ロールス・ロイス・モーター・カーズは、革新的スピリットを象徴する「スペクター」を大胆かつ揺るぎない視点で再解釈した、ブランド史上最もパワフルで大胆な最新モデル「ブラック・バッジ・スペクター」の日本での展開を開始する。販売初年度の2024年に世界各地で好評を博し、欧州では最も需要の高いモデルとなった、ロールス・ロイス初の完全電気自動車「スペクター」に続く同モデルは、2025年第3四半期より納車を順次開始する予定となっている。
「ブラック・バッジ・スペクター」は、大胆不敵な揺るぎない信念から生まれ、その精神に共鳴するオーナーのために、匿名化されたブラック・バッジ顧客の走行データの分析に基づいて開発され、精密につくりあげられている。最高出力485kW(659PS)、最大トルク1075Nmという驚異的なパワーを発揮しながら、ブラック・バッジを特徴的づけるダーク仕上げのエクステリア、鮮やかなインテリアのディテール、そして革新的なビスポークの豊かな可能性を兼ね備える。この「ブラック・バッジ・スペクター」は、ロールス・ロイスの革新的なオルターエゴ(alter ego)を表現するブラック・バッジが歩む成功の物語に、鮮烈な新たな一章をもたらす。
「ブラック・バッジ・スペクター」では、パワートレインの技術革新により、圧倒的なパワーを瞬時に発揮するというコンセプトが徹底的に追求されている。ロールス・ロイスのブラック・バッジを象徴するインフィニティ・シンボルに敬意を表した、独自の「インフィニティ・モード」では、ステアリング・ホイールのインフィニティ・ボタン(∞)を押すことで、485kW(659PS)の最高出力が解放され、よりダイレクトなスロットル・レスポンスを実現。さらにこのモードを有効にすると、走行状況の変化に連動して計器類の表示がより鮮やかに彩られる。
加えて、瞬時の加速をパワフルに体験することができる「スピリテッド・モード」が搭載された。停止している状態でブレーキとアクセルを同時に完全に踏み込み、車の準備完了を知らせる触覚的および視覚的なレスポンスを確認した後、ブレーキを完全に解除すると、最大トルク1075Nmを発揮し、0-100km/h加速はわずか4.3秒を実現する。
さらに、ステアリングのフィーリングは重く調整され、ロール安定性を調整することで、ステアリング・ホイールの操作からのフィードバックを高め、コーナリング時の車体の揺れが低減されている。また、強化されたダンパーにより車体のコントロール性能が向上し、加速時や減速時の「スクワット(車体の傾き)」が軽減された。これらの改良により、ロールス・ロイスならではのエフォートレスな操作性と「マジック・カーペット・ライド」を維持しつつ、よりエンゲージメントの高い走行性を実現した。
エクステリアのペイントには、1980年代から1990年代のクラブ・カルチャーを彷彿とさせる新色ヴェイパー・ヴァイオレットが加わり、アイスド・ブラック・ペイントのボンネットとの組み合わせにより、より大胆なコントラストを演出する。
「ブラック・バッジ・スペクター」では、既存のショルダーおよびフェンダー・コーチラインに加え、スーパー・クーペの下部に「ワフト(Waft)」コーチラインを施すことが可能になった。これにより、車体下部3分の1の位置にシャープなラインが浮かび上がり、堂々としたフォルムとゆとりあるプロポーションがさりげなく強調される。また、23インチの5スポーク鍛造アルミニウム・ホイールが新たに導入された。部分ポリッシュ仕上げとオール・ブラック仕上げの2種類が用意され、その複雑な幾何学的造形が、このモデルの秘められた技術的複雑性と力強さを表現する。
そしてこれまでのすべてのブラック・バッジ・モデルと同様に、同モデルの鏡面加工による光沢部分には特徴的なダーク仕上げが施され、その破壊的でノワール(暗黒)な個性を際立たせる。ロールス・ロイスの象徴であるパンテオン・グリル・サラウンド、スピリット・オブ・エクスタシー、ダブル「R」のバッジ・オブ・オナーに加えドア・ハンドル、広大なサイド・ウィンドウ・サラウンド、バンパー・アクセントにも同様の仕上げが施されている。
また「ブラック・バッジ・スペクター」では、フロントのイルミネーテッド・グリルをより印象的に際立たせるイルミネーテッド・グリル・バックプレートが導入されカラーは、テーラード・パープル、チャールズ・ブルー、シャルトリューズ、フォージ・イエローから選択可能となっている。それによりコーチラインやインテリアを引き立てるユニークなアクセントとしてコーディネートすることもできる。
さらに、10色から選択できる新開発のイルミネーテッド・ブラック・バッジ・トレッドプレートにより、インテリアにまで鮮やかなイルミネーションが広がる。
「ブラック・バッジ・スペクター」のインテリアには、最先端の技術とクラフツマンシップを見事に表現した、ビスポークの可能性が印象的に仕上げられている。スピリット・オブ・エクスタシーを抽象的に解釈したイルミネーテッド・フェイシアには、ピアノ・ブラックの「空」に、ブラック・バッジを表すインフィニティ・シンボルが大小異なる輝きを放つ5,500個以上の「星」を散りばめたデザインで表現されている。
そしてインテリア全体には、ブラック・バッジに共通するテクニカル・カーボンの仕上げが丹念に施されている。ブラックのボリバル・ウッドをベースに、カーボン・ファイバーとメタル・ファイバーを用いてダイヤモンド・シェイプの織り柄が配され、印象的な立体感が生み出されている。
さらに同モデルでは、インストルメント・ダイヤルを5つのテーマカラー、ビビッド・グレロー、ネオン・ナイツ、シアン・ファイア、ウルトラバイオレット、シンセ・ウェーブから選択し、カスタマイズすることが可能となっている。このオプションにより、デジタル・インターフェース「SPIRIT(スピリット)」とインテリアのデザイン視覚的に調和させることができる。
「ブラック・バッジ・スペクターは、価値ある製品を創造するというロールス・ロイスのコミットメントを明確に示す先鋭的なモデルです。ラグジュアリーに対する深い理解と、卓越したクラフツマンシップへの高い関心を持つ日本のお客様に、妥協のないパフォーマンスと美学を融合させたこのモデルをご紹介できることを大変光栄思います。ブラック・バッジ・スペクターがお客様との新たなつながりを生み、ブランドのさらなる成長に寄与することを期待しています」
関連情報:https://www.rolls-roycemotorcars.com/ja_JP/showroom/black-badge-spectre.html
構成/土屋嘉久