アウディ ジャパンは、プレミアムミッドサイズA5/A5 AvantシリーズにTDI直噴ターボディーゼルモデルを追加することを発表。このTDIモデルの導入を記念して、限定モデルedition oneも設定し、2025年6月24日に発売した。
このA5/A5 Avantシリーズは、初代発売から30年を超えてベストセラーとなっているA4の成功の歴史を引き継ぐ新しいモデルで、アウディの電動化戦略に沿うモデルレンジ再構築において重要なモデルと位置付けている。新世代の内燃機関プラットフォームであるPPC(プレミアムプラットフォームコンバッション)を初めて採用し、11.9インチスクリーンのAudiバーチャルコックピットプラスと14.5インチのMMI タッチディスプレイで構成されるデジタルステージ、それを補完する助手席用の10.9インチMMI パッセンジャーディスプレイ(オプション)等、数々の先進的な技術を搭載し、ヒューマンセントリックデザイン(人間を中心においたデザイン)を取り入れることで、ユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させている。また、アッパーセグメントに匹敵する居住性と、ダイナミックで美しいプロポーションは、伝統あるAudi DesignのDNAを具現したものとなる。
今回、このA5/A5 Avantシリーズに、TDI直噴ターボディーゼルモデルを追加設定された。搭載される2.0L TDI直噴ターボディーゼルエンジンは、最高出力150kW(204PS)、最大トルク400Nmを1,750から3,250rpmの間で発揮。新開発のハイブリッドシステムMHEV plusテクノロジーの採用により加速性能が大幅に向上し、燃費はA5 TDIで17.7km/L、A5 Avant TDIで17.4km/L(WLTCモード)を達成し、A5に新しい基準を設定。EA288 evo世代となるこの2.0L TDIエンジンは、先代モデルから燃焼を最適化したエンジンをシリンダー内圧センサーとともに受け継いでおり、排出ガス処理のためにツインドージングを採用し、エンジンのスムーズな運転のために2本のバランスシャフトを備えている。そしてAWDクラッチ付きquattro四輪駆動と7速Sトロニックトランスミッションと組み合わされる。
新開発の48ボルトMHEV plusシステムは、一部の限定的な条件においては完全な電動走行も可能な、効率的な新世代の内燃エンジンテクノロジーとして、2.0L TDI直噴ターボディーゼルのエンジン出力150kW仕様とスポーツグレードS5に搭載され、内燃エンジンの効率を向上させ、走行性能をサポート。この新しいシステムは、従来のMHEVシステムと比較してCO2排出量と燃料消費に大幅なメリットをもたらす。システムを構成するPTG(パワートレインジェネレーター)は、トランスミッションのアウトプットシャフトに接続され、内燃エンジンの出力に、最大18kW(24PS)の電力を追加し、減速時には最大25kWのエネルギーを回生。その結果、特定の条件下では、完全な電動走行が可能となり、燃料消費の削減に寄与。さらに、電動エアコンプレッサー作動時には、車両が信号待ちで停止し内燃エンジンがオフになっているときでも、空調システムを作動することができる。また、MHEV plusシステムを搭載するモデルは、ブレーキペダルとブレーキの油圧システムが完全に切り離されているiBRS(統合型ブレーキ制御システム)により、初期の減速は摩擦ブレーキを使わずに、回生ブレーキでのみ行われる。さらにブレーキペダルを踏み込むと摩擦ブレーキが作動するが、ブレーキの感触は変わらない。
今回、新型A5 TDIの日本導入を記念して作られた限定モデル「A5/A5 Avant TDI edition one」を同時に発売する。ダークAudi rings&ブラックスタイリングパッケージ、ライティングパッケージ、テクノロジーパッケージプロを装備するS lineをベースに、限定モデルedition oneのために用意されたマグネシウムグレーがアクセントになるフロントエアインレットと、ディフューザートリム。さらに3色の色分けが施された20インチブラックメタリック&マットネオジムゴールド ポリッシュトのAudi Sport製マルチスポークSデザインアルミホイールが、エクステリアのハイライトとなっている。ボディカラーは、マグネットグレー、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、アスカリブルーメタリックの4色を用意。インテリアカラーは、ともにパステルシルバーを特別採用しており、いずれも人気の高いパッケージを標準装備した。アウディの新世代TDIモデルの発売を記念する、個性と魅力を兼ね備えた限定モデルとなっている。