フェラーリの新しいコーポレート・アイデンティティを採用したディーラーがローマに誕生

Ferrari

フェラーリは、ローマでメデイアが集まる中、新たなコーポレート・アイデンティティーに基づく、初のディーラー店舗の落成式典を行なった。このショールームは、ローマのピンチャーナ通り65番地に位置し、これを経営するSamocarは、1957年からの正規ディーラーであり、フェラーリの熱烈なファンからイタリア中部の名店として知られている。

落成式典には、フェラーリ・マーケティング＆コマーシャル最高責任者のエンリコ・ガリエラ氏とSamocarデイーラー会長のジョヴァンニ・マラゴ氏が出席した。今回、世界デビューを果たしたフェラーリのショールーム向け新コーポレート・アイデンティティーは、顧客の来店経験をさらに高め、ブランドのDNAと価値観にいっそう沿ったデイーラー空間となるようデザインされている。それには、卓越性をひたすら追い求めるフェラーリの姿勢を物理的に体現した空間でなければならない。そこでマラネッロでは、一貫したアイデンティティーを表現したショールームを考案し、その結果、熱烈なファンにも車両オーナーにもさらに優れた来店経験を提供できる空間となった。

フェラーリが考えるデイーラー店舗は、フェラーリスタ・コミュニティーが集う全方位にわたる出会いの場。パフォーマンスやテクノロジ一、最高級のクラフトマンシップに対するフェラーリの情熱に、顧客が包み込まれる環境を提供する。また、新たなコンセプトでは、タイムレスなエレガンスを表現するとともに、現代性も取り入れることを目指した。

そしてフェラーリディーラーの新たなデザイン・コンセプトは、次の3つの戦略的な柱をベースにしている。

■唯一無二の体験
デイーラー店舗は、フェラーリの中核的価値観であるパフォーマンス、イノベーション、デザイン、クラフトマンシップを通じて、フェラーリのエッセンスを体現した空間に変わる。フェラーリの「ブランド」、「ヘリテージ」、「コミュニティー」に分かれた様々なエリアがあり、来店した顧客は快適な環境の中で、各モデルのユニークな特徴を探索したり、フェラーリのコミュニティーとつながったり、レースの世界におけるフェラーリの比類ない専門技術を体験したりできる。

■帰属意識
ショールームでは、個人的なつながりの重要性を強調している。ショールームの中心には「ピアッツア（広場）」があり、来店した顧客をあらゆる交流の中心に置いて、温かく歓迎するダイナミックな環境を作り出している。

■物理的要素とデジタル要素の相互作用
従来どおり人間的要素を中心に据えながらも、最新のテクノロジーによって、来店経験のさらなるパーソナライズが可能となった。カスタム仕様を作るデバイスを使って1人ひとりに合わせたやり取りを生み出し、デジタル要素と物理的要素を調和させて、顧客の来店経験を支える。

フェラーリの新ショールームは、すべてイタリアの魂をデザインの中心に据えたものとなる。これを体現しているのが、イタリア建築の伝統的なポルティコ（柱廊式ポーチ）を思わせるアーチ型エントランス。ここに訪れた顧客は、ブランドの2つの中核的価値観である伝統と革新を完璧に象徴する、タイムレスかつモダンな空間に導かれる。

顧客中心の理念は、ショールーム中央の出会いの場でさらに強調される。この円形の空間は、イタリアの町や都市の活気あふれる広場に似ていることから、「ピアッツア」と名付けられている。来店した顧客は、単なる観客ではなく、経験を分かち合う主人公となり、そこから連帯感と帰属意識が育まれる。ピアッツアは、フェラーリファミリーに属する人々が集う交流の中心地であり、フェラーリに関わる重要な瞬間を共有し、ブランドの世界を探索したり没入したりできる場所となる。

さらに上質な素材やディテールヘのこだわり、慎重に考え抜かれた展示方法は、フェラーリモデルの特徴に通じる。また、スピードや精密さ、革新といったイメージを呼び起こすデザインがさりげなく施されている。店舗内には、最先端のテクノロジーがシームレスに組み込まれており、ダイナミックかつ魅力的な方法でそれぞれのモデルと触れ合える。

流麗でクリーンなラインや、波打つ大胆なフォルムといったデザイン要素は、フェラーリのスポーッカーならではのスタイリングを思わせる一方、ショールームの革新的な特徴は未来を感じさせる。こうした過去と現在の相互作用を生かして、車両を展示する場所というだけでなく、卓越性を絶え間なく追求し、可能性の限界を再定義し続ける、ブランドの強い決意を語りかける空間となっている。

Samocarは、1957年にローマでヴィンチェンツォ・マラゴ氏とその家族によって設立されたフェラーリの正規ディーラーで、60年以上にわたり、高級自動車業界における卓越性の代名詞となっている。現在Samocarは、ローマ、ピンチアーナ通りとスメリッロ通り（2004年以来、グループの運営本部として機能している）、そしてプラートとナポリに拠点を構えている。ラツィオ州、トスカーナ州、カンパーニャ州、サルデーニャ州のフェラーリ顧客にとっての拠点であり、販売、アフターサービス、メンテナンス、修理サービスを提供している。Samocarは、フェラーリのイタリア中部における事業拡大における歴史的な戦略的パートナーであり、フェラーリ・ブランドを常に際立たせてきた独占性、伝統、卓越性という価値を推進し続けている。