メルセデス・ベンツ日本は「Gクラス」の特別仕様車「G450d Edition STRONGER THAN THE 1980s(ISG)」を発表した。同日、予約注文の受け付けを開始し、納車は7月下旬以降を予定している。なお国内での販売台数は100台(世界限定460台)で、申し込み多数の場合は抽選販売となる。
今回の特別仕様車は、2023年にGクラスの総生産台数が50万台を記録したことを記念して企画された特別仕様車となる。初代Gクラスのモデルコード「W460」にちなみ、世界限定460台の希少なモデルとして誕生した。日本市場には、100台が導入される。Gクラスの長い歴史の礎を築いた初代Gクラス「W460」の280GEに着想を得たこのモデルは、1980年代のデザイン要素を随所に纏いながら、現代のテクノロジーと融合した唯一無二の存在。
なお、ボディカラーには、初代Gクラスのオプションカラーであった3色の復刻カラーを採用し、当時の雰囲気を現代の塗装技術で鮮やかに再現している。
自然に溶け込むような 緑色がGクラスの堅牢さと並外れたオフロード性能を象徴している。
エレガントな佇まいの クラシックかつタイムレスなカラーは、多くの人々から人気を得た。
暖かみのあるカラーは、冒険心や自由さを表現すると同時にGクラスの用途が多様であることを印象付ける。
さらに復刻版のボディカラーにあわせ、Gクラスを象徴するパーツの1つであるウィンカーランプも1980年代に主流だったオレンジ色を採用。さらに、フロントフェイス、 バンパー・ホイールアーチ、ドアミラーカバーにはマットなブラックカラーを施し、クラシックなシルエットの完成度を高めている。5スポークの18インチアルミホイールや、1980年代の純正パーツを採用したシルバープレートの「Mercedes-Benz」リアバッジ、専用デザインのスペアタイヤカバーなど、細部に至るまで280GEのエッセンスが盛り込まれている。
一方インテリアにも、当時のデザインを彷彿とさせる装備を多数採用。上質なレザーとダヴグレーのファブリックシートで織りなされるチェックパターンの組み合わせは、1979年に初めて登場したGクラスに使用された典型的なシートデザインを現代に蘇らせたもの。助手席側グラブハンドルには「STRONGER THAN THE 1980s」の刻印が、そしてセンターコンソールには「1 of 460」の刻印が入り、このモデルが世界で限られた台数しか存在しない特別な1台であることを印象付けている。
なお、フロントのイルミネーテッドステップカバーには、Gクラスが生産されるオーストリア・グラーツ近郊のショッケル山(Schöckl)の地形が描かれている。このショッケル山には、1979年のGクラス誕生以来から現在に至るまでGクラスの試験走行コースが設置されている。厳しい山道を含むこのテストコースでの試験をクリアした証として与えられる“Schöckl Proved”のバッジには、この別仕様車専用のデザインを採用し、各3色のボディカラーに合わせたバッジがBピラーに装備されている。
Gクラスは、1979年の誕生以来、クロスカントリービークルとして基本的なスタイリングや堅牢なボディはそのままに、常に最適なパワートレインや装備を加えながら進化を続けてきた。2018年には、Gクラスの長い歴史の中で最も大幅に改良され、その伝統をメルセデスの最新技術でアップデートすることで、オンロード およびオフロードにおいて最適なパフォーマンスを発揮する究極のオフローダーとして進化した。2024年に発表されたG450d(ISG)においても、受け継がれてきたDNAはそのままに、ISG搭載によるパワートレインの電動化、新しい世代の運転支援機能「ドライビングアシスタンスパッケージ」の搭載やMBUXによるデジタル化などによって さらなる進化を遂げている。また、特徴的なボディ形状はそのままに空力特性や静粛性向上を実現している。
関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/suv/g-class/overview.html
構成/土屋嘉久