが人気を博し、翌年には幅広く一般発売される。当時はクォーツ時代で、重要な意義があった。クロノマットは、機械式クロノグラフの人気回復に貢献したのだ。アニバーサリーエディションは、このモデル独特の15分毎の位置に配された突起型ライダータブと「オニオン」型リューズ、伝統的なルーローブレスレットの意匠を受け継いだラバーストラップといった特徴的なデザインに。また、セラミック製のインサートが、このモデルの外観をより魅力的なものにしている。さらに、ブライトリングにとってもう一つの「初めての仕様」であるスケルトンダイヤルを採用した。
アニバーサリー リミテッド エディションの各モデルには、スエード張りの豪華な木製ウォッチボックスが付属しており、最大3本の時計をディスプレイすることができる。さらに、収納用の引き出しと取り外し可能なトラベルポーチも付属。購入した人には、豪華版『Breitling:140 Years in 140 Stories(ブライトリング:140の物語が伝える140年)』(リッツォーリ社出版、2024年)が贈呈される。本書には選んだアニバーサリーピースが掲載され、ブライトリングの輝かしいヘリテージがリアルなストーリーと写真で紹介されている。「キャリバーB19とアニバーサリー リミテッド エディションで、私たちは再び歴史を作ろうとしています。今回の発売は、私たちの『140 Years of Firsts』に見られるような革新をまさに体現するものです」とジョージ・カーンは語る。