マセラティは、英国・ウェストサセックス州の美しい田園風景を舞台に開催される世界有数の自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2026」において、ブランドの魅力をさらに磨き上げた新型「グラントゥーリズモ」、新型「グランカブリオ」、新型「グレカーレ」を一般に向けて初公開した。
展示車両は、いずれもトロフェオ仕様で、フォーリセリエ プログラムによる特別なボディカラーが採用されている。新型グレカーレは「オレンジ・デビル」、新型グランカブリオは「ブルー・エモツィオーネ」、新型グラントゥーリズモはマット仕上げの「グリーン・ジュピター」を採用。
また今回、新型グラントゥーリズモのアーキテクチャーをベースに開発したサーキット専用モデル「Project GT4(プロジェクトGT4)」が世界初公開された。マセラティが描くGTレーシングの未来を体現する1台であり、急速な成長を続けるGT4カテゴリーへの本格参入によって、モータースポーツを舞台にブランドの技術革新をさらに加速させていく。
さらに、「MCプーラ チェロ」、「GT2ストラダーレ」、「MCXtrema(マセラティ エクストレーマ)」も登場。会場のスーパーカー・パドックで展示されるほか、名物のヒルクライムにも参加。高低差約100メートルを駆け上がるこのコースは、ドライバーの技量が試される難関として知られている。また金曜日からは、「MCXtrema」がイベントのハイライトである「タイムド・シュートアウト」にも挑む。
アルファ ロメオ兼マセラティCEOのサント・フィチーリ氏は、次のように述べている。
「トライデントロゴ誕生100周年、そしてマセラティのモータースポーツ参戦100周年という、ブランドにとって特別な節目の年に、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードという特別な舞台で、お客様やファンの皆様、そしてステークホルダーの皆様とマセラティのビジョンと価値観を共有できることを大変嬉しく思います。私たちは、イタリアン・グランツーリスモの精神をグッドウッドへ届けられることを誇りに思っています。新型グラントゥーリズモ、新型グランカブリオ、新型グレカーレは快適性とパフォーマンスを高い次元で融合させ、ブランドの魅力をさらに高めるモデルです。
また、プロジェクトGT4は、ブランドの技術革新と開発を担うマセラティ コルセの戦略的な役割を象徴しています。そのすべては、イタリア・モデナから始まります。マセラティの鼓動が息づくこの地で、伝統、卓越したエンジニアリング、デザイン、そして情熱が、今もなお私たちのクルマづくりを支えています。これらは、マセラティで働く社員一人ひとりの情熱、パートナーの皆様のご支援、そして世界中でトライデントブランドを支えるディーラーネットワークとの強固な連携によって支えられています」
今回のデザインアップデートは、マセラティのデザインセンターのチェントロ・スティーレがサーキット専用モデル「MCXtrema」の開発を通じて磨いてきたデザインの進化を体現するもの。「MCXtrema」で追求した、より水平基調でシャープかつアグレッシブなフロントデザイン。そのデザイン言語はGT2ストラダーレへと受け継がれ、「MCプーラ」でさらに洗練を重ね、今回ブランドを象徴するグラントゥーリズモとグランカブリオ、そしてDセグメントSUVの「グレカーレ」にも採用されている。
新型「グラントゥーリズモ」と新型「グランカブリオ」は、エクステリアを刷新するとともに、インテリアの質感も向上。3.0リッターV6ツインターボエンジンのネットゥーノは、最高出力590PS、最大トルク650Nmを発揮し、「グラントゥーリズモ トロフェオ」では、最高速度320km/h超を実現。そしてトロフェオに標準装備されるスポーツエキゾーストが、これまでにないサウンド体験をもたらしてくれる。
