マセラティは、ミラノデザインウィーク2025にて、イタリアを代表する家具ブランド「ジョルジェッティ」との新たなコラボレーションを発表した。”メイド・イン・イタリー”を貫く両ブランドのパートナーシップにより、タイムレスなエレガンスと最先端技術を兼ね備えたインテリアコレクションとフォーリセリエの「グレカーレ」ワンオフモデルも同時に公開された。
なお、ジョルジェッティのインテリアコレクションとマセラティの「グレカーレ フォルゴレ」ワンオフモデルは、2025年4月7日、ミラノのジョルジェッティ・スピーガ・ショールームおよびマセラティ・ミラノ・ショールームで公開され、プライベートプレビューが行われ、一般公開された。この“オール・イン・イタリー”のパートナーシップは、細部への徹底したこだわり、完璧を追求する姿勢、そして唯一無二の特別な体験を提供する、という共通の価値観のもと、実現した。両ブランドとも、「美しく、かつ丁寧な仕上がり」というイタリアの理念を体現し、洗練されたライフスタイルを求める顧客に妥協のない品質を提供し、インスピレーションを与え合うことで、新たな創造的挑戦を生み出している。
「ジョルジェッティ・マセラティ・エディション」のインテリアコレクションは、海と空を結ぶ壮大な旅をテーマにし、ネプチューンのトライデントにちなんだ名前が付けられている。それは神話の世界や力強い自然を表現し、マセラティモデルにインスピレーションを与え続けてきた風と海の深いつながりを称えている。その美しさで強い印象を残す水の精霊ニンフのように、コレクションのアイテムは調和と力強さを物語る。
そのコレクションアイテムは、以下の通り。
Nereide(ネレイデ):頑丈なアッシュウッドプラットフォームの上に設置された、知恵と力を象徴するモジュール式ソファ
Seidon(セイドン):車の曲線美から着想を得たデザインで、背もたれと座面の間に巧みなバランスを持たせたユニークなソファ
Lorelei(ローレライ):彫刻のようなデザインのアームチェアとソファで、人を包み込む優しい心地が特徴
Teti(テティ):エレガントなデザインと洗練された幾何学模様が目を引くプーフ
Ligea(リゲア):車のエアインテークの形状を取り入れた、エネルギッシュで洗練されたデザインのコーヒーテーブル
Sibilia(シビリア):縦の構造を通じて、風が奏でる音を連想させるコーヒーテーブル
Ploto(プロト):キャスター付きで、波のように滑らかに動かすことができるコーヒーテーブル
Neomeris(ネオメリス):波に揺さぶられる海の動きを反映
一方、マセラティ「グレカーレ“ジョルジェッティ・エディション”」は、エレガンスとイタリアの伝統であるディテールへの情熱を称え、“走るテーラーメイド”を体現しており、モデナに新しく誕生した「オフィチーネ・フォーリセリエ」で職人技と最新技術を駆使してカスタマイズされた電気自動車「グレカーレ フォルゴレ」のワンオフモデル。
この「グレカーレ“ジョルジェッティ・エディション”」は、“グリーンミング・ダスク”というカスタムメイドのボディカラーと、それに合わせたグリルのインサートが最大の特徴。21インチのホイールは光沢のあるブラックにグレーのクリアコート仕上げで、ブレーキキャリパーとフォーリセリエのロゴは銅色で統一された。
そのインテリアは、ジョルジェッティに敬意を表し、“家のような心地よさ” を引き立てるために、デニム色のレザーが使用された。シートには、インテリアコレクションでも使用されている、デニム、白、黒、銅の糸を組み合わせたジョルジェッティの特注生地を使用している。デニムのアルカンターラ製ヘッドレストには、マセラティの象徴であるトライデントのロゴが初めてウッド素材で施された。
センタートンネルやダッシュボード、ステアリングホイール、ドアパネルにはデニムレザーが用いられ、ステッチによるデザインが特徴的。ステンレスとウッドを組み合わせたドアシルは、「Due Icone, Una Visione」(2つのアイコン、1つのビジョン)と「Eleganza Senza Tempo」(タイムレスなエレガンス)をレーザー刻印することで、イタリアの卓越性を讃えるロマンティックな仕上げになっている。
「マセラティは、インテリアデザインの世界と絶えず深い関係を築いてきました。私たちの車とジョルジェッティの家具は、単なる機能性を超えて、感情を呼び起こし、心に残る体験を創り出します。イタリア語で『特注品』を意味するフォーリセリエは、マセラティの特別なカスタマイズプログラムです。私たちはジョルジェッティと手を組み、唯一無二の『グレカーレ“ジョルジェッティ・エディション”』をつくりました。革新と洗練の象徴であり、マセラティの絶え間ない探求心とジョルジェッティのタイムレスなエレガンスを表しています」とマセラティのヘッド・オブ・デザイン クラウス・ブッセ氏はコメントしている。
また、ジョルジェッティのクリエイティブディレクター ジャンカルロ・ボシオ氏も以下のようにコメントしている。
「ジョルジェッティとマセラティの出会いは、単なるコラボレーションを超えたものであり、二つのイタリアの名門ブランドの対話といえます。まずマセラティの特有のデザインに魅了されましたが、それをそのままデザインに採用するのではなく、マセラティのラグジュアリーとパフォーマンスに対するアプローチを、私たちのデザインに融合させたのです。その結果、単なるブランドプロジェクトではない、タイムレスなエレガンスと革新を具現化したコレクションが生まれました」
関連情報:https://www.maserati.com/
構成/土屋嘉久