モーガンの新しいフラッグシップモデル「MORGAN SUPERSPORT」が上陸

エスシーアイは、2025年4月4日よりMORGAN SUPERSPORT（モーガンスーパースポーツ）の販売を開始することを発表した。なお国内でのデリバリー時期は、2025年秋頃の開始を予定している。モーガンモーター・カンパニーは、2025年3月11日に開催されたライブ・イベントにて、待望の新フラッグシップモデル、モーガンスーパースポーツを発表した。

モーガンの歴史におけるこの画期的な瞬間は、モーガン車のオーナーであるリチャード・ハモンドがホストを務め、ピッカースレイ・ロードにある同社の象徴的な赤レンガ造りの工場とオランダのローマン博物館にて行われた。一目でモーガンとわかるデザインでありながら現代的な美しさとエアロダイナミクスに基づいたプロポーションは、モーガンのウェブサイト、YouTube、ソーシャルメディア・プラットフォームを通じてライブストリーミングを視聴した世界中の視聴者、当日参加したモーガン車のオーナーや愛好家を魅了した。

このモーガンスーパースポーツは、ダイナミックなパフォーマンスと、現代的でありながら紛れもないデザインの見事な融合を体現している。魅力的で忘れがたいドライビングエクスペリエンスを生み出すために、あらゆる要素が入念に考慮され、モーガンのラインナップにデザイン、ダイナミクス、洗練性の新時代をもたらす。モーガンらしさはそのままに、より現代的でミニマルなデザインとなったモーガンスーパースポーツは、新開発のアルミニウム製プラットフォーム「CXV」によって、モーガン史上最もダイナミックな走りを可能にしている。ラップタイムや最高馬力をやみくもに追い求めるのではなく、ドライバーの関与と楽しみを優先したモーガンスーパースポーツは、ドライビングを愛する人々のためのパフォーマンススポーツカーとなる。

真のフラッグシップとは、デザインとダイナミクスの進化を等しく表現するものでなければならない。モーガンスーパースポーツは、これを実現しており、すべての走行でドライバーを満足させることができる。細部に至るまでこだわり抜いたモーガンスーパースポーツのクリエイターは、そのアプローチに容赦がない。モーガンスーパースポーツは、モーガンの機能的なデザイン哲学を進化させ、モーガンのタイムレスなシルエットを現代的に研究しながらも、一目でモーガンとわかるデザインとなっている。このフィロソフィーはデザインに誠実であることを優先し、車両の多くの要素に複数の機能を持たせることを要求している。

そして、そのデザインに反映されている時代はひとつもない。その代わりに、複数の時代背景やインスピレーションがアレンジされることで、時代を超越した魅力を持ちながらも新しいものが生み出されている。また、表面仕上げのインテリジェンスを高め、ミニマリストですっきりとしたアプローチが、現代的な美的感覚に貢献している。

さらにモーガンスーパースポーツは、交換可能なカーボンコンポジット製ハードトップとモヘア製ソフトトップにより、2 つの異なる個性を提供。ハードトップの重量はわずか19.7kgとなり、大きな曲面ガラスのリアスクリーンが装備され、広大な後方視界を提供する。また折りたたみ式のモヘア製ソフトトップは、モーガンスーパースポーツをストリップバックのコンバーチブルに変身させる。モヘア製ソフトトップは7種類のカラーバリエーションから選択可能となり、ソフトトップを収納できるフードカバーが付属している。

取り外し可能なサイドスクリーンは、新開発の精密なマウントシステムによりスリム化・操作が容易になり、外側の固定具の必要性が減った。サイドスクリーンは、室内のドアラッチを使って解除でき、前方に押すとサイドスクリーンが持ち上がる。アルミニウム製アッパーセクションは、サテンシルバーまたはサテングレー仕上げのいずれかを選択でき、ファブリックの下部はルーフカラーとコーディネートされる。