さらに全モデルに四輪駆動システムと車高調整機能付きエアサスペンションを標準装備。MCプーラにも採用されるF1由来のプレチャンバー燃焼技術と、4つのフルサイズシートを組み合わせることで、4名が快適に過ごせるグランドツアラーとしての完成度を一段と高めた。スポーティな走りと快適性を両立し、あらゆるシーンでマセラティならではのドライビングプレジャーを提供する。
一方、新型「グレカーレ」は、ブランドを代表するラグジュアリーSUVとして、上位セグメントに匹敵するゆとりある室内空間と、マセラティならではのスポーティな走り、そして日常での高い実用性を兼ね備えている。上質な素材で仕立てたインテリアは洗練された快適性を備え、ドライバーの好みに応じて選べるドライブモードと優れたハンドリング性能が、意のままの走りを支える。その心臓部に搭載されるのは、クラストップレベルの比出力を誇るV6ターボエンジン。マセラティならではのサウンドと、F1由来のテクノロジーがもたらす卓越したドライビングエクスペリエンスを提供する。
イタリア・モデナのモーターバレーで生まれた「プロジェクトGT4」は、サーキットで培った技術を市販車へと還元するというトライデントの哲学を体現したモデル。ブランドの技術革新を担うマセラティ コルセの最新プロジェクトとして、新型「グラントゥーリズモ」をベースにエンジンとボディを開発した。GT4レギュレーションに基づき市販モデルとの高い共通性を確保することで、運用・メンテナンスコストの抑制にも貢献している。
GT2で培った経験を生かし、急速な成長を続けるGT4カテゴリーへの参戦を見据えて開発されたこのマシンが目指すのは、2028年のレース復帰、そして勝利。搭載されるのは、F1由来のプレチャンバー燃焼技術を採用した3.0リッターV6のネットゥーノエンジン。サーキットで優れた性能と耐久性、そしてさらなる進化の可能性を証明してきたユニットは、仕様によって700PSを超える最高出力を発揮。
駆動方式には、後輪駆動を採用し、「グラントゥーリズモ トロフェオ」由来のサスペンションには調整式ダンパーとアンチロールバーを装備。市販モデルと比べ約400kgの軽量化を実現している。さらにコクピットには、GTモデルのダッシュボードデザインを継承しつつ、ロールケージ、公認レーシングシート、公認燃料タンク、専用冷却システムを備えたブレーキ、そしてGT4レギュレーションに準拠した18インチアルミホイールが採用された。「プロジェクトGT4」には、「GT2ストラダーレ」の開発で培ったノウハウに加え、マセラティ コルセとチーフテストドライバーのアンドレア・ベルトリーニ氏が積み重ねてきた豊富な知見が惜しみなく注ぎ込まれている。
グッドウッドでは、トライデントロゴ誕生100周年を記念した特別仕様「100トライデント」リバリーも初公開。ルーフからリアエンドへと大胆に描かれた大型のトライデントロゴ、ボディ全体にちりばめた100個のブルーのトライデント、マセラティの歴代レーシングカーを想起させるフロントのホワイトバンド、そしてモデナの街を象徴するブルーとイエロー。モーターバレーで設計・開発・生産された1台であることを物語るデザインに仕上げられた。スーパーカー・パドックでは、「MCプーラ チェロ」、「GT2ストラダーレ」、「MCXtrema」を展示。いずれのモデルも、伝統あるヒルクライムでダイナミックな走りを披露した。
なかでも注目は、GT2から生まれた公道仕様モデル「GT2ストラダーレ」。ベースとなったGT2は、マセラティをGTレースで再び勝利へ導いたモデル。そのレーシングスピリットを受け継ぐ「GT2ストラダーレ」は、サーキットで培った卓越したパフォーマンスを公道でも体現。その隣を飾るのは、マセラティ スーパーカーの新たな境地を切り拓く「MCプーラ チェロ」。
さらに、モデナの街を象徴するブルーとイエローをまとった特別なリバリーの「MCXtrema」も登場。世界限定62台のみが生産されたこのサーキット専用モデルは、トライデントのパフォーマンスを極限まで追求した1台。搭載されるのは、ネットゥーノをベースとした3.0リッターV6ツインターボエンジン。最高出力740PSを誇り、サーキットで圧倒的な速さを見せつけた。
関連情報:https://www.maserati.com/jp/ja
構成/土屋嘉久