フェラーリは、2025年7月1日、V8エンジンをフロントミッドに搭載する2+クーペ、新型「Amalfi(アマルフィ)」を発表し、「Roma(ローマ)」に置き換わるモデルとして跳ね馬のラインアップに加わった。この「Amalfi」は、現代的なスポーティーさの概念を書き換える、ハイパフォーマンスと汎用性、洗練された美しさを兼ね備えたモデル。快適性とスタイルを犠牲にせずにスポーティーなドライビングを楽しみたい方のために作られ、アドレナリンと日常的な使いやすさがかってないバランスで両立している。
そのデザインは、流麗でミニマルなイメージを柱にし、彫り込まれたフォルムとクリーンな面によって、現代性とダイナミズムを表現。フロントは大きなエア・インテークで占められ、彫り込まれた長いボンネットの下に640PSのV8ターボエンジンを搭載。リアには、高速走行時の安定性に貢献する一体化したアクティブ・スポイラーを装備し、鍛造ホイールとカーボン・ファイバー製ディテールが、スポーティーで洗練された美しさを引き立てている。
車内に目を転じると、キャビンはデュアル・コックピット・レイアウトを採用している。ステアリング・ホイールには物理的ボタンを装備し、アイコニックなスタートボタンも復活。一体化したセンター・ディスプレイと人間工学にかなった操作系によって、ダイナミックなドライビング中にも、車両との直感的な意思疎通が可能となっている。さらに多用されるカーボン・ファイバーとアクセントとなるステッチがエクスクルーシブな印象をさりげなく生み出している。また、2+のシート構成のため、リアシートを利用して実用性を引き上げることができ、収容力が拡大され、子ども連れの旅行にも利用できる。
そしてAmalfiの心臓部であるV8ツインターボエンジンは、数々の受賞歴があるF154ファミリーから派生した進化型で、ターボチャージャーの新キャリプレーションによって最高出力640PSを発生。さらに評価の高い8速デュアルクラッチ・トランスミッションは、高速でスムーズな変速を実現。傑出したパフォーマンスを誇り、0-100km/h加速は3.3秒、0-200km/h加速は9.0秒、パワーウェイトレシオは同クラス最高の2.29kg/PSとなる。
またドライビング・ダイナミクスも磨き上げられた。ブレーキ・バイ・ワイヤ・システムに加え、あらゆる路面や状況に対応できる「ABS EVO」コントローラーが導入され、ステアリング・ギアボックスはいっそう正確でリニアな反応となるよう再キャリブレーションされている。加えてアクティブ・エアロダイナミクスとして、一体化した新しい可動ウィングをリアに装備し、これがあらゆる走行条件とマネッティーノ(運転モード)の全ポジションで安定性を確保して、最大のダイナミクス性能を引き出す。
Amalfiには、フェラーリモデルの最新の技術ソリューションが搭載されている。インフォテインメント・システムはコネクテッド機能を完備し、Apple CarPlayと Android Autoを標準装備するほか、スマートフォンのワイヤレス充電機能も備える。また新ステアリング・ホイール、デジタル・インストゥルメント・クラスター、10.25インチの横向きディスプレイで構成された先進的なヒユーマン・マシン・インターフェース(HMI)は、ドライバーとパッセンジャー双方が関与できる設計となっている。オプション装備には、車速35km/hまで稼働するフロントリフター・システムもあり、市街地の障害物を乗り越えやすいよう、車高が最大40mm上がるようになっている。
そして乗車体験の仕上げとなるのがオプションのBurmester高級オーディオ・システムで、没入感のある音環境を実現し、乗るたびに高い品質と細部へのこだわりを実感できる。このAmalfiは、エレガンスとパフォーマンスが両立し、感動と機能性を兼ね備えたモデルを追い求める方のために生まれた。フェラーリのスポーティーな魂をモダンなスタイルで表現し、あらゆる状況で妥協せずにドライビング・エクスペリエンスを堪能できるモデルとなっている。
関連情報:https://www.ferrari.com/ja-JP/auto/ferrari-amalfi
構成/土屋嘉久