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CARS
2024.02.24

優雅で洗練されたマセラティのスーパースポーツ「グラントゥーリズモ トロフェオ」が魅せる世界

リアシートも大人2名が長時間座るのに耐えられる広さを確保

 高速道路に入り、高速巡航に移る。グランツーリズモが、車名どおり、長距離、高速移動=グランドツーリングの体勢に入る。100km/hの巡航は、Dレンジ8速1500回転、7速1900回転。エンジン音も風切り音も低く抑えられている。乗り心地も路面からの振動も上下動もコントロールされている。ドライビングモードを「GT」から「スポーツ」に切り替えると、上下動がややキツメになり、乗り心地は硬くなる。「GT」から「コンフォート」にすると、路面のうねりに対しての上下動がやや大きくなる。

 新しくなったサスペンションと電子制御ダンパーが常に安心感のあるハンドリングをキープしてくれる。今回の試乗中はドライ路面だったが、ウェットになれば、4輪駆動の安定感も体感できるはずだ。ブレーキもベンチレーテッドディスクの径は前380mm、後350mm。ワインディングでの働きは絶大だ。

 そのワインディングに入り、Mモードに切り替え、「スポーツ」モードを選択する。目の前のエンジン回転計は6500回転からレッドゾーンだが、パドルレバーで1速5000回転まで回しても40、2速70、3速105km/hに達してしまう。V6エンジンは4000回転をオーバーすると、それまでの軽いハミングから、爆音に近いボリュームになる。この加速なら0→100km/h、3秒台も十分に可能に違いない。

 このようなスーパースポーツでありながら、グランドツーリングは、リアシートも大人2名が長時間座るのに耐えられる広さを確保している。足元も狭くはないし、頭上はリアゲートのウインドが拡がっているので、陽射しは辛いかもしれないが、身長165cm以下ならロングドライブも苦にならないだろう。

 美しい容姿、上品で高品質の内装、ジキルとハイド的なパワーユニット。「トロフェオ」の車両価格は2998万円。標準グレードのモデルは2444万円と発表されている。しかし、新型「グランツーリズモ」の本命は100%EVの「フォルゴーレ」。その走りがどこまで”GT”しているのかを早く確かめたい。

■関連情報
https://www.maserati.com/jp/ja/models/granturismo/granturismo-trofeo

文/石川真禧照 撮影/萩原文博

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