メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスAMG SL 63 4MATIC+の特別仕様車「SL 63 MANUFAKTUR Golden Coast(マヌファクトゥーア ゴールデンコースト)」を発表した。2025年2月13日より予約注文の受け付けを開始、納車は2025年3月以降を予定している。なお、日本での販売は、5台限定(世界限定100台)となり販売台数を超える申し込みがあった場合は抽選となる。
「Super」と「Light」(軽量)を略したモデル呼称であるSLは、1952年に公道を走行できるレーシングスポーツカー「300 SL」(W194)として発表され、世界各地のレースで輝かしい戦績を重ねた。誕生から70年以上の歴史を持つSLはメルセデスAMGによる完全自社開発モデルとして生まれ変わった。SL専用の高剛性プラットフォームによる卓越したドライビングパフォーマンスと快適性を兼ね備えたドライバ ビリティ、2+2シートレイアウト、そしてオープンエアドライビングを楽しむことができるモデルとなる。
ゴールドとブラックの華やかな配色が目を引くエクステリアには、特別外装色「MANUFAKTURカラハリゴールドマグノ(マット)」を採用。さらに、通常モデルに設定のない「AMGナイトパッケージ」、「AMGナイトパッケージⅡ」によって、フロント スプリッターやサイドトリム、サイドミラーなどがハイグロスブラック仕上げに、エグゾーストエンドやリアエンブレムなどは、ブラッククローム仕上げが施されている。
また、スポーティさをさらに高める「AMGエアロダイナミクスパッケージ」も採用し、フロントおよびリアエプロンの大型フリック、リアディフューザーが装備され、これら全てのパーツもハイグロスブラックで統一されている。さらに21インチAMGアルミホイール(鍛造)は、マットブラックのホイールにボディカラーと同色の「MANUFAKTURカラハリゴールドマグノ(マット)」のリムとハブキャップを合わせた美しいコントラストが特徴的。加えて、AMGロゴがペイントされたAMGブラックブレーキ・キャリパーは特別仕様車の存在感をさらに強調する。
インテリアにもブラックとゴールドの配色が踏襲されており、前席の「AMGパフォーマンスシート」には、専用シートトリムにボディカラーと同色の「MANUFAKTUR カラハリゴールドマグノ」が大胆に配色されている。さらに、フロントシートのダイヤモンドステッチや、ステアリングホイール、フロアマットまで、ゴールドの アクセントステッチが贅沢に施されている。
なお、センターコンソールには、“MANUFAKTUR”のバッジに加え、“GOLDEN COAST”のレターが刻まれたバッジが、世界限定100台の希少性を強調する。
SL 63は、メルセデスAMG社が完全自社開発した、最高出力585PS(430kW)、最大トルク800Nmを発揮するAMG4.0リッターV型8気筒直噴ツインターボエンジン「M177」を搭載し、AMGスピードシフトMCT9速トランスミッションを組み合わせている。その実力は、0-100km/h加速3.6秒、最高速度は315km/hとなる。また、メルセデスAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分式四輪駆動システム「4MATIC+」やリア・アクスルステアリングを標準装備しており、俊敏性を高めながら、あらゆる走行条件下で高い操縦安定性と安全性を実現。
フロントサスペンションには、5本のリンクをホイールの内側にすべて収めたマルチリンク式を採用し、高い運動学性能を発揮。リアサスペンションにも、5リンク式が採用されている。さらに、AMG ACTIVE RIDE CONTROLサスペンションを装備することで、トーションバー(スタビライザー)を利用した従来の機械的なアンチロールバーに代えて能動的な油圧機構によりロールを瞬時に補正することが可能になった。さらに、AMGならではの高い走行パフォーマンスを叶える装備に加え、「シートベンチレーター(シートヒーター機能含む:運転席・助手席)」など、快適性を高める装備も充実しており、ロングドライブやオープンドライブも愉しめるモデル。
関連情報:https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/models/cabriolet-roadster/sl/overview.html
構成/土屋嘉久