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2025.12.01

最高出力は571PS!ポルシェのフル電動SUV、新型「マカンGTS」

ポルシェジャパンは、新型「マカンGTS」の予約受注を開始した。ポルシェは、特にスポーティでドライバー重視のモデルであるGTSモデルをフル電動のマカンに追加し、SUVのラインアップを拡大。最大420kWのオーバーブーストパワー、電子制御式リアディファレンシャルロック、車高を下げたスポーツエアサスペンションを備えた新しいGTSは、俊敏性とドライビングダイナミクスの新たな基準を打ち立てる。GTSの伝統に忠実なフル電動マカンの5番目のバージョンは、その特徴的なスタイリングとダークカラーの多数のアクセントにより、インテリアとエクステリアがともに際立っている。

GTSの3文字は、1963年の904カレラGTS以来、ポルシェ愛好家の間で特別な評価を得ており、フル電動マカンにも初めてこの象徴的な頭文字が付けられた。新たに加わったこのモデルは、優れたドライビングダイナミクスと卓越した加速性能を備えており、0-100km/h加速タイムはわずか3.8秒、0-200km/h加速タイムは13.3秒、最高速度は250km/hに制限されている。

フル電動マカンのGTSモデルは、マカンターボと同様に、モデルシリーズ内で最もパワフルなリアアクスル電気モーターを搭載。電源ユニットは直径230mm、有効長210mmで、高効率の900A炭化ケイ素(SiC)パルスインバーターを装備している。新型マカンGTSは、最高出力380kW(516PS)、ローンチコントロール使用時にはオーバーブーストパワーで420kW(571PS)まで上昇し、最大トルクは955Nmを発揮す。マカンターボと同様に、9.0:1のギア比を備えたトランスミッションは、パフォーマンスモデルの強大なトルクに耐えられるように特別に設計されている。なおスポーツクロノパッケージが標準装備となる。タイカンでお馴染みのサーキットモードが追加され、特にハイパフォーマンスな走行に備えることができる。このモードはバッテリーの冷却レベルを高め、熱の蓄積による電力損失(ディレーティング効果)を最小限に抑え、持続的な負荷の下でのパフォーマンスが著しく向上する。

リア重視の重量配分、低重心、インテリジェントなパワーマネジメントを組み合わせた新型マカンGTSは、真のスポーツカースタイルでパワーを発揮。高速反応電子制御ポルシェトラクションマネジメント(ePTM)を備えた4WDシステムに加えて、ポルシェトルクベクトリングプラス(PTVプラス)も標準装備される。さらにリアモーターのすぐ後ろに配置された電子制御ディファレンシャルロックは、トラクションと俊敏性を高め、48:52のリアバイアス重量配分を実現する。

新型マカンGTSは、モデルラインアップの中で最も低い重心を特徴としている。エンジニアは、レベルコントロールとポルシェアクティブサスペンションマネジメント(PASM)を備えたスポーツエアサスペンションを特別に改良した。10mm低くなった車高と、モデル専用のダンパーとアンチロールバーのチューニングにより優れた俊敏性とコーナリング精度が得られ、オプションのリアアクスルステアリングでさらに強化することもできる。また新型マカンGTSのエモーショナルな特徴は、そのサウンドにも反映されている。ポルシェエレクトリックスポーツサウンド(PESS)機能は、それぞれ異なる特徴を備えた「スポーツ」モードと「スポーツプラス」モードの2つのGTS専用のサウンドプロファイルを提供する。

個性的なスタイリングも新型マカンGTSの特徴。その外観は、すべてのポルシェGTSモデルのシグネチャーエレメントを定義するフロント、サイド、リアのさまざまなブラック塗装のディテールによって特徴付けられる。特に印象的なのは、ティンテッドマトリックスLEDヘッドライトと、エアブレード上部の力強い輪郭のアウターエッジ。

ポルシェは2026年初頭から、新しいフロントおよびリアエプロンを含む新しいスポーツデザインパッケージをマカンの全モデルに提供。標準装備されるだけでなく、GTS専用のスタイリングが施される新型マカンGTSは、このパッケージを採用する最初のモデルとなる。インサート、サイドブレード、ホイールアーチトリム、アダプティブリアスポイラーリップなどのコントラストエレメントがブラック仕上げになる。

さらにリアに向かって幅を広げるサイドスカートのデザインも変更され、このモデルの目的意識に満ちた外観に貢献している。リア下部は、ブラックのトリムと強調されたディフューザーパネルを備えた特徴的なデザインで、テールライトはヘッドライトに合わせて着色されている。アンスラサイトグレーの21インチマカンデザイン軽合金製ホイールは標準装備で、同じ仕上げの22インチRSスパイダーデザインホイールがオプションで用意されている。今回の新型マカンGTSの導入により、3色の新色が追加された。人気の高かったクレヨンが復活し、GTS特有のカーマインレッド、そしてマカンでは初となるルガーノブルーが加わる。ポルシェエクスクルーシブマニュファクチャーでは、ポルシェカーコンフィギュレーターで選択可能な15色に加え、Paint to Sampleプログラムを通して約60色のカラーが用意されている。

新型マカンGTSのインテリアは、スポーティな外観をさらに際立たせるために、ブラックのスムースレザー仕上げのエレメントを備えたRace-Texトリムを採用。Race-Texは、ヒーテッドマルチファンクションGTスポーツステアリングホイール、センターコンソールとドアパネルのアームレスト、ダッシュボードに採用されている。アダプティブ18wayアジャスタブルスポーツシートのセンターパネルもRace-Tex製で、シートボルスターとヘッドレストはスムースレザーで仕上げられている。

さらにオプションのGTSインテリアパッケージにより、フル電動マカンでは初めて、エクステリアとインテリアのカラーコーディネートが可能になった。このパッケージは、エクステリアの塗装カラーに合わせて、カーマインレッド、スレートグレーネオ、ルガーノブルーから選択することができる。シート、ステアリングホイール、ドアパネル、ダッシュボード上部に施されたコントラストカラーのデコレーティブステッチは、シートベルト、シートの“GTS”ロゴと同様に、それぞれのカラーで仕上げられる。またステアリングホイールには、カラーマッチの“GTS”ロゴのバッジも付いている。このパッケージにはカーボンインテリアパッケージも含まれ、ステアリングホイール、ダッシュボード、ドアパネルにカーボンファイバートリムが追加される。

そしてGTSのテーマは、デジタルコックピットにも受け継がれている。センターディスプレイの3D車両ビジュアライゼーションには、実際のエクステリアカラーが反映され、メーターパネルには“GTS”ロゴが表示される。標準装備のスポーツクロノパッケージの多くの機能(ラップタイム計測、テレメトリー記録、セクター分析など)は、センターディスプレイのアプリからアクセスすることができる。また新型マカンGTSは、マカンモデルレンジ全体に導入された最新のアップデートの恩恵も受けており、ドライバーアシスタンスシステムとデジタル機能に関してさらなる改良が施されている。具体的には、物理キーに追加されたポルシェデジタルキー、新しいパーキングアシスト機能、ボイスパイロット、車内ゲームの拡張などが挙げられる。

関連情報:https://www.porsche.com/japan/jp/models/macan/macan-electric-models/macan-gts-electric/

構成/土屋嘉久

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