また2つの新しいデザインのホイールは、モーガンがこれまでに製作した中で最も軽量なアロイホイールとなる。新しい標準装備の18インチフローフォーミングアルミホイール「スーパーライト」は、1コーナーあたりの重量がわずか10.8kgとなる。さらにオプションの19インチ鍛造アルミニウム「エアロライト」ホイールは、1コーナーあたりの重量がわずか9.7kg となる。

なお、より多くのアドベンチャーのために、ラゲージスペースをご用意。モーガンスーパースポーツのトランクは、リモートセンターロックキーで操作でき、サイドスクリーンの収納や車中泊用バッグのためのスペースがある。さらに内装と同じボックスウィーヴカーペットが敷かれ、トランク後部はラッカー仕上げのアッシュ材で縁取られている。

モーガンスーパースポーツは、軽量化を核に設計デザインされている。車両重量はわずか1170kgで、パワーウェイトレシオは1トンあたり290psとなる。新しい「CXV」プラットフォームの重量は、わずか102kgとなり、従来の「CX」プラットフォームよりもねじれ剛性が10％向上し、ハードトップを装着するとさらに10％向上する。

そしてシャフトの取り回しを見直した新しいステアリングシステムは、フィードバックを改善し、ステアリングスピードを13％向上させている。改良されたサスペンションは、新しいジオメトリーと標準装備のアンチロールバーにより、快適な乗り心地、優れたボディコントロール、ハンドリングの向上を実現。なお標準およびオプションのホイールには、ミシュラン製パイロットスポーツ5タイヤが装着される。

エンジンは、最高出力340psを発生するBMW B58ツインパワーターボ直列6気筒エンジンを搭載し、ZF製8速オートマチックギアボックスと組み合わされる。このBMW製エンジンの採用は、2000年のエアロ8で始まったマルヴァーンとミュンヘンの25年にわたるパートナーシップの成功を引き継ぐものとなる。

なおモーガンスーパースポーツの進化したデザインは、従来の6気筒モデルよりも空力効率が向上している。数値流体力学（CFD）技術を活用し、デザイン面やアンダーボディに影響を与えることで、抗力を5％、揚力を20％低減し、空力バランスを改善している。

ダイナミックハンドリングパックには、モーガンスーパースポーツ用にチューニングされた、バルブとスプリングレートを備えたアジャスタブルフロント/リアナイトロンダンパーが装備されている。この24段階の減衰力調整機能により、ドライビングスタイルに合わせた乗り心地を実現する。そして強化されたゼンハイザーオーディオシステムは、ダッシュボードとシャーシに軽量で効率的なアクチュエーターを採用し、ドライビングエクスペリエンスにマッチする高いダイナミックレンジとラウドネスレベルを特徴としたハイファイオーディオ体験を提供する。

またコネクティビティパックには、センターコンソールの収納トレイに設置されたワイヤレス充電と、ダッシュボードとインジケーターストークのコントロールを使って操作するハンズフリー通話が含まれる。目立たないように収納された3つのマイクは、ビームフォーミング技術を利用して特定の音源に焦点を当て、バックグラウンドノイズを低減。アクティブノイズキャンセリングとエコーキャンセリングのアルゴリズムを採用したアンプと組み合わせることで、ルーフを下げた状態でも、完璧な明瞭度で通話が可能となっている。そしてダッシュボードのローワーレール、センターコンソール、ドアカードにはインテリアウッドを採用。伝統的なウォールナットを含む11種類の仕上げから選択可能で、各木材部分は熟練した職人によって丁寧に手作業で成形されている。

レーザーカットされたラゲージラックは、ツーリングでの収納性を高めるために設計されている。車両前部のオーバーライダーと同じリアオーバーライダーが、アルミ製ラゲージラックの取り付けポイントになる。カラーはシルバーとブラックの2 色で、ラゲージラックはトランクと一体化し、後方にヒンジで固定される。さらにオプションのLSD（リミテッドスリップディファレンシャル）は、スーパースポーツのパワートレインのポテンシャルを引き出し、コーナーでのコントロール性を向上させる。