フェラーリジャパンは、SF90 Stradaleをベースとする799台の限定生産の新たなスペシャル・シリーズである「SF90 XX Stradale」の国内初披露となる顧客イベント「Ferrari Night」をIHI STAGE AROUND TOKYOで開催した。
登壇したフェラーリ極東・中東地域 代表取締役社長 ディーター・クネヒテル氏は、新モデルのコンセプトを、「特別仕様車の最高の技術特性とXXプログラムの技術特性が初めて融合した公道仕様車」と説明し、「私たちが目指したのは、レーシングカーの”エキサイティングな体験”を再現すること」とそのパフォーマンス特性について語った。
また、F-1日本グランプリを直前に控えたレーシングドライバー・シャルル・ルクレール選手が会場に駆け付け、トークショー等の交流イベントを通しゲストを大いに魅了するなど、一夜限りのフェラーリの世界観が再現された会場とダイナミックな演出の融合により、祝祭の一体感と興奮に包まれた。
SF90 XX Stradaleは、フェラーリ公道モデルのパフォーマンスを新たなレベルへ押し上げるというスペシャル・バージョンのコンセプトを、これまで以上に極限まで追求した最新モデルとなる。
このコンセプトは約20年にわたって磨き上げられ、その間に誕生した488 Pistaや812 Competizioneといったモデルは、跳ね馬のラインアップの中でもベンチマークと考えられるようになった。
またフェラーリでは、これと並行して20年にわたってXXプログラムも開発し、選り抜きの専門的なカスタマー・ドライバーを対象に、公道走行の承認は得ていないものの、サーキットを限界で走行できる究極のモデルを提供してきた。このプログラムから生まれたモデルはすべて大好評を博しており、直近の例にはFXX-KEVOがある。
フェラーリは、この二つの分野で得た経験を生かして、両プログラムのエンジニアリング・コンセプトを最大限に実現した公道走行可能なモデルを生み出すことを決意。
SF90 XX Stradaleは、スーパーカーのSF90 Stradaleをベースとし、サーキットを限界域で走る胸躍る驚異のドライビング・エクスペリエンスを、新たな高みに押し上げたモデル。
SF90 Stradaleから30PSアップした1,030PSという驚くべき最高出力と、特殊なソフトウェア・ロジックがパフォーマンスを増大。さらに、公道モデルへの装備はF50の時代以来となる固定リア・スポイラーを含む斬新な空カソリューションを採用し、車速250km/hで530kgという比類ないダウンフォースを発生する。
SF9O XX Spiderも、同じコンセプトをインスピレーション。サーキットで味わう究極のアドレナリンの奔流に加えて、オープンエア・ドライビングの喜びを上乗せし、そこではフェラーリV8のアイコニックなエンジン・サウンドが大きな貢献を果たす。
SF90 XX Stradaleと同じ洗練された空力ソリューションを採用した上で、コックピットの気流を操る専用の開発を施すことで、ルーフを格納しても優れた快適性が確保されている。
また、フェラーリの名高いリトラクタブル・ハードトップ(RHT)を装備。これはアルミニウム製パネルで構成され、わずか14秒で開閉できるだけでなく、車速45km/hまでは走行中でも操作が可能となっている。