そして、ハイブリッドシステムと共に、新しく3種類の専用ドライビングモード「Recharge」「Hybrid」「Performance」が誕生した。操作は、新デザインのステアリングホイール上にある2つのローターで行ない、「Città(シティ)」「Strada」「Sport」「Corsaモードと組み合わせると、合計13種類のダイナミクス設定が可能になり、走行中の公道やサーキットの状態や種類に応じてLB744の多様な魅力と可能性が発揮できる。
例えば「Città」は、都心での日常的なドライブ用に設計されたゼロエミッションのドライビングモードで、電気モーターに動力を供給するリチウムイオンバッテリーの残量が少なくなった場合には、RechargeモードでV12エンジンからわずか数分でフルに再充電できる。
このモードを選択すると、閑静な住宅街などでも安心して運転が可能だ。
さらにサスペンションシステム、トラクションコントロール、トランスミッションは、快適モードとなるなど、エアロダイナミクスのドラッグを低減するCittàは、最高出力を180HPに制限した最も燃費のよいモードとなっている。
そして「Strada」は、ダイナミックな日常的なドライブや長距離走行に最適なモードで、高い快適性と高いスポーティーさを融合し、最高出力は886HPとなる。
V12エンジンは常にアクティブな状態であるため、いつでもバッテリーの再充電ができる最適な状態を保ち、Rechargeモードでフル充電する。
フロントのe-axleはトルクベクタリングをサポートし、アクティブ・エアロダイナミクスは高速などでスピード走行する際にも最高レベルの安定性を提供する。
「Sport」モードでは、LB744の個性が一変する。3種類のコンバインモード、「Recharge」「Hybrid」「Performance」が、運転する楽しさとレスポンスのよさを兼ね備えたエキサイティングなドライビングエクスペリエンスを提供。
ハイブリッドシステムにサポートされたエンジンは3つのモードすべてで作動し、最大出力は 907HPで、最高に感動的なV12のエンジン音を奏でる。
トランスミッションは最高水準の応答性を備え、サスペンションとエアロダイナミクスがコーナリング時のレスポンスと走りの喜びを向上させてくれる。
パフォーマンスとサウンドの両面における力強さと出力は、「Corsa」モードで頂点に達する。このモードは、LB744のダイナミクス性能をトラックで際立たせるために設計された。「Performance」モードでは、パワートレイン性能のピークである最高出力1015HPに達する。
ハイブリッドシステムのコントロールは、e-axleの効果(トルクベクタリングおよび全輪駆動)を最大限に活用できるように調整され、極上のスポーティーさと運転のしやすさを同時に提供。「Corsa」のRechargeモードでは、最大限に充電するためにバッテリーを優先させることができる。
さらに腕に自身のあるドライバーなら、エレクトロニック・スタビリティ・コントロール(ESC)を無効化して、アクティブコントロールを使用せずに最大限の出力を体験することも可能。
また、左側のローターの中心にあるボタンを押して有効化する「ローンチコントロール」機能を使って、フルパワーでスタンディングスタートのスリルを感じることもできる。