キャデラックは、すべてが手作業で仕立てられた「セレスティック」の第1号車を、ゼネラルモーターズ・グローバル・テクニカル・センターで行われたプライベートセレモニーにて納車したことを発表した。
オーナーの個別の要望に応じて特注で作られた、この究極のラグジュアリーEVセダンは、ヴァンダービルトのキャデラック・ハウスで開催されたイベントにて引き渡された。この施設では、「セレスティック」の顧客が極めてパーソナライズされた体験を通じて、自らの車両のデザインを細部までカスタマイズすることができる。
「セレスティック」は、キャデラックの超高級車の新時代を象徴するモデル。すべての「セレスティック」は、キャデラックの技術、性能、洗練性、そして革新の真髄を体現している。顧客は「セレスティック」のコンシェルジュと連携し、キャデラックのデザイナーによるきめ細やかなサポートを受けながら、自身の好みや希望に完全に沿った世界に1台だけの「セレスティック」を創り上げることが可能となている。
キャデラックは、第1号となる「セレスティック」の納車により、アメリカン・ラグジュアリーとイノベーションの新たなマイルストーンを達成した。キャデラックのデザイナーとエンジニアたちは、可能な限り最先端の技術を結集した車両をつくることを目指し、1908年にキャデラックが掲げた「世界のスタンダード」を再び確立しようとしている。
今回の「セレスティック」の開発において、エンジニアやデザイナー、スタイリストたちを導く“北極星”となったのが、「アイソレーテッド・プレシジョン(Isolated Precision)」という技術哲学。「セレスティック」は、この理念を体現し、卓越した乗り心地と精密なハンドリングを両立させている。全電動の「セレスティック」は、最大出力655PSと最大トルク875.86Nmを発揮し、Velocity Maxモードで0から60mphまでわずか3.7秒で加速。キャデラック推定の航続距離は303マイル(約488km)で、郊外の道から高速道路まで洗練された快適なドライブを提供する。
この「セレスティック」は、1台ごとに完全オーダーメイドでつくられる。販売価格は、顧客ごとのカスタマイズ内容に応じて決定され、30万ドル台半ばからの設定となる。またすべての「セレスティック」は、ミシガン州ウォーレンのGM工場内に新設されたアルチザン・センターで組み立てられる。
関連情報:https://www.cadillacjapan.com/
構成/土屋嘉